るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

なぜアンサンブルをやりたがるのか

2017-04-30 23:18:00 | 声楽(レッスン)
ある程度の経験があるアマチュアもしくは同門下の人と自主的にコンサートを開こうとすると出てくるのが、アンサンブルの要請。

本業で関わったギャラリーは、元々いつかここでリサイタルやりたいと思っていた会場だったが、オーナーがご高齢で経営状態も悪いため行動を急いだ方が良いと思ったこと、自分一人でやるには集客を考えると不安があってL先生に相談したことが事の発端だった。

9月にプロのテノール歌手を招き「椿姫」のデュエット、同じ門下のメゾソプラノとも「蝶々夫人」の花の二重唱の予定がある。
「デュエットしたい」というのは同じ門下生の希望であり、L先生が後輩のテノール歌手に仕事を与えてあげたいということもあった。

リズム音痴な私に掛け合いは、大の苦手。しかも、使い回しが効かない。さらに重唱曲の殆どがオペラの一場面である。
独奏曲が圧倒的に少なすぎる管楽器、中低音楽器ならともかく、歌で何が良くてアンサンブルをやりたがるのか、よくわからない。

オペラで、役をあてがわれるのは6月で最後かもしれない、だからこの公演だけは後悔がないくらいしっかりやりたいと思っているのに、目的が見えない状況で苦しみ続ける必要がありそう。

基本的に、本業でも趣味でも「先約優先」にしてきた。
だから関係者に心苦しくなる事情があって引き受けた「カルメン」合唱や、高い仕事を紹介した人から頼まれた大嫌いな懇親会の余興も6月の本番が確定する前の依頼であったため、途中で断ることは絶対にするつもりはないし、今後もそうするつもりはない(家族が倒れたりしたことは今までなかったので、その場合は何とも言えないが)。
けど、なんだか心が折れそうになる。




マエストロに褒められた♪

2017-04-28 08:37:00 | オペラ(出演)
6月の練習で、マエストロが一言「雰囲気づくりが上手い。涙を誘える」と言われた♪
褒めて育てるタイプなのかな、とは思うけど、それでも十分に嬉しいです。

考えて見れば、自分の強みが「不幸なヒロインの涙を誘う雰囲気づくり」というのであれば、これまで活動していた所は、全くのお門違いということになる。
やっぱり自分を活かせる所を探す、ということが大切だなって思う。

先日の同業者コンサートの打ち上げでもトランペット氏に「ドロドロした情念のるりこんのままでいて欲しい」なんて言われて、涙が出るほど嬉しくなった。

個人レッスンで「大分良くなりましたね」なんて褒められても、「自信がないから辞めます」と言われないようにするためであるのだろうと思っていた。
だけど、お金とか労力といった利害のない人から自分の個性を認められるというのは、とても嬉しい。



合唱だって人間

2017-04-25 23:07:00 | オペラ(出演)
同業者コンサートが終わった当たりから先週まで喉の調子が悪かったが、龍角散、喉薬、のどスプレー、その他過去に貰った諸々の喉の薬の錠剤等を飲み、然るべき所の懇親会、「カルメン」「椿姫」の3つの本番のため、毎夜続く合同練習を乗り切ろうとした。
特に「椿姫」は、今後のソリストのチャンスがかかっているから本当に必死で、なんとか喉が痛いまま練習を乗り越えることができた。

そんな折、「カルメン」の多くのソリストがのどの調子が悪いと言って休み。

事務局といえば、「体が大切ですから、ソリストの方はムリしないで下さい。合唱は毎回、自分達の番がない場合でも練習に来て下さい」ということだった。
いつもおかしいのは、絶対に個人名で呼ばない、暫く合唱の出欠も取らない、名前で呼ぶことさえなかったのに「練習には毎回出ろ」「ソリストは体調が大切、合唱はムリしても来い」というブラック企業みたいな矛盾。
「無理しても来い」と言って、風邪が蔓延して練習の出席率が半減という出来事、以前もあったよな(苦笑)。

どんなに、裏方が忙しい、大変なんて行ったって、「役をもらえる」という人参が見える人に手を貸すつもりは今後一切ない。L先生からもそんなことは絶対するな、と言われたし。

多くの社会人にはムリのあるスケジュールで、せいぜいプロフィールの文字数を埋めたいだけの若手ソリストに実績の場を提供できる以外、誰が何のために公演したいのか、さっぱりわからん。


新しい環境の居心地が良い

2017-04-20 10:51:00 | オペラ(出演)
多少交通の便が悪くても、無理に仕事を入れることを控えてでもやろうとしている「椿姫」。
ここの団体の環境がとても居心地良い。
特に和気あいあいというわけでも、馴れ合いということもないのだけどね。
大きなチャンスと、適度な張り合いと刺激がある。
今回の公演だからなのか、この団体のカラーだからなのかはわからないけど。

何しろ、メンバーの殆どが私と同世代のアマチュアソリストばかり。
すごく参考になるし、一緒に苦労を分かち合える仲間として思うこともできる。
アマチュアがアマチュアに物申すというのが、大嫌いだったが、「こんなのがヴィオレッタ?」なんて思われたら困るので、今は謙虚に聞ける。

子供・若者・老人に花を持たせる演出もなさそうなのも良いね。
合唱メンバーに対する呼びかけは「みなさん」で一括りというわけでもない。
プロがいないということは、そのプロが自分の弟子や知り合いを連れて来るというわけでもないし。

やっぱり新しい活動の場を開拓できて本当に良かった♪
目標は全幕「椿姫」だねっ!symbol7symbol4


同業者コンサート終わりました

2017-04-10 00:12:00 | 声楽(レッスン)
昨日、同業者コンサートが終わった。
実は、仕事でここ数日間は午前2時まで起きて、然るべき所の監査準備をしていた。
その翌日が本番。集中して歌詞チェックなどをしたいと思っていたのだけどね。
しかも、本番当日は、集中力が疲れで低下していて、「ヴェーゼンドンク歌曲集」の入りを何度も間違えてしまった。
歌詞も何度もわからなくなってしまった。・・・悲しい。
夫が友人を連れてきてくれたが、「難しい曲だな」と言われた。でも、誰でも知っている曲じゃなくてむしろ良かったかな。
前回のカルメンさんが「私の仕事の殆どの時間が暗譜」と言っていた。だけど、どんどん苦手になっていくぅ(泣)。
そんな愚痴をソプラノ同業者にしていたが、打上げに「カルメン」と「椿姫」のチラシを配ったら、「これじゃ、暗譜はムリだわ・・・」と言っていた。

今回は、トランペット氏が「くるみわり人形」の抜粋をオケでやりたいということだったので、久しぶりにカスタネットを手にした(声楽を習う前にフラメンコをちょっとだけやったことがあった)。

打上げで、トランペット氏と「ファリャとかもやってみたいよねぇ」なんて言っていた。
崇高な宗教音楽が中心のソプラノ同業者に、ドロドロした情念のるりこんということで、棲み分けできていて良いのでは?ずっとその路線で行ってくれと言われた。
カスタネット、気になってyoutubeを見たが、地味だけどカッコいいな。
翌日の今日は本来ならば、「カルメン」の合唱の練習があるはずなのだが、父が上京するため行けず。