るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

顧客満足度と演奏家としての満足度の違い

2018-04-30 10:47:00 | つぶやき
オペラに何度か出たり、自主企画コンサートを主催したりして、感じたこと。
ある人がプロとアマの違いを「お客様が楽しんで自分が苦しむのがプロ、お客様が苦しんで自分が楽しむのがアマ」と話していた。
だから、アマには、自分が満足してもお客様が不満になるケースが殆どであるものだと思う。

けどそれだけでは、ご足労いただくお客様には申し訳ないから、茶菓子を出す、プロ歌手をゲストにする、どこかとコラボするとか、何とかアイディアでカバーしようと考えたりもした。そして、それはお客様が時間の都合をつける手間に見合った満足度を感じてもらう、という意味においては殆ど成功した。

けど、「良かった」という言葉の次には、褒める要素が自分自身の歌ではない。「安く飲食できた」「色々な人脈がある」、挙句の果てには「面白い演技が上手」「衣装がステキ(笑)」。



結局、自分が満足してもお客様が満足するとは限らないが、お客様が満足しても自分自身が満足するとは限らないのだ。


ジプシー男爵振り返り

2018-04-26 07:17:00 | オペラ(出演)
「ドン・ジョヴァンニ」に重心を置かなくてはならないけど、その前に「ジプシー男爵」では、ストレスをあまり感じずに取り組むことができた。
 
その理由というのは、
①滅多にやらない演目
よくやる演目であれば、この人物はこういう役、というのが固まっている。性格とか立場は当然のこと、服装についても青いの服を着るカルメンはいなければ赤い服を着るミカエラもいない。
けど、あまり公演されない演目というのはあまりそれが知られていない。
だから周囲にも「この役はこうしなければダメだって」とか口出しする人が全然いなかった!
今回は「元伯爵夫人で今は富豪のお嬢様の家庭教師」って役だけど、そもそも「住み込み家庭教師」の地位というのは、知識階級とも家政婦ともつかない微妙なものだったのである。

②主宰者の方針
主宰者は、どちらかというと脚本が好きなようで、創作っぽいセリフ部分もあった。
主宰者は「この場面はこうするべきだ」と上から押し付けることはしなかったが「やりすぎと言われるくらい存分にやってくれ」と話していた。
トリプルキャストにすることで、違う人が同じ役をどのように演じるのか、その違い自体を楽しんでいる様子であった。

他の出演者は殆どが音大出身者だったけど、男性の中には同業者もいたので、びっくりした。
またこの団体に出演したいです。


ジプシー男爵終わりました

2018-04-19 08:47:00 | オペラ(出演)
久しぶりの全幕キャスト、ヨハン・シュトラウス作曲の「ジプシー男爵」のミラベラという三枚目悪役のオバサンの役が終わった。なかなか上演される機会が少ないだけに、一生懸命覚えても他で使う機会がないのがとっても勿体ないのだが。

夫が曰く、「全体的なレベルはいつもの所よりは全然良い。私の歌も無理を感じさせないのが良かった。」と言っていた。メゾソプラノ、解説書によっては「コントラルト」と書いてあることもある役でかなり音域が低いので、音を出すことはできても、響くのかどうか心配だったが、音響の良い会場に救われた感じがする。
しかし、夫ときたら、最初は「良かった」と言っても、後でダメ出しをどんどん言い出すのだ。
「椿姫」の時は、アルフレードとイチャイチャしていたためにすごく機嫌が悪かったのに、今回は「一体誰の奥さんの役なの?」とか、「あの擬音語は何の表現なの?」とか聞くし。

何はともあれ、メンバーも良い人が多く自分の身近な目標になりそうな人ばかりだし、チャンスはくれるし、それぞれが自分の個性を取り入れた役作りをしている感じが良かった。
今回の演目は、アリアのある女性のキャストが多いという点に着目して選んだということだった。イタリアオペラはその点がダメなんだよな。

またこの団体の公演に参加したいと思ったけど、前の公演の時との間隔を比べれば1年以上は空いている様子。


ドン・ジョヴァンニに気持ちを切り替えなくては。



ジプシー男爵いよいよ!

2018-04-17 08:37:00 | オペラ(出演)
今日はジプシー男爵の本番!
トリプルキャストで平日の夜というのが本当に珍しいよな。

主宰者は、私の演技をよく褒めてくれたのだけど、オペレッタの三枚目役だったせいなのかもしれない。
セリフの箇所は主宰者の創作が入っていたようだったが、あまり細かく指示はしないで、「自分で役作りをしてくれ」ということだった。同じ役を3人がそれぞれどのように演じるのかを楽しんでいるようだった。
それにしても私にとって使用人キャラは、貴重。
デスピーナとかやってみても良いな、なんて思ったけど、声質が合わないのでム~リ



洋菓子店コンサート終了!

2018-04-15 08:08:00 | 声楽(レッスン)
久しぶりの洋菓子店コンサートが終了した。
25席のスペースで、お客様の数は5人。2月に見学に行った時は満席だったが、いかにもケーキバイキングが目的の子連れ客ばかりだったことを比べると、最初から最後まで楽しんでくれたお客様ばかりで良かった。最後はアンコールも出た。

来月もこちらで歌います。
やっぱり演奏者も集客頑張らないといけないんじゃないかな。
ノーギャラの変わりに洋菓子の現物はたんまり貰った。
甘党の私には、暫く途切れないハズ。

洋菓子店社長は、かなりのご高齢なのに後継者がいなく、ヴァイオリンさんは、演奏のことよりもそっちの方を気にしていた様子だった。ああ、職業病・・・。