るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

今年初のドイツリート

2014-02-25 00:58:00 | 声楽(レッスン)
今日は、「ボエーム」が終わって以来のL先生のレッスンだった。
「ボエーム」のフィードバックを求められ、所作の話をした。
「若い燕とおばさんって感じ?」と聞かれたが、どちらかといえば「いたわられているおばあさん」という方が近かったりして。
それと、フレージングの問題。これはL先生がよく体をポンプにして息を流す、ということをよく言っているが、それができていないと上手くいかない、ということであった。

ドイツ系に取り組んだのは今年になってからはじめて。
曲はシューベルトの「糸を紡ぐグレートヒェン(Gretchen am Spinnrade)」と「ワルキューレ」のジークリンデの「君こそは春(Du bist der Lenz)」。
やっぱりちょっと離れていると、ドイツ語の滑舌が悪くなっている。
1年以上この曲やっているので、正直、ちょっと飽きている。
でも、5月の10分枠のコンサートに出したい、という話になって、この2曲は決まり。
これからは精度重視で本番に臨めるようにしたい。

他のもう1曲は、同じくシューベルトの「笑いと涙(Lachen und Weinen)」を勧められた。
楽譜を見たら、鉛筆書きがしてあった。
前の先生の時に、1回持っていったけど、「あなたにこんな軽い曲は合わない」という理由で即却下だったのを思い出した。


トスティの「夢」は苦しい

2014-02-22 23:10:00 | 声楽(レッスン)
今日は、F先生のレッスンの日。
曲はコンコーネ25の13、14と、トスティ「夢(Sogno)」と「ドン・ジョヴァンニ」の「打て打て、マゼット(Batti,batti,o bal Masetto)」。
コンコーネは、苦手だけど私の好きなシンコペーションがある14番に入った。でも、後半の16分音符の連発は一体何なのだろう?
中学生の時に購入したコンコーネ50の楽譜を全部仕上げたのは、ほんの数年前の時だったから、どんどん進みたい、という気持ちがあったのだけど、
コンコーネ25はただただ、こねくっていくのが続いていくだけのような感じ。
本当は、ただ声を転がしていくことより(不要だとは思わないけど)も、リリコソプラノだったら、もっとフレージングの処理とかに注力した方が良いのではないの?という気がするのだけど。
どうも、リリコソプラノといえば、コロラトゥーラほどの華やかな技巧性もなく、ドラマティコほどの迫力もなく・・・という点になるが、だからこそ地味なところで、神経を配らなくてはならない、ということになるじゃないのか?という気がする。

相変わらず、トスティ「夢(Sogno)」は歌いにくいなぁ、と思っていたら、どうやら、F先生の全音の楽譜と私の音楽之友社の調が1度違う、ということに気づいた。
以前の先生のレッスンでも、当時8分の6に慣れていないこともあって、ずいぶん歌いにくい、と思ったけど、そういうこともあったのか、と思った。
次回は、コピーを渡して、「この調じゃないんですか?」と聞いてみよう。

今日こそは上がりだと思っていたツェルリーナともに、また次回・・・

夏にはF先生は、また発表会を考えている、というので、6月の20分枠での「トスティ歌曲集」は、断念かな・・・。


審査員の気持ちが少しわかったかも

2014-02-21 11:47:00 | つぶやき
ソチ・オリンピックのフィギュアが話題になっているので、今回はちょっと堅い話。(あまり関係ないかもしれないけど)

アベノミクスの影響で、私たちの仕事も、恩恵を受けている案件がある。
そのため、多くの企画書が来るので、私はそれの審査員の仕事をした。

大半が熱意のこもった書類である。
もちろん、いかにもダメモトというものもあるが、応募者を指導したのが、自分の知っている人だった、というものも見つけたりもした。
基準には合わないけど、これは応援したい、というものもあった。

チェックするポイントは既に項目として決められているのだけど、何を持ってそれに点数をつけるのか?これはマニュアルにも載っていない。ただ、一番配点の高い所に対して、その人なりに労力を割いて、明確な根拠を出すと、得点しやすい思う。

沢山のものに優劣を判断しなくてはならないから、正直、審査する方は大変である。何度も見たら、深みがあって、いいじゃない、ということはありえない。
冒頭の概要説明にあるテーマの配点は、それほど大きくはないかもしれないが、それで印象を左右してしまう。

まぁ、審査の対象は活字の書類だけで、人の顔を見なくても良い、というのはまだマシな状況だったのかもしれない。

審査員は、複数存在するし最終的に、どの人が良い結果になるのかはわからないけど、人を自分の主観で優劣をつける時って、こんな気持ちなんだ、ということはわかった。

いずれにせよ、関連する仕事を請けている人間が言うのも、どうかと思うが、本当に熱意のある人間なら、一時的な国策に依存しようと思わずに、自力で切り開いていくような気概を持って欲しいと思うのであった。



小学校で歌いました。

2014-02-18 13:48:00 | オペラ(出演)
いつもオペラの練習をしている小学校で、児童たちの前で合唱を歌ってきた。
仕事は忙しいけど、外出する機会を作って、体を動かしたい、という理由で・・・
明るい時間帯の小学校に入るなんて、何十年ぶりにもなる。
代表、合唱で平日の昼間に出られる数人、プロのバリトン1人で10人程度。
午前中に本番を歌う、ということ自体、私には珍しい。

練習していた小学校でも合唱が盛んだそうで、「ビリーブ」という曲を一緒に歌って欲しいと頼まれ、初見で歌ってきた。
よくL先生が、学校の音楽教育の場で伝統的な日本の歌が教えてこられず、ポピュラーばかりになっている、と嘆いていたので、妙に納得。
でも、その歌を歌っている小学生の輝いている表情に癒されるものを感じた。
それにしても、随分とまじめに聴くし、質問もしてくる小学生たちばかりだった。

プロのバリトンの方は、住む世界からして違うようなゲストっぽい雰囲気の他のプロの方と違い、気さくに合唱のメンバーにも声をかけてくる人だった。
帰りぎわに、「歌うのに、なかなか正しい体の使い方がわからずに困っている」と言ったら、「それはずっとそんなものだ」と答えていた。
体調が悪いのかしばらく練習に来ていなかった人が、「あの人に励まされてやる気が出てきた」と言っていた。


大雪の中ツェルリーナ

2014-02-16 00:25:00 | 声楽(レッスン)
今日はF先生のレッスンだった。
大雪が降った後で、道路が悪い状態だったけど、北国出身の私は、平気♪

今回は前回と同じコンコーネ25の13と「ドン・ジョヴァンニ」のツェルリーナの「打て打てマゼット(Batti,batti o bel Masetto)」、トスティの「夢(Sogno)」だった。

やっぱりいずれも、細く澄んだ声でさらりと歌う方が似合うと思うのだけど、F先生は深い発声を求めてくる。
どんどんドラマティコのアリアを勧めようとするL先生と違って、F先生はリリコ・レジェロの曲を勧めることが多いけど、「こんなに太くて暗い発声をさせておいてこんな曲歌うの?」なんて思ったりする。

帰り、新宿の小田急百貨店の中にある山野楽器で信時潔歌曲集はないか、と思ったけどなかった。「日本歌曲集」の楽譜は持っているけど、すごく曲数が少ないので、日本歌曲のレパートリーを増やしたくなったら作曲家ごとの楽譜を購入するのが一番ムダにならなさそうな気がする。
信時潔を探したくなったのは、L先生の所で「沙羅」を歌って、同じ歌曲集の「占うと」もやってみたくなったから。
予約するとしても、一回実物を見て、調を確認した上で買いたいと思うので、もっと売り場の大きな店で探すしかないか・・・