るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

お父ちゃま

2006-02-25 21:25:35 | オペラ(鑑賞)
オペラ・アリアの解説本(確か音楽の友社の「オペラ・アリア発音と解説」という本だったと思う)を本屋で立ち読みしたら、目が点になってしまった。
「ジャンニ・スキッキ」の"O mio babbino caro"が「私のお父ちゃま」と訳されていたからである。"babbino"とは「パパ、お父ちゃま」の意味と載ってあった。"padre"ほど格式ばった呼び方でないというのは想像できるが、「お父ちゃま」なんて。ラウレッタは幼稚園児なのか?
もちろん、時代背景というのもあるだろうが、私は十代後半から二十代前半くらいじゃないのかと思っていた。
貧乏な家の娘ではないが、厳しく躾けられた箱入り娘というわけでもないだろう。


久々に面白い訳を見せてもらえた。


とりあえず

2006-02-23 23:08:57 | つぶやき
昨日、自己申告に関する面談があったので、上司には現状の問題点を訴えておいた。
今のプロジェクトは予定では3月中には終わるはずだから、と言われたので、春になったら好転すると信じたいものだ。
2月28日に日本歌曲のリサイタルが職場と同じ建物のホールで行うので行きたかったが、月末だということに気付いて諦めないとならない。
今の職場にいるうちに、同じ建物にあるホールのコンサートに行きたかったんだけど、スケジュール的に合いそうなものがないようだ。
でも、隣の劇場の「運命の力」は行けたらいいなとは思う。


心からは楽しめない

2006-02-21 22:20:29 | 声楽(レッスン)
私は冬になると憂鬱になりがちである。それはよく分かっている。また、春になると好転するということも。他人からどんな正論を聞かされても、ぱっと転換できるほど器用な性格でもないのも承知である。「楽しかったらいいじゃん」なんて言われたって、本当に心から楽しいとは思えないのだから仕方が無い。

せめて、歌っているときだけでも、楽しい気分になれば良いと思っても、それはムリ。
しかも、「トララララ・・・」なんて歌は、本当に楽しそうに心がこもっていないと曲としてもダメ。
とりあえず、4月中旬のために去年の10月頃から今の曲を続けて練習しているので、途中では投げ出さない。

その後、心から楽しいとは思えないのであれば、その時考えるツモリである。


ケンカ別れでやや好転

2006-02-21 22:07:21 | つぶやき
統合失調症であり自殺未遂を告白して「友人でいてくれてありがとう」と言われた矢先に、彼女からいきなりの非難のメールが来た。
別に彼女に何かしたわけじゃないのに。敏感に悪いように解釈してしまっているようだ。しかも、自分に迷惑がかかっているわけじゃないのに、私の生き方に対してまで云々言っている。彼女は自分の田舎で実の母親と夫と一緒に暮らしている専業主婦なので、価値観が合わないのも求めるものが違っているのも承知だが、学生のころから友人を続けていたのである。
しかし、あまりにもお門違い過ぎるので、とりあえず、「あなたに関係ないでしょ」と言って、ケンカ別れした。
すると、私自身の体調不良が好転したのである。

私の知人で統合失調症の女性に若い頃ポロポーズしたことがあるという初老の男性に「どう扱ってあげればいいのでしょう?」と相談した。その人曰く、「素人には難しい。良かれと思っても逆効果にもなる。そっとするのがお互いのため」と言われた。医学は発達しているから、今は考え方も変わっている可能性もあるだろうけど、お互いのためにならないというのなら。憎まれても、彼女がそれで生きる活力が出るというのなら、私も本望だと思わなくてはならない。

次は「はるかな響き」だ

2006-02-14 22:46:10 | オペラ(鑑賞)
何しろ、鬱な気持ちになると、お金のかかる趣味はただの浪費のように感じてしまう。
「仕事のストレスは趣味でリフレッシュしたら?」なんてアドバイスはむかつくだけ。自分が楽しければいい、というだけの趣味なんて十分過ぎるくらい経験したわい。
声楽もその例外ではない。多少お世辞を言われるくらいにはなっても、人を感動させられるほどのレベルまでは無理でしょう?
・・・と、まるでオネーギンのような気持ちになる。「るりこん」から「オネーギナ」に改名しようかしら?

あえて、趣味に「生きがい」を求めるのであれば、多少なりとも人の役に立てることがいいかなと思う。その点、「おすすめのオペラ」は「役に立っている」という声もあるのが嬉しい。
というわけで、次はシュレーカーの「はるかな響き」。自分が捨てた女が売春婦になったが、最後に彼女に介抱されながら死んでいくという、ファウストかワーグナーの女性救済思想的な話。
音楽はワーグナーに似ているが、ヒロインはリリコ・レッジェロかスーブレットあたりじゃないのかしら。
ヒトラーの時代に、「退廃芸術」とされた作品であるとのこと。