9月に同業者コンサートがあるので、まず音出ししてみましょ、その後懇親会しましょってことになった。
ペルゴレージの「スタバトマーテル」とビゼーの「神の子羊」を歌ってみた。
懇親会では、私がやたら難しい選曲ばかりしたがるのを、「チャレンジ精神旺盛」と言われてしまう。
別に基本を磨くのが嫌いなわけではない。ただ選曲の相談をすれば、難しい曲ばかり勧められるだけ。だから私は「好きな曲持ってきて」と言われたら「里の秋」のような童謡もレッスンに持っていくと言った。親身に「身の丈にあった選曲のアドバイス」をしてくれる先生には、なぜか恵まれないのだ、と言っておいた。
去年歌った團伊玖磨の歌曲集「マレー乙女の歌へる」については、今年も3曲歌うってことで。去年は5曲のうち、オーボエさんとフルート氏が分担すれば良いくらいに思っていたが、フルート氏が「全部できます」と言うので、「無理しないで下さいね」と言いながら任せることに。
本番では「音を出せるようになって3年程度の人がここまで吹けるなんて」と周囲が驚いていた。
ご自身の先生からは呆れられてしまったらしい。実は練習のし過ぎで腱鞘炎になってしまったが、病院で指に注射してもらって本番には復帰できていたという話を聞いた。
「マレー乙女の歌へる」は29曲の歌曲、フルート独奏、ピアノ独奏が1曲ずつなので、「1回の演奏会で3曲ずつ歌えば、10年後には全部歌えるようになる」と言っておいた。
それにしても、L先生はよく「優れた歌曲も歌う人がいないと後世に残らない」と言っているが、40年かけて作曲して、無くなる直前に発表されるも、現在楽譜は絶版された歌曲集って、使命感を感じさせてくれる。