るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

必要に迫られるフランス語

2017-02-22 07:48:00 | 声楽(レッスン)
昨日は、地域の音楽祭の委員会の後、バリトンの先生のレッスン、それから日本語カルメンの練習であった。
地域の音楽祭の委員会では、6月のガラコンサートの関係者がいたので、何の曲をやるつもりかとか、その団体の状況はどうとかいう話をした。その中で、その先日の「椿姫」も観たと言ったら、「いろいろあったけど、プリマは育児が大変で、練習にもあまり出られなかったのよ」と、即フォロー。
たとえ、プロとしての経歴があったとしても、「育児が大変だから練習に出られません」と言うくらいなら、家族を犠牲にしてまでプリマになりたい人はいくらでもいるのだから、オーディションに出なければ良いのに、と思った。

委員会の後、バリトンの先生のレッスンまで時間があったので、山野楽器でドレミ楽譜出版の「フランス歌曲集」を購入。殆どが知らない曲ばかりだけど、youtubeで確認したら、「ああ、あの曲か」という感じ、フランス系はやらない!って決めていたのだけど、やっぱりフランス語に慣れないとね。他人から「ミカエラやって」と言われないと、やろうとは思わなかっただろう。
ちょっと見て気付いたのは、
①同じラテン系なので単語の意味は、イタリア語にも近い
②一応、発音のルールはあるようだ
③文字数が多いのに単母音というのもある
というのはわかったが、鼻にかかるような独特な発音があり、それができないとフランス語っぽく聞こえない

バリトンの先生のレッスンでは、手本で歌ってくれるイタリア古典歌曲はいつも雄大。
ベッリーニ歌曲の「美しいニーチェ(Bella Nice)」は、初めての曲だけど、結構難しい。
ベッリーニの6つのアリエッタは全部やるように、ということであった。
ミミは、声がぴったり、ということなので、時間をかけてしっかり見て貰いたい。

初フランス語にヴェーゼンドンク

2017-02-19 23:30:00 | 声楽(レッスン)
今日はL先生のレッスンだった。
レッスン場への移動途中、室内楽の練習で歌っている自分のヴェーゼンドンク歌曲集の録音を聞いたら、自分の声が管楽器に消されている。マズイ。

年内には、テノールのゲスト付きの発表会をやりたい、ということを聞いた。プロのテノールとデュエットしても良いと。私はオペラをやるのなら、全幕とまでいかなくても、通させて欲しい、例えばアリアを歌った後、デュエットに繋がるような場面をやりたいと言ったら、考えておくということであった。
トスカの1幕、マノン・レスコーのフィナーレ、仮面舞踏会の2幕とか考えられるかな。

とりあえず、3月からはオペラ・ガラコンサートで「カルメン」1幕のモラレスと男声合唱とミカエラの練習が始まるので、それまでにはフランス語を読めるようにしておきたい、と言って、読み方を教えてもらった。
ミカエラは声が近いからと勧められることが多かったが、フランス語だからと敬遠していた。でも、歌うのは1幕、3幕だけで4か所だけ、フラスキータやメルセデスよりプログラムでは先に載ることが多いって、結構得な役なんだなって、思った。

その後は、ヴェーゼンドンク歌曲集より3曲。息遣いを意識するように言われた。
譜読みもつかめるようになって、少し表現方法を考える余裕が出てきた感じ。


アリアの大曲なんかやりたくない!

2017-02-12 08:09:00 | 声楽(レッスン)
先日の椿姫を観て、感じたことは、1幕で大きなアリアを歌うことで、最後まで歌うための体力を消耗してしまっている、ということであった。
考えてみれば、殆どのアリアというのは、歌って終わり、というわけではなく、歌い終わったその直後からまた新しく歌い続けなければならないわけであり、その後のことも考えつつ歌わなくてはならない。

大きなアリア、歌えるようになったわよ。良かったわね。

で、自己完結させるような指導しか今まで受けてこなかったものな。
品質に責任が問われないアマチュアだから、好きな曲歌うことを優先させるべき、という考えもあるだろう。
しかし、本来はその後も歌い続けることを作曲者は意図しているのに、「大きなアリア歌えた。良かった」で終わらせられる歌い方は「大っ嫌い」なのである。

アマチュア向けの音楽教室は、高齢者をターゲットとした所が多く、先が長くないから、じっくり基礎をやる余裕がなからと「生きているうちに、これだけは歌いたい」という思いに応えるためにやっているので、致し方がないのだけど。
それだったら、コンコーネ50とかイタリア古典歌曲で、1フレーズに1レッスンかけて教えて貰う方が、よっぽどマシだとさえ思う。同世代のアマチュアからは、そんなレッスン受けたという話を時々聞くが、その先生のことを調べると殆どがイタリア系で、「またアリアやらされちゃうのかな」と思ったりするので、「紹介して」とは言えない。

正直、「好きなアリア持ってきて」と言われるたび、「ああ、また無責任な先生に付いちゃったな。」と思うが、自分がここまで無責任な指導しかされないのは、自分自身にも原因があるんだろうな(溜息)。


椿姫観ました

2017-02-06 00:41:00 | オペラ(鑑賞)
1年以内に同じ演目を同じ建物の違うプロダクションで見るという今までにない経験であった。
6月にガラ・コンサートに出演する予定なので、その団体の「椿姫」を見てきた。

やっぱりヴィオレッタは1幕のアリアで、体力を結構消耗するね。その後、いかに3幕まで体力をコントロールするのかが大変なものなのだと感じた。

レメンダート改めモラレス氏とか、本業の営業のために手伝っている地域の音楽祭の関係者とか知っている人がチラホラいたので、「今度よろしく~」と言っておいた。
男性ソリストは全員音大出身者ではないのに、沢山役を貰っている人の多いこと。羨ましすぎる。
夫に感想を聞いたら、「素人とは思えない。いつもの所よりもプロっぽい。何しろ合唱までがドレスを着ているから。豪華じゃないと本物のオペラだと言えない」という返答であった。
字幕はパワポ、伴奏は管弦楽3人+ピアノの構成、衣装も自腹っぽいのだけどね。
アンニーナかフローラでオーディション受けたかったことも言ったが、「いや、ヴィオレッタ目指すべきでしょ」という返答であった。
プリマ・ドンナには、一生選ばれることがないのだから、大曲アリアなんかやりたくない。それなら、基礎をしっかりやって脇役の数をこなしたい。でも、そういう声質じゃないから、ダメなんだと。オペラに詳しくないのに、L先生のようなことを言う夫であった。


やっぱり懇親会の演奏は可哀想

2017-02-05 12:34:00 | 声楽(レッスン)
昨日は、新年会であった。
昨年と同じソプラノ歌手が、「乾杯の歌」「清教徒」のカバレッタ、「つばめ」を歌い、華を添えてくれた。(正直、先日聞いたF先生門下のアマチュアの方が上手いと思ったが)

でも、羨ましいとか、あんな風になりたい、というより、どこか可哀想な感じがするのだ。
「乾杯の歌」「清教徒」は、お偉方のお言葉の前だったので、皆静かに聞いてくれたが(ギャラリーの本音は早く飲み食いしたいだと思うけど)、お酒が入った時に聞いた「つばめ」の間は皆お喋りしていて、鳴りやまなかった(静かにして聴いてください、とは言えないだろう)。
「ちょっと、可哀想だね~」と言っていたが、その後、「クラシック好き」と称する方が、そのソプラノ歌手に、その人自身の歌ではなくて、「カラスとテバルディの比較」について、延々と語り出す始末。

そのソプラノ歌手は、地元のタウン誌に「スナック経営のソプラノ歌手」って紹介されていたっけ・・・

あまりにも可哀想。nose3
プロなら、「お金のため」と言って割り切るのだろうが・・・


5月には、私達にも類似した依頼が来ているので、先が思いやられる。