るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

今年の抱負の振り返り

2016-12-29 10:47:00 | 声楽(レッスン)
今年の初めに「今年の抱負」を書いたので、その振り返りをしたい。

①毎回プロフィールを書き換える:○
実態はともかく、詐称にならなくても、できることだよね!
同業者のチェロ氏なんて、自分でコンクール作って優勝して、「2.000人(カンマじゃなくて小数点)のスタンディングオベーションを受けた」なんて書いているし。

②コンクールで更に上位を狙う:×
昨年と同じ主催のコンクールは受けなかった。
厳しい要求をじっくり指導をしてくれる先生を探すこと自体が大変。

③長調のアリアを歌う:○
アリア自体、あまり曲をやらなくなった。
まぁ、ミミの「あなたの愛を呼ぶ声に(Donde lieta)」がそうかな。

④軟口蓋と舌の位置:△
大分できるようになったかな。

⑤ハイCの安定:×
そもそも、ハイCの出るアリア自体をやらなくなった。去年の今頃はベルカントオペラやっていたからこんな目標にしたんだな。

⑥連続30分歌う:○
自主企画コンサートで30分+20分に分けて歌った。


想定外で良かったこと
①音楽からつながる本業が出来た
②黒字演奏会ができた
③今後、可能性がなく、やっても無理なことがわかった
④自分自身の成長のために辞めること、抜けること、別れることの大切さを悟った
⑤食わず嫌いだったマーラーの魅力が理解できた!

想定外で悪かったこと
①やっぱりキズがなく、品質の高い歌が歌えない
②楽しさとは無縁であるはずのプロが、アマ以上に楽しそうにしていることを目にするストレス
③固定的な演目とキャスティングの蕁麻疹レベルのつまらなさ
④大っ嫌いな懇親会の余興依頼(仕事の関係上断れず。薄礼はもらうぞ!)
⑤定期的な演奏依頼していた洋菓子店社長の延期→キャンセル
心苦しさから、オペラ合唱復活

では、来年の抱負
①良い先生を探す努力を怠らない。来年4月の本番が終わったら動く。
②お金にならなく、かつ楽しくもなく、何にもつながらないことは、今後誘われても断る
③連続演奏時間30分以上の本番を作る
④パッサージョの音程に気を付ける
⑤息の安定したコントロール
⑥めげずにコンクール・オーディションは受ける

こんなところである。


歌い納め

2016-12-27 09:39:00 | 声楽(レッスン)
21日のL先生のレッスン、次の22日のバリトンの先生のレッスンが最後の歌い納めであった。
バリトンの先生と次回お会いできるのはまた1か月後。

L先生のレッスンでは、やはり他の生徒の「反省されては」がショックだったという話をされていた。その生徒の気持ちがわからなくもないが、それは価値観の違いであって、「反省」というのとはまた次元が違うのでは?と思った。
私なりに、ダメ出しするよりも前向きな言いかたの方が良いのでは?と思い、「素晴らしい先生についてますねと言われてみたいです」と話したところ、「ごめんね~」という返答だった。
今回は来年4月に向けて。「ヴェーゼンドンク歌曲集」から3曲抜粋したものの譜読み。臨時記号が多いワーグナーの特有の和音の動きが難しい。

バリトンの先生のレッスンでは、スカルラッティとベッリーニ歌曲、オペラアリアは「ラ・ボエーム」の「私の名はミミ(Si, mi chiamano Mimi)」を持って行った。
ミミは私の声に合っているとよく言われているだけに、実に色々な先生に見て貰っている。


カルメンさんとその弟子たち

2016-12-26 09:00:00 | 声楽(レッスン)
クリスマスイブの翌日は、一緒にオペラを歌っていた先輩が、夏にフランスの音楽祭に参加し、その凱旋公演として、同じプログラムを東京でも演奏するということで、行ってきた。
丁度、私自身も興味がある会場だったので、一度雰囲気とか音響とかを下見するという目的もあった。
以前、私が合唱で歌ったオペラでカルメン役をされていた方が、指導者のようだった。私の知人の先輩の他には、セミプロ風の方、音大卒業したてらしい若い方で、カルメンさん以外は全員細いソプラノだった。
レベルは「流石プロ!」というほどでもなく、カルメンさん以外は声量が少なく聞くのに集中力が必要で疲れたが、若い女性ばかりなので「華があるよ~」というオジサマがチラホラ。

曲目は殆どが日本歌曲。
その先輩だって、アマチュアのはずだったけど、暫くお会いしないうちに、スカスカした合唱の細い声から、随分つやのある声に変わったという印象。
同じく、一緒にオペラをやっていたのに、宗教音楽に転向してしまった友人も来ていたが、「随分、上手になったね~。カルメンさん、教え方が上手いんだね」と話していた。

カルメンさんに指導されてみたいと思いつつも、L先生とは親しい間柄だし、付き人がイヤな人だったのがね。
帰り際、宗教音楽に転向した友人が「やっぱり良い先生を見つける努力をしないと。私もそうしているわ」と言っていた。

ポピュラー合唱の練習

2016-12-20 20:18:00 | 声楽(レッスン)
3月3日、然るべき所での懇親会で、少人数の女性合唱でポピュラー曲を歌うことになった。
う~ん、趣味なんだか営業活動なんだか、グレーだな。

曲は、
①Seasons of love(レント)
②Milch(エリザベート)
③Memory(キャッツ)
④君をのせて(天空の城ラピュタ)
⑤花は咲く

①以外は皆日本語。
②だけが、知らない曲だけど、楽譜に「Frauen」と書いていて、日本語訳が「おれたちが」になっているのが、ものすごい違和感。

今までやったことのない新鮮な選曲に、本番終了後は即解散が嬉しい。


日本歌曲発表会打ち上げ

2016-12-19 00:05:00 | 声楽(レッスン)
今日はL先生自宅で、先日の日本歌曲コンサートの打ち上げを行った。
ナレーターさんが「L先生って、歌う人それぞれの個性や長所を引き延ばすような教え方をされていますね。すばらしいです」と話されていた。
一方で、発表会なのに「先生が指定した日本歌曲しか歌わせてくれない」ということに不満を持つ他の生徒は、参加しなかったが、お客さんとして聴いてくれたらしい。
その感想は先生に対してかなりキツイものだったらしい。
「私、こんなのに出なくて良かったわ。日本歌曲って、地味だし、みんな知っている歌を普通に歌ってもねぇ。お客さんが、この舞台を見て、自分もこの先生についてみたい、なんて思うわけないと思うわ。反省されては?」
私もいくら、ソプラノ歌手として政財界のお偉いさんにチヤホヤされたって自慢しても、生徒が結果出せなきゃ意味ないじゃん・・・と思っていたので、よくぞ言ったとは思った。
でも、流石に私もここまでは言えないよ。

L先生の感想としては、「すごく気にしてしまった。でも私の指導方針は変えない」だった。
要するに、L先生は決して生徒を大切に思っていないわけではなく、長所や個性を伸ばしたいと思っている。けど、欠点や短所、キズとなる部分については、何の指摘もない。

だから、私には、「声量があるのだから活かしなさいよ」とフォルテの多い曲を勧めるが、音程が悪かったり、変なクセがついているような欠点や短所を取り除こうとはされない。

だから、好きな歌を思う存分歌いたい人、かなりの高齢で基礎作りなどする時間的余力のない人にとっては、良い先生だと思うだけど、選ばれる歌、競って勝てる歌を歌いたい人には向かないのだろうな、と感じたのであった。