るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

レスピーギ歌曲の楽譜に迷う

2011-05-30 00:28:00 | 声楽(レッスン)
F先生のレッスンは、7月の本番まで、ミミの「あなたの愛を呼ぶ声に(Donde lieta)」と、「口づけ(Il bacio)」のままということははっきりしているのだが、「そのうち、レスピーギやヴォルフ=フェラーリをやりましょうね。」と言われているので、楽譜をそのうち揃えなきゃ、と考えている。
ヴォルフ=フェラーリは確か音楽之友社から出版されていたはずだが、絶版になった様子。全音の「イタリア近代歌曲集3」には、16曲収まっている。
レスピーギは40曲くらい入った楽譜がまだ音楽之友社から売られているが、全音の「イタリア近代歌曲集2」には5曲納まっている。
いずれの楽譜も3000弱~3700円近く、国内版にしては結構高い。著作権の問題もある?

レスピーギにせよヴォルフ=フェラーリにせよ、そんなに沢山やるものなの?
私が今まで歌ったイタリア古典歌曲以外のイタリア歌曲を例に挙げるのなら、

①ベッリーニ  5(3)
②ロッシーニ  1(1)
③ドニゼッティ 2(2)
④トスティ    6(3)
⑤ドナウディ  4(2)
⑥ヴェルディ  3(1)
※カッコ内は本番の曲数

声楽のレッスンを始めて8年近くの状態で、この曲数が多いのか少ないのかはわからないが、おそらく、レスピーギもヴォルフ=フェラーリもレパートリーに加えるとしても、この程度の曲数ではないだろうか?


今、とりあえず手元にあるのは、レスピーギの「霧(Nebbie)」「夜(Notte)」「夢(Un sogno)」の原調のピースだが、最初の国内版の楽譜は原調よりも高めである。
インターネットの楽譜屋では、レスピーギの楽譜のメジャーな小曲8曲入った楽譜が8USドルで購入できるようなので、迷っている。そんなにたくさんの曲数を歌うわけでもないだろうに高い楽譜を揃える必要があるのか?とも思えば、これらにないような曲を勧められるかもしれないし、やはりどこの楽譜を購入すれば良いか、というのは、おそらく国内版になるだろうが先生に相談してから購入した方が良いのか?とも思う。

丁度、今日は大雨なので、「雨(Pioggia)」という歌曲の雨を模したような伴奏がぐるぐると廻っていた。



L先生のチャリティーコンサート

2011-05-22 15:52:00 | 声楽(鑑賞)
都内の教会で、パイプオルガンとトランペットとソプラノのトリオで、L先生がチャリティーコンサートをやる、というので、聞いてきた。
集まったお金は、東北地方の被災者に充てられるとのこと。
曲目は、バロックと現代音楽。中間の古典派やロマン派はなく、現代音楽には、初演作品もあり、無調コロラトゥーラは、先生の強み、という感じだと思った。パイプオルガンがまるでシンセサイザーのような、効果を出せるとは、知らなかった。
現代英米歌曲には、ダンサーがコンテンポラリーな振りをつけていて、「平和」や「祈り」をシュールに表現していたのが、印象的だった。

そこの教会では、シリーズで、何度もこのようなチャリティーコンサートを企画しているそうだった。

はじめてのR.シュトラウスのレッスン

2011-05-17 21:49:00 | 声楽(レッスン)
この間の日曜日にL先生のレッスンを受けてきた。
今回は、新曲が入った。それはR.シュトラウスの「献呈(Zueignung)」。私がR.シュトラウスを歌うのはこの曲がはじめて。たった2ページで3番目まである歌曲であるのだが、リズムが微妙に違っているのが大変。そして、強弱も変えていく必要がある。
それから、いつもリズムで苦労するマノン・レスコーの「柔らかなレースの中で(In quelle trine morbe)」。自分で拍を数えて歌おうとしても、ピアノの速さが合っていなかったりで、大変。前奏はレントで、歌になるとモデラートに変わるのだが、「必要以上に遅くしすぎているのではないか」という指摘。自分でも「いい加減にしろよ」、と自己嫌悪に陥る。

今後、何を歌いたいか?と聞かれたので、「プッチーニ続きだったので、モーツァルトでもやってみたい」と言ったら、今の曲終わったらコンテッサやりましょう、という話になった。


快調なIl bacioとその後

2011-05-15 09:52:00 | 声楽(レッスン)
昨日のレッスンは「口づけ(Il bacio)」は快調。それに対して、ミミの「あなたの愛を呼ぶ声に(Donde lieta)」は、ちょっと冴えなかった。高音域の発声が良くなってきた代わりに中音域が良くない、という指摘をずっと受けていて、どうしたものかと思っている。
レッスンを受けた後、一旦家に帰り、昼食を食べ、彼と一緒に自分の出身大学へ。結婚式は自分の出身大学内にある聖堂で挙げる予定なので、そこの司式を挙げていただく教授兼神父にお会いした。学生時代は、名前は聞いたことはあったけどその方の授業は受けたことはなかったが、卒業してからかなり経つので、自分が授業を受けた先生は私のこと覚えてらっしゃらないかも、彼は急いでいるようだけどアポを取るのも時間がかかりそう、それに何年もお会いしていない方に「お久し振りです。結婚式挙げてください」といきなり言うのもなんだかなーなんて思っていたら、披露宴を行う施設の方が紹介してくれたのだった。

歌と学問

2011-05-07 18:31:00 | 声楽(鑑賞)
自宅近くのホールで、「もっと上手くなったら入会しよう」と思っていたのに、タイミング悪く休止したと思っていたアマチュア・オペラの団体が日本語の合唱曲を歌うというので、早速観てきた。
前半は、私の親が生まれるより前の流行歌、後半はいかにも理系な主宰者の自作曲。合唱曲もあったが、全員がソロでも歌っていた。主宰者の方の難しいけど一生懸命な解説に、和んだ。
お客は、年配の方が多く、前半では、一緒に鼻歌で口ずさんでいる方もいた。

中高時代でも、こんな風に勉強で覚えなければならないことを歌にすれば、覚えやすくなったかな?と思うものの、そのような「刹那的」なものを狙っているのではないとのこと。


帰り道、歌と学問ということを考えて、自分の大学時代の専攻の哲学を連想すると、多数の哲学者による詞に作曲されていたりするのを思い浮かべた。

・トマス・アクィナス:フランクの「天使の糧」をはじめ、グレゴリオ聖歌、ヴェルディ・コダーイなど多数の宗教曲
・ニーチェ:シェーンベルク「さすらい人」
・キルケゴール:バーバー「キルケゴールの祈り」
など

トマス・アクィナスは、もうかなりポピュラーな宗教曲になっているが、シェーンベルクやバーバーは、よくぞやってくれた!という気持ちである。
一方で、哲学書を読まなくなって、何年経っただろう?と考えると寂しい気持ちになった。