るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

Pur dicesti,

2007-11-14 23:42:35 | 声楽(鑑賞)
現在レッスン中のイタリア古典歌曲だが、何枚か録音がある。
この曲の弾むようなリズムを聴くたび、なぜか私はドラエモンの主題歌を思い出すのだが、じっくり聞けば優雅な曲だと思えなくもない。
シンプルそうでありながら、似たような装飾音がバリエーションを変えて出てくる長い曲である。

<カバリエ>
装飾音から歌詞の譜割りまで、かなり弄っているので、レッスンの参考にはならない。ただ、装飾音の表現が美しい。

<バルトリ>
これも、楽譜どおりに歌っているとは言えない。テンポや装飾で面白みがある表現である。

<松本美和子>
これは、楽譜どおり。面白いとは言えないが、レッスンの参考としては無難かもしれない。

<イネッサ・グランテ>
伴奏がピアノではなく、オケになっているのが面白い。歌唱については楽譜どおりに近いかもしれない。

スザンナはボロボロ

2007-11-04 21:51:04 | 声楽(レッスン)
イタリア古典歌曲は「フロリンドが誠実なら(Se Florindo e fedele)」は、修了。何かの機会があったら、本番で歌っても良いと言われた。昔、同じく軽妙キャラである「あなたが私を愛してくれて(Se tu m'ami)」をしつこくやらされたが(もっとも、この曲を聴いたとき、私は軽妙系の曲だとは思っていなかったが、先生は軽妙キャラの曲だと言うので理解するのに戸惑っていたのである)、その甲斐もあったかもしれない。
次は「美しい唇よ、お前は言ったのだ(Pur dicesti, o boca bella)」が宿題になったが、これって、歌いようによって、子供っぽくも優美にも聞こえるような気がする。
ベートーヴェンの「君を愛す(Ich liebe dich)」はドイツ語の語尾にある"-ch"で詰まる発音をすると、音がその分短く切れて滑らかにならないということが留意点であると気付いた。
今回の新曲のスザンナ、「いよいよ、このときがきた(Giunse alfin il momento)」はレチタティーボの音とリズムの取り方の大変さを知らされるのと同時に言葉と旋律の乗せ方が大変だった。それにしても、伯爵夫人に変装しているといえども、典型的スーブレットで機敏な小間使いがこんな優雅なアリアを歌うのは、新鮮なことだと思う。