Yuhiの読書日記+α

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ラ・ジュテ

2011年03月03日 00時22分41秒 | 映画(ら行)
大胆極まりない設定を鮮烈なイメージに溢れるモノクロ映像に翻案・凝縮編集した、映像美の結晶とも言うべき傑作短編映画。

<あらすじ>
第3次世界大戦後の廃墟のパリ――。
放射能に汚染されたパリの地下で、戦争を生きのびた勝者側の科学者たちは、“過去”と“未来”に人類の救済を求めるために、捕虜を使って時間旅行を試みる。
彼らはそこで、ある記憶に取りつかれた男を選び出す。彼は少年時代、オルリー空港の送迎台で見た断片的なイメージ――凍った太陽と叫ぶ女――が心に焼き付いている。
実験台での注射により過去に送り込まれた男は、送迎台で見た女と再会し夢見心地の時間を過ごす。続いて、未来へと送り込まれた男は、世界を救うためのエネルギーを持ち帰る。
そして、彼は自分の記憶の驚くべき真実を知ることになる・・・。


わずか30分程のとても短い映画でしたが、かなりインパクトのある作品でした。というのも、ほとんど全編が、モノクロの写真とナレーションだけで進んでいくという、とても変わった手法で描かれているからです。古い映画だから、モノクロというのは分からなくはないのですが、写真とナレーションだけというのは、めったにありませんからね。

内容は、第3次世界大戦が起こった後という設定のSFもので、正直よく分からないところもあったのですが、ラストがすごく衝撃!一気に目が覚めましたよ(苦笑)。

そのラストだけが実は、写真ではなく動画になっていたのですが、これがすごく効いていましたねー。この後の他の作品にかなり影響を与えたそうですが、なるほどと納得でした。