るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

ビルギット・ニルソン完読

2011-08-27 01:04:00 | 声楽(鑑賞)
春秋社から出版されている「ビルギット・ニルソン オペラに捧げた生涯」を完読した。
500ページにもわたる本で、近くの図書館から借りた。

特徴的なのは、
①スエーデンの農村から世界的歌手として成功するまでの経緯。必ずしも学生時代からピカイチの扱い、というわけでもなく、指導者と合わなかったり、自分より努力していない人が良い評価を受けて悔しい思いをしたり・・・ということもあった。
②他の音楽家に対するコメント。大抵褒めているのだが、裏話が面白い。カラヤンのことだけは、人間的に合わなかったようだ。
③ファンにも世界を股にかけたすごい人たちがいて、友達になる人もいれば、ストーカーになる人もいる。

あとは、個々の活動をした国や町について書いてあり、特にバイロイトについては詳しく書いてある。イタリア系歌手とのかかわりについても詳しく書いてあるのが、印象的だった。

ああ、ビアンカ

2011-08-23 22:43:00 | 声楽(レッスン)
先週末のF先生のレッスンのことだった。
その日は初めて、ワリーの「それでは、遠くへ行きましょう(Ebben, n'andro lontana)」をレッスンした日だった。
楽譜を見る限り4分の3拍子なのだけど、8分の6拍子で取った方が良いのか?なんて迷ったりして、リズムが難しいと思い、次はラとかマなどで練習してくるようにとのことだった。

今後、どんなアリアを歌うか、なんて話をしていたら、挙げたのは、ワリー、リューとミミ、ネッダとヴェリズモ系の時代をぞろぞろと挙げていたが、ひとつだけ例外があった。
それは、ベッリーニの「ビアンカとフェルナンド」の「生き返って、お父様(Sorgi, o padre)」というアリア。youtubeを見る限り侍女のエロイーザが一緒に歌っているので、デュエットの範疇に入ることもあれば、一人でアリアとして歌っている場合もある。
その楽譜は、ドレミ楽譜出版の「イタリア オペラ アリア名曲集5」にあるものなのだが、他の曲はほとんど自分が既に持っている楽譜の曲なので、新しく買うのは勿体ないな~、と思い、他の出版社から楽譜は出てないのか?と探したが、なかなか見つからない。
ようやく、アメリカの楽譜の会社Classical Vocal Reprintsというところにカタログに載っていたのを見つけたので、問い合わせのメールを送ってみたが、全然返事が来ないのであった。


久しぶりに歌った日本歌曲

2011-08-19 00:14:00 | 声楽(レッスン)
今日はL先生のレッスンだった。
R.シュトラウスの「万霊節(Allerseelen)」は2回目。だいぶ良くなった、と言われ、今回は細かいフレージングや強弱について勉強した。R.シュトラウスは、どんどんレパートリーを増やすと良いだろう、ということだった。
前回、マノン・レスコーが終ったので、久しぶりに日本歌曲をやりたいと思い、山田耕筰の「曼珠沙華」を持っていった。9月か10月あたりに本番をやるなら季節的にも丁度良い。山田耕筰を歌うのは初めて。
イタリア語やドイツ語のように西洋の音楽では、nのような子音で終わる言葉は珍しくない。そういう場合、一番最後のその子音を発音することになる。なので、その歌い方だと、「ゴォ~ン、シャーン、ゴォ~ン、シャーン」と歌いそうになるのだが、この曲は日本語の歌なので、「ゴンー、シャンー、ゴンー、シャンー」と、nの音を伸ばすように歌いなさい、とのこと。この音を伸ばすのって、結構、難しい。
「フィガロの結婚」の伯爵夫人の「愛の神よ照覧あれ(Porgi, amor)」については、短い曲だがモーツァルトの器楽的な難しさにまだ取組み続けている。

終わりの時、L先生が、次はどんなアリアをやりたいか、と聞いてきた。元々、「フィガロの結婚」の伯爵夫人を続けてやりたいと思って、「楽しい日々はどこへ(Dove sono)」を譜読みしていたが、レチタティーボはあるし、曲は長いし、難しいし、で、今の状態でレッスンに持っていくにはもったいない感じ。もっと譜読みをしてからにしたいと思っていた。
「何が良いと思われますか?」と聞いたら、「プッチーニはリズムが難しい。ヴェルディをやってリズムに乗るということを覚えた方が良いと思う」ということで、「運命の力」の「神よ、平安を与えたまえ(Pace, pace mio Dio)」の譜読みをやっておくようにと言われたのだった。

マノン・レスコー上がり

2011-08-02 22:44:00 | 声楽(レッスン)
今日はL先生のレッスンだった。
L先生はレッスン前に雑談をするのだが、「ヴェルディやってみては?エルナーニとか・・・」なんて話が出た。よく「目指せヴェルディ」とは言われることは珍しくはないが、歌曲ならともかくアリアを歌ったことはまだ一度もないのだった。
今の時点でエルナーニなんて無理だと思うけど、近いうち譜読みを検討してみたいものだ。
新曲はR.シュトラウスの「万霊節(Allerseelen)」。う~ん、難しい。今回は曲の構成について勉強したが、次回あたり音程などで細かく突っ込まれそうな気がする。
マノン・レスコーの「柔らかなレースに包まれて(In quelle trine morbide)」は、リズムはまだ何とか危ういところもあるのだけど、上がりとなった。半年続けてたもんな。この曲。次は何にしたいか、と聞かれたので、山田耕筰の「曼珠沙華」はいかがでしょう?と聞いたらOKを頂いた。
フィガロの結婚の「愛の神よ照覧あれ(Porgi d'amor)」は、子音の発音を長めに取ってみるように勧められた。