るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

ソプラノもメゾも兼ねる人

2020-07-28 00:10:00 | 声楽(レッスン)
私は本当はソプラノの声なのに合唱ではアルトをやらされ、オペラソリストで声がかかるもメゾの役ばかり。でも5人に1人くらいは「メゾでしょ」と言われてしまうかな。

けど、それは正統派のやり方ではなく、多くの人たちは「ソプラノはソプラノの役を歌うべき」と言うであろう。

しかしながら、ソプラノもメゾも歌う人は、実は世界レベルの歌手にも存在するのである。

人気の高い「カルメン」以外でソプラノもメゾも歌う歌手を挙げてみる。

・ユリア・ヴァラディ
・アンナ・カテリーナ・アントナッチ
・マリア・ユーイング
・ジェシー・ノーマン
・ワルトラウテ・マイヤー
・クリスタ・ルードビッヒ
・ヴィオレッタ・ウルマーナ

こう書いてみて、自分を慰めてみる。



オペラに向く人、コンクールに向く人

2020-07-21 07:29:00 | 声楽(レッスン)
ずっと、コロナの話題ばかりなので、たまには関係のないものにしたい。
だいたいコロナに注意することは必要だが、それで他の必要なことが止まってしまって良いのかと思う。



他人がどう生計立てているかなんて興味ないからプロアマというのではなく、音大受験生や音大生、音大出身者以外の人(一般的な音楽教室では「大人の生徒さん」とか言うことが多いかも)が何かしらの目標を持つ場合、こんなことが考えられると思う。

①レパートリーの数を増やす
②レパートリーの難易度を上げる
③コンクールで上位賞を狙う
④リサイタルを開く
⑤オペラソリストを目指す
⑥仲間づくりしたがる


ところが、①~⑥というのは、皆タイプが違っていて、全部できる人というのはわずか。

①の場合は、とりあえず長く通っていれば実現はできるかと思う。
②は本人というより先生次第。良く言えば自主性とチャレンジ精神を尊重、悪く言えば無責任な先生につけば簡単に叶う。
③これはコンクールによるんだよねぇ。中には全員何かしらの賞がもらえるのもあるけど、かえって落ち込んでしまう。これで上位賞を狙うには、そういう指導実績のある先生につくしかないと思う。結果が悪いのに「指導実績」を大きくPRする先生もいるけど・・・
④これは①を叶えた上で、人脈も必要
⑤これも人脈。男性が有利。60代以上の女性は殆どいない。
⑥方向性が違って仲間割れ、というのもよくある話。

面白いのは、どちらも第三者に選ばれないといけないのに、コンクールで上位を取れる実力があればオペラソリストになれるわけでもないし、オペラソリストとして沢山出番がある人がコンクールで上位に上がれるというわけでもない。
本人の志向性の違い、というのもあるのだけれど、こんなところではないだろうか。

<コンクールで上位賞を取れる人>
・平日夜や土日に自由な時間が取れない
・厳しいけど寄り添ってくれる先生についている
・自分自身の歌の精度を上げることに注力する
・年齢によって部門が分かれているので高齢でも可能

<オペラソリストで活躍できる人>
・人脈が豊富。仲間づくりも好き。権限のある人に可愛がられやすい。
・演技が好き
・歌唱力だけではなく個性や容姿も重要
・「大御所」と呼ばれるだけの権威や後ろ盾がない限り高齢では無理


私の場合、①②は大丈夫、④はなかなか難しい、⑤は今の所メゾもどきとして辛うじて。⑥はやってみたことがあるけど、結局目指すものが違うと続かない(ただ、私自身はそれを悪いことだと思っていない)。


ベルカントオペラ、キックオフ!!!

2020-07-19 22:15:00 | 声楽(レッスン)
9月に公演予定の「夢遊病の女」のテレーザで声がかかり、今日は初めての稽古日だった。

メンバーは私以外全員がN会・F歌劇団、あるいは音大卒で、これまで共演したことがある人が3人。
メゾの役で声がかかったが、私がレジェロとかハイソプラノだったら絶対に全幕オペラに出ることはなかっただろう。


まず、合唱ナシでやるから全曲は無理。演技もできないので演奏会形式。
どの箇所を歌うといったメモが事前に送られてきたので、そこを重点的にさらっていたが、アリアのないテレーザが部分的に歌う綺麗なフレーズがカットされていたのは残念に思っていた。

けれど、6人の登場人物全員が集まったら、「とりあえず、後でカットが出るかもしれないけど、全部やってみましょう」ということになった。


何はともあれ、確実に公演できるとは誰も確信を持っていないのである。
ピアノや弦楽器ならOKだが、歌はダメ、というガどイドラインを施設団体は持っていると聞くし。


きっと多くの団体が消えるのでしょうね

2020-07-16 07:23:00 | 声楽(レッスン)
多くの団体の活動が休止となっている状況で、弱小団体はコロナが明けても復活するのだろうかというのはかなりの疑問である。
これまで自分が全幕ソリストを歌ったのは3団体。そのうち2団体は主宰者が70代を超えている。いずれも後継者どうするのだ?という感じ。コロナがなくても、いずれ休止するのは明らかで、それが少し早まったというだけではないだろうか。

また若い人がオペラ団体を自ら立ち上げるということも考えられるだろうけど、そういう人は、ソリストについては、音大かオペラ研修所の伝手で決めることが多いだろう。

オペラ以外といえば、ドイツ歌曲の研究会は設立者の月影先生もご高齢で、声をかけるのが申し訳ない感じだし、他のプロの会員たちもかなりナーバスだろうな。
オペラ団体Aで創作オペラを公演した時の指揮者が自ら主宰しているオケ付合唱団があるが、そこはどんなリスクをかぶってでも続ける!というスタンス。


声楽を習い始めた頃、「上手くなったら入りたい」と思っていた団体は、その2年後くらいに休止してしまっていた。理由を聞いた所、中心的なメンバーが海外に行ったからとか。
他にインターネットで色々な情報を収集しようとしたが、できては消え・・・を繰り返している様子。
コロナで消える団体があってもおかしくはない。


オーディション中止!

2020-07-02 07:07:00 | 声楽(レッスン)
本当にやるんだろうかね・・・という話は関係者のFBなどでチラホラ見て来たのだけど。

7月にオーディションを受けようと思って、GWから定期的に若い匿名の先生のオンラインレッスンを受けて来た他、これまで通っていたイタリア系専門のバリトンの先生の音楽教室でも、「ドイツ系に詳しい先生を紹介して欲しい」と頼んでレッスンを2回ほど受けた。

素人向けのギャラなし団体で、全幕公演でオーディションやってキャスティングするのはこの団体くらいだからね~。

他は大抵、紹介されたり、誘われてって感じじゃないのかな。この場合、大抵私はメゾの役になってしまうんだよ。
メゾは競争率が低くて、他のキャストが音大出身者ばかりでも、低音が出るのは強み♪合唱でアルトに回されてメロディー歌えなくてつまらない思いしていたのは損じゃなかった!なんて思う反面、本物のメゾには適わないし、やっぱり正当な勝負の仕方をしたいじゃない?
今年のこの団体の公演の観客も、他の団体の共演者ばかりだったから、きちんと「私はソプラノなんです!」と主張できるチャンスだと思っていた。

それだけに残念!

せっかくだから、年内に小さなサロンで本番の機会を探そうと思う。