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「南コーカサスはかつてない平和に近づいている」フィダン外相

2023年12月15日 | 国際
12月14日 アルメニアとアゼルバイジャンは、最近、信頼構築対策を受け入れ、南コーカサスは、かつてない、歴史的平和に近づいていると、トルコのフィダン外相が強調しました。

 Hurriyet
バクーを訪れたトルコのフィダン外相(左)とアゼルバイジャンのアリエフ大統領


フィダン外相は、12月14日、バクーで行われたアゼルバイジャンのジェイフン・バイラモフ外相との共同記者会見で、両国間の交渉を妨害しないよう第3国に要請し、「アルメニアとアゼルバイジャンはかつてない平和と安定に近づいています。このチャンスを逃さぬよう、わが国はアゼルバイジャンと話し合いをつづけてきました」と、記者団に語りました。

フィダン外相はバクーを日帰りで訪れ、アゼルバイジャンのバイラモフ外相と、両国間の問題と、南コーカサスの現状、とくにアルメニアとアゼルバイジャン間の平和交渉について話し合いました。フィダン外相はアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領とも会談しました。

最近のアルメニアとアゼルバイジャンの信頼構築対策に対して、フィダン外相は満足の意を表明し、「さらなる対策がとられ、話し合いによって、両国間の永続的合意への道が開かれることを、われわれは願う。この動向は、第3国にも必要なメッセージを伝えると思う」と述べました。

アルメニアとアゼルバイジャンは今すぐにも合意しそうであり、合意がなれば、この地域に平和と安定がもたらされるだろうと、フィダン外相は言い、海外に居住するアルメニア人が、アルメニア国民が直面している問題を悪用しないよう勧告しました。

「コーカサスの平穏と安定は、すべての人々に良い結果をもたらすでしょう」と外相は言い、この小さなチャンスを見逃すことのないよう、すべての国々に要請しました。


   ヴァン湖の水位が著しく低下している

気象変動が懸念される近年ですが、東アナトリアのヴァン湖の衝撃的な写真が発表されました。

 Hurriyet

世界的な気象変動と、それによる干ばつがヴァン湖に大きな影響を与えています。3712平方キロあるヴァン湖は、世界最大のアルカリ湖であり、トルコ最大の湖でもあります。

最近の数年間に撮られた写真はヴァン湖の水位の著しい低下を示すもので、専門家は、近くじゅうぶんな降雨がなければ、水位は急速に下がるだろうと言っています。

この地方の寫眞を30年間撮りつづけているフェルゼンデ・ジョシャルさんは、湖の船着場で、同じアングルで撮った2枚の写真を比べて見せました。「以前撮った写真と、今日撮った写真は大きく違っています。ヴァン湖の水位はこんなに低下しています。水位が下がったため、以前は見えなかった微生物や、歴史の痕跡も見られます。かつて、このエリアは、魚釣りや、水泳、舟遊びができましたが、いまは完全に水草で蔽われています。大雨が降って、水位が戻るのを願うばかりです」と、ジョシャルさんは言いました。

ヴァン・ユズンジュユル大学水産学科の講師ムスタファ・アククシュ博士は、ヴァン湖は急速に水を失っていると言いました。湖岸線が何キロも後退している場所もあります。ヴァン湖の水は、冬の雪や雨で満たされますが、湖が注いでいる川はありません。通常は、余分な水は蒸発し、適量の水が湖を満たしていました。


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