つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

春に

2020年03月23日 | 日記・エッセイ・コラム
京都に居る弟から夜桜の写真が送られてきました。陽光という品種だそうです。








相模原の妹からは








カタクリのお花の画像が沢山届きました\(^-^)/

相模原市内の城山カタクリの里に出かけて撮影してくれました。

群生している様子は、甥のryouheiが地面に這って撮影してくれたようです。







息子夫婦もボストンテリアのモノちゃんと遊びに来てくれました。






このお休み中はお客様からお預かりした作品の整理に追われて居る私達です。室内での、同じ作業の繰り返しに気持ちも塞ぎ込みがちですが、妹弟、家族みなが励まし、気分転換に協力をしてくれますので、何とか作業を進め、ブログも書かせて頂く事ができました。

明日、佐橋は上京いたします。東京洋協ホール、名古屋、共に場を整えて今週もお客様のお越しを心よりお待ち申し上げます。






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今日の佐橋美術店

2020年03月18日 | 日記・エッセイ・コラム

事務室の目隠しに使っておりました池田満寿夫の「鶴亀」の屏風をギャラリーに出しました。

 
お元気でいらした頃は、この方の作品について何も感じることはありませんでしたが、今触れてみると、その感覚、センスには素晴らしいものがあると思えます。
 
 
 


 


さて屏風を出すと決めたものの、その隣にどんな作品を置くかで少し迷いました。
 
屏風の天地のヘリの色と印象の額のマットの色が偶然合い、しっくりと馴染みました。
 
反対の横には、小杉放庵の老子です。この作品の寛容さは時代を超える気がいたします。
 
 
 


 
 




織田廣喜 麻布に油彩 「パリ街角にて」
 
 


小さいながら高価な作品達。ちょっと贅沢なミニコーナーです。
 
福井良之助「化粧」と佐藤忠良の「猫」との相性は抜群だと思えます。
 
 
 


 牛島縁と言われる額は卓越した技術を持つ宇佐美兼吉さんという職人さんが作っていらしたものでした。その職人さんが亡くなられて、お弟子さんたちが技術を受け継ぎ、試行錯誤の上、現在当初に近いものを制作してくださるようになりました。
 
美術品の作品自体の価格の低下で、軸や額を作り直したり、修理したりする余裕を、まず画商が失ってしまいました。
そして、それは額や軸を作ったり、修理してくださる方達の技術の伝承を途絶えさせてしまう結果ももたらしています。
 
乾燥したヨーロッパで制作された作品を湿度の高い日本で長く保存するのが難しいと言われるように、日本には日本の風土にあった作品、それを永く守ってくれる軸装、額装の技術も必要なのだと思っています。
 
 
前回の波光の作品で触れたように、一流の画家は自身の作品を永く後世に残す為の企みを技術の高さに隠しています。
 
物故作家の作品を扱う、収集するということは、画家達の遺志を継ぐ、また作品の後世への生き残りを応援するという事でもあるのですね。
 
箱からの出し入れを重ね、飾ったり、しまったりしながら、作品を時代、時代の新しい空気に触れさせる。
 
その事によってカビや劣化のリスクを下げてあげる。

物言わぬ美術品と暮らす、面倒をみてあげるという作業は並大抵の愛情では続かないものです。
 
 
今週は特に、多くのお客様方にご来店やお電話、メール、コメントなど色々と頂戴致しました。
 
私たちの店は、いつもこうしてお客様方の温かいご支援をいただいて、何とかここまで続けてくることができました。
 
消費税の引き上げや今回のウィルス騒ぎで、今も心配事には事欠きませんが、ピンチに出会うたび、当店をお見守りくださる皆さまのお優しいお気持ちが強く感じられ、勇気をいただきます。

美術品を愛する方たちと共に、明日からまた頑張って参ります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
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舟越保武 ブロンズ

2020年03月14日 | 舟越保武
長く眺めてから、このブロンズ作品のことについて書かせて頂こうと思って居りますが、

それにしても、本当に見るたびに違って見えるローラさんです。






昨夜久しぶりの上京を終えて佐橋が戻ってまいりました。

市場は昨年の消費税引き上げ後の相場から、そう変化のないように感じたということでした。

様子見という事もあるかもしれません。

当店は、現在、私たちの好みの各作家のある程度のレベルの作品(5段階中4以上のレベルを意識して居ります)を所有させていただいていると思っておりますが、やはりこうした時期には、そしてまたお客様からお作品をお譲りいただく為には、自ら動いて作品を手放さなくてはいけない事も出て参ります。


気に入った作品と長い時間を一緒に過ごして参りますと、何かとてもお別れが悲しくて、私の場合は特にこうしてブログを書かせて頂き、作品達に想いをのせてしまいますので。。情けなくも本当に涙が出てきてしまうことがあります。

全てをお客様にお納めすることなど不可能なのですから、仕方のないことですが、こうした作品への思いと現実的な商いの両立、重心の置き方を先輩の画商さんや佐橋からもっと学ばなくてはいけないなぁと思っています。

まぁ、商いは佐橋に任せて、今まで通り、私は「素人のまま」「想い重視」のままがよいのかもしれませんが、人というのは、歳をとっても成長したいと願ってしまうものですね。

今まで成長したきたと思ってきたけれど、案外横にズレているだけだったりするのにもかかわらず、、です😭






 






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佐橋美術店のブログ 『つれづれ』にようこそ

2020年03月13日 | 当ブログ「つれづれ」のご紹介

 この『つれづれ』は名古屋市内にございます画廊、佐橋美術店のブログでございます。

小さな画廊の日々の出来事を、2010年6月よりこちらに書かせていただいて参りましたが、月日の積み重ねはそれなりの結果をもたらせてくれるものです。今では遠方のみなさまにもこのブログをご覧いただくようになりました。

当店が多く扱わせていただきます日本近代美術作品の事は勿論のこと、私的な日常のことも色々書かせていただくブログでございますので、お読みになりにくい点も多々お有りになるかと存じますが、よろしければどうぞ『つれづれ』でお遊びいただけますようお願い申し上げます。


佐橋美術店  佐橋夏美 

実店舗 名古屋市東区泉2丁目21‐25 高岳ビル1階

佐橋美術店ホームページへ


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入江波光 軸 護持尊

2020年03月11日 | 入江波光
 


 






 
大変久しぶりに 入江波光のお軸「護持尊」を出しました。
 
この18年の間に波光の護持尊を3点集めましたが、結局この一点を残しました。
 
祈りは、
「難を逃れられますように」ではなく
「難を無事にやり過ごせますように」というもののような気がしています。
 
志と優しさ。
 
 
波光は大変な頑固者だったと聞いていますが、こうした時、この護持尊は深い情感を持って私達を見守ってくれるように感じています。
 
 
 
この作品について書かせていただいた以前の記事はこちらです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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