るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

内輪だけのコンサート

2018-09-15 07:40:00 | 声楽(レッスン)
ドイツリートのコンサートの翌日、L先生門下での内輪だけのコンサートを開いた。
L先生は、「内輪だけの」というのが、とても好きなんだけど、皆暗譜しないし、どうもお互いに甘さが見られる。合唱だけで活動していた人にソロになってもらおう、という時点でのハードルを下げようという主旨なのだろうと思うけど。

プログラム作成と会計は私が担当♪印刷代ももらって、ものすごくリーズナブルに参加できた。
(実は歌うことよりこういうの方が好きだったりする)

私は「世界のうた」のプログラムに。選曲自体が楽しかった。
①トスティ:セレナータ(La serenata)
②中田喜直:髪
③サティ:ジュ・トゥ・ヴ(Je te voux)
④シューベルト:魔王(Der Erlkonig)


終ったら近くのファミレスで打上げをやったが、また年明けにでもやりたいね~、と言っていた。
現代音楽に強みがあって何十各国語も歌えるL先生には、とにかく「古今東西」で!


ドイツリートのコンサート

2018-09-14 07:30:00 | 声楽(鑑賞)
「ジプシー男爵」でヒロインをやった知人が、何人かでドイツリートのコンサートをするというので行ってきた。他の団体で何度か共演した音大教授の弟子でもある。
「ジプシー男爵」のメンバーって、身近に目標になりそうな感じの方が多いのだけど、その分、こういう誘いも多くなって・・・「勉強になる」って思うようにしよう。

作曲者はシューマンとシューベルトに分けていた。
歌はその知人がダントツに上手い。他の人は今一つ。プロフィールを見たら俳優らしい方もいたけど、海外で活動しているという音大出身者が一番下手だった。
「有料演奏」というのだけど、最後に主宰者が、「プロとアマチュアが揃ってのコンサートでした」。う~ん、有料でそれはないでしょ?費用負担と集客のためにアマチュアを利用したようにしか見えなかった。
別に音大出身ではなく、本業が俳優さんでも有料で歌ってお金貰っても良いとは思うよ。でも、それをあえて言う主宰者って一体なんだろう。

長い間お世話になった団体のメルセデスさんとバッタリ再開。
ジプシー男爵の主宰者や共演者ともお会いした。


今の歌声は(Una voce)

2018-09-12 10:35:00 | オペラへの取組み
これを始めたのはわりと初期の頃。「セヴィリアの理髪師」の有名なアリア。当時の先生が勧めた曲だったのだけど、私にとっては結構なチャレンジだった。
けれども、これを歌うアマチュアって意外と多いのではないかなと思う。
ソプラノでもメゾでも歌う曲で、メゾ用の楽譜だと最後はHまでいくが、途中はそれほど音域が高いわけではない。
ロッシーニの音域は、五線の一番上の線にかかるくらいのEかFくらいの音域が一番苦手な私にもありがたい。

最初に歌った頃は「メゾでもいける」と言われて、本当にコロラトゥーラメゾを目指そうかななんて思っていた。

1年前くらいにバリトンの先生のレッスンでこの曲持っていたら「音域が低い。ソプラノ向きの調になっていない。家に帰ったら借りて来るから」といって、奥様が使っている調が1つ上の楽譜を持ってきた。
ベルカント系の日本人歌手の中では代表的なプリマが使っているということで、すごく恐れ多い楽譜だと思った。
「これを歌っていた時って、メゾでも大丈夫とかって言われていたんですけど」と言ったら、「それはない。ソプラノでしょ」とアッサリ。

単純に調が違うっていうわけではなく、カデンツァの種類も違う、ということは要注意。


団体活動の「やらされ感」を考える

2018-09-10 16:51:00 | つぶやき
よく中学時代に聞いた「合唱の目的は集団行動の大切を学ぶこと」。
集団行動といえばオーケストラだってそうだろうけど、中学生がすぐに音を出せるといえば、リコーダーか歌になるな。といえ、小学校の時は打楽器があったのに、中学生になったら無くなったのが寂しい感じだが。

確かに合唱ならではの作品というのはあり、個人的に好きな作品ならいくつか挙げられるが、なかなか「その曲の本番終了後即解散」というところが「第九」くらいしか思いつかず。
好きな歌を歌合唱団に入るのではなく、合唱団に入って曲をあてがわれる、という感じなんだろうな。

そこで、「一体誰が何のために?」と思うのだ。(安定収入があるプロ合唱団の場合は事情が違うと思う)

これはアマオケでもそうなのかもしれないけど、アマチュアの楽器演奏家というのは、迫力を求めてオケに入りたがるようだった。

器楽でも歌でも「やらされ感」のあるアマチュアほどつまらなくみじめなものもないが、わがままなプリマのように断られないのもアマチュアならではの色々な事情なのだろうな。



トスティ:セレナータ(La Serenata)

2018-09-09 23:02:00 | 歌曲への取組み
トスティのセレナータは大人になって声楽の勉強を再開して1年くらい経った時に当時に先生に勧められた曲だった。
けど、実はこの曲はもっと前から知っていた。高校時代、ネリー・メルバのCDを買ってもらった時に、この曲を知ったので。レコードの音からCDにしたせいか録音が今一つなのか、当時の歌手って、オペラ史に登場する人でも高音はキンキンとしている。発音も、「セレナータ」じゃなくて「セリナータ」って歌っているように聞こえたが、これは英語圏出身のせい?
女性歌手が歌う「セレナータ」だったら、リッチャレッリが良いのではないかと思う。
やっぱり昔に知った曲って、その時の頃思い出して懐かしい気持ちになる。

そして、近いうちにまたこの曲を歌うことになった。
「セレナータ」は夜に恋する女性の家の前で歌う曲で、楽譜もピアノで入り、最後もピアニッシモで終わるから、そんなイメージで歌おうとした。少なくとも以前の私あったら、フォルテで"Vola"と歌っただろう。どっちかといえば甘い感じに歌えれば良いのではないかなとは思ったのだけど。
そして、L先生は「テンション低い。もっとアマチュアらしく、下手でもいいからこの歌歌っているのが楽しい、というのを見せられない?イタリア人の男が好きな人の家の前で歌おうという感じに見えない」

う~ん、言われてみたら、リアルに夜中に人の家の前で歌う人って、見た事がない。
強いて言えば、妹の元彼。家の前で待ち伏せして、新しい彼氏に車で送ってもらって帰ってきた妹に対して家の外から怒鳴り散らした。母親は呆れ、父親はその人の言い分を聞いてやったが後で面白がっていた。まぁ、これは「セレナータ」とは呼ばない。

ちなみに、自分が憧れるアマチュアはこれまでにもいたけど、「下手でもいいからこの歌歌っているのが楽しい」という人で、自分もそうなってみたいと思ったことのあるアマチュアもいない・・・。だからこういう人もイメージできない。

バリトンの先生のレッスンでルチアが楽々歌えた次の日の出来事だったからガックリ。
「難しい曲されていますね~(意訳:基礎がなっていない)」の呪いから抜けられないことを悟り、クラ~い気持ちになった。