つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

土田麦僊

2022年12月15日 | 土田麦僊
こちらは今月仕入れたばかりの土田麦僊のお軸です。

「嬉雀」







箱書きに 己羊 臘月 とあります。

つちのとひつじ は1919年 大正8年。

臘月 ろうげつ は師走のことを指しますので、まさに今の時期になります。

土田麦僊は新潟佐渡の生まれ、京都の竹内栖鳳の門下生となり、のちの大正7年村上華岳などと国画創作協会を結成し、
京都画壇で新しい時代の日本画を模索しました。

肝臓癌で49歳で他界してしまいますが、その斬新な画風作品は各美術館さん、コレクターさんの収集目標と
なりました。









緑を基調とした表装や金糸で織られた梅の花の柄の一文字など、大変洒落たしつらえです。

大正8年は、麦僊33歳。雀を得意とした師竹内栖鳳を意識してか?或いは対抗してか?






半ば抽象的に描かれた3羽にこそ、土田麦僊の個性が強く感じられます。







渓仙と印象の雪の図から




麦僊の「嬉雀」と土牛の書「寿」へ
 


いよいよ令和4年師走も後半に入ります。




土田麦僊 軸 嬉雀 絹本 共箱 大正8年 275,000
画面サイズ 44×36㎝
軸サイズ  137×57.5㎝








コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする