るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

両親と再会

2017-11-28 20:43:00 | ノンジャンル
両親と再会することになった。
母曰く、父は定年後、芸術活動が中心の生活になったが、審査員という立場では、褒めてばかりだという。
父は「褒められたら誰でも励みになるもの。励みになって続けてくれれば、団体の会費収入だって入る」と答えた。
テストで100点取れないと殴った父と同一人物とは思えないな。

子供の頃、もう少し褒められてみたかったと思う反面、大人になったらこんなに違うのかと思った。


モーツァルトのオペラの合唱

2017-11-24 16:26:00 | オペラ(鑑賞)
来年はドンナ・エルヴィーラをやるので、ドン・ジョヴァンニのヴォーカルスコアをパラパラと見ているが、合唱の出番がものすごく少ない。確か「魔笛」も少なかったな。そして、蕁麻疹レベルのつまらなさだと思えた。
歴史的な天才にこんなこというのはどうかと思うけど、モーツァルトのオペラって、テノールだけではなく合唱に対してもお粗末だと思う。

市民オペラの演目を見て感じるのは、やたらモーツァルトが多いということ。
「モーツァルトは基礎」という指導者もいるし、ソリストの男女比もイタリアオペラほど偏っていないためかと思う。

あくまで合唱目線でいくと、ヴェルディのオペラの方が、出番は多いし、立場も「村人」ではなくて、ドレスを着て貴婦人のような服装をさせてくれる、しかもソリストに緊張感を与える役目まで果たしているではないか。
けど、モーツァルトのオペラ合唱は、ほんの少しの大して楽しくもない出番ために、名前を覚えられることさえなく、時間を拘束されて・・・
モーツァルトのオペラ合唱をやったこともないソリストが「オペラ楽しいよ!」って、本当にイラっと来るのだ。合唱相手にドヤ顔するヒマあれば、「さすがソリスト!足元には及びません」という歌が歌えるように努力すれば良いのだ。
これで、「敬愛するソリスト様のために雑用や運営のお手伝いをして、同じ舞台に出れる誇りを・・・」なんて思うのは、まるで●隷のような・・・、あまりにも素直で謙虚な心根の方であろうと思う。もっとも動機は人それぞれだと思うから、他の人をディスる気はないけどね。

何度も本番を公演している演目の譜読みばかりずっと繰り返しても、何の進歩もないでしょ。
どうせ合唱をするのなら、合唱曲専門の合唱団の方がずっと面白そう。宗教音楽とか第九とか合唱組曲とか・・・


しかしながら、原語でオペラを演奏する複数のアマチュア団体の合唱を渡り歩いている人も存在するということを知った。同じ演目を色々な団体で歌う、練習は直前だけ、ということらしい。
なるほど、オリジナルオペラの団体にはいないタイプですな。
オペラ合唱は、すごく自宅から近くて、かつ原語でやらせてくれ、さらに時間的・労力的余裕があるのなら考えても良いかも。


ホロストフスキー様、死去

2017-11-23 20:42:00 | オペラ(鑑賞)
ロシアのバリトンのホロストフスキーが亡くなったというので、すごくショック!
まだ55歳だというのに!

「戦争と平和」を見るために、ニューヨークまで行ったのは、すごい思い出。

ホロストフスキー様だったら、散々、弄ばれてボロボロに、されても良いとさえ思ったものだ(笑)。

それにしても、カレーラスはまだ歌い続けいているのが、本当にすごいな。


忙しいと言うこと

2017-11-22 22:34:00 | つぶやき
私が本業の仕事をしている中で、このような仕事は断ろう、と決めたことがある。
それは「他の人が忙しくてできないというから、私にお願い」ということ。
はっきりと「忙しくない人なんて存在しません。その人にとっての優先順位が低いということだと思います。ヒマ人に見える私だったらやってくれそう、とでも思っているのですか?」と言うことにした。
ケガや病気とか家庭事情の人の代わりのピンチヒッターとか、私ではないとできないこととか、今後の何かに繋がりそうとかいうのはOkだけどね。

L先生と旧知のご婦人が、L先生は「素晴らしい歌手」と持ち上げつつ、私には「もっと良い先生を探しては?」なんて言っている。
そんなことを言いつつも、私がL先生からレッスンを受けている所を観に行きたい、でも今年は沢山色々な人のコンサートを見て疲れたからL先生のリサイタルには行けない、というので、ムカついた。

まぁ、優先順位が低いってことなのではないの?
忙しかろうが、どうしても行きたかったら無理するでしょ。
本当に私がL先生から素晴らしい指導を受けていると思うのなら、わざわざ私のレッスンの見学などしなくても、自分から飛び込んで教えて下さい!とL先生に言うでしょ。

私が許容できる優先順位といえば、
自分自身の健康>仕事=家族>趣味>その他
という認識なので、気が乗らない趣味の誘いは「仕事が忙しいから行けません」と言えば済む問題。
でも基本的には、先約優先。
ただ、「親が倒れた」とかどうしても緊急な場合は、例外になる可能性もあるだろう。

仕事を断るのに、他の仕事が途中で入ったからキャンセル、というのは言語道断だと私は思う。
こういう人とは二度と一緒に仕事をするべきではない。

趣味の誘いを断るのに、他の趣味が忙しいから、というのもなんだか失礼だと思うので、そういう人は誘うべきではないと思う。


ホセ・カレーラスのリサイタル

2017-11-19 00:34:00 | 声楽(鑑賞)
ホセ・カレーラスのリサイタルに行ってきた!
三大テノールを生で聞いたのは、メトでのパヴァロッティ「トスカ」、NHKホールでのドミンゴ「サムソンとデリラ」から、約20年ぶり。
サントリーホールのP席で、真後ろから聞いたのだけど、最初は名前でしか価値がないのかな・・・という気がしていた。もしも先日の地域の音楽祭のステージで幕を閉めて、歌い手の名前やプロフィールを知らないまま同じ歌を聴いたとしても、「これは三大テノールの歌だ!」とはっきりわからないだろう。歌だけを聞いて、現在のプロテノールの卵たちが、「こんな風に歌えるようになろう」という目標にしてくれるものなのだろうか?とちょっとモヤモヤしていた。
ところが、アンコールになってから、この上品な老紳士に対する見方がぐ~んと変わった。
何も知らないカンツォーネを聞いて、全然歌詞がわからなくても、なぜか感動させられるものを思わしめられたのである。どういうわけか、涙が出た。

自分がオペラファンになり始めた頃から歌い続けている歌手であり、しかもイタリア物では断トツなパヴァロッティやオールマイティなドミンゴと比較して、カレーラスは重病をしたこともあって、三番手という印象であったのだけど、心が動いた。

「歌詞の意味ガ~」なんて、言っているのが本当に視野の狭い人の感覚であることが、思わしめられたのであった。(あ、別に歌詞の意味がわかるように歌うことは、大切であることは否定していないです)