日常の仕事の中に趣味と実益が重なるのは誠にラッキーと云うものでしょう。
「嚶鳴(おうめい)フォーラム」。歴史の好きな私にとって、この秋の10月末に田原市で開催されるこのイベントはまさにそうなのです。
嚶鳴フォーラムは、ふるさとの江戸期や明治期の経世家たちに着眼し、そこから地域おこしの工夫を学ぼうという全国自治体のネットワークイベントです。
長野(松代)市の佐久間象山、小田原市の二宮尊徳、東海市の細井平洲といった面々を引き下げて各首長が参加し、第7回目の今年は渡邉崋山を擁する田原市が担当することになっているのです。
その事務担当者会議が昨日今日もたれており、北は釜石市(大島高任)から南は沖縄市(島マス)までの14自治体が集まり打合せを行いました。私だけではありません、集まった各自治体の担当者はいずれも楽しそうなのです。
時空を超える素材が介在すると、どうしてこんなに心楽しくなるものでしょうか。
歴史上人物と云う評価の確定したものを対象とすることが、関係者の気持ちを落ち着かせているのかもしれません。なんせ昨今の行政では、多くの業務がとかく不安定なままに漂流することが少なくないからです。