上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

Prints展無事終了しました★

2020-10-12 | うぐいすとお仕事

  「黄昏Street」 銅版画 180×130mm

昨日の日曜日でPrints展が終了しました。1週間があっという間です。
お越し頂いた皆様、ありがとうございました。連絡を下さった方も感謝いたします。
ai gallery様、まことにお世話になりました。
メンバーの皆さんいい人で、楽しく情報交換なども出来ました。
私自身、勉強になることばかりでした。
自分が、「ゴールを決めてそこから逆算していく」版画のやり方なのに比べて、他の方はもっと偶然性や創造性に富んでいて、そこを楽しんでいるかのようでした。
今回は「ミナトマチ38番館」を出しました。ネットショップにも出している大きな版画です。
旧作ですが、なかなか出す機会が無いので。2011年作なのでもう9年も前!
2010年がバンクーバー五輪なので、大輔さんの五輪メダルも絵の中に出てきます。
よく、「制作してる時に起こった時事ニュース」を絵の中に盛り込むのですが、この版画には「チリの落盤事故」のシーンも入ってます。
でも、「この絵のこの部分、何かわかる?」となぞかけをしても、正解する人は稀でした(笑)。

もうひとつは「冬の旅」。これは、冬の絵はなかなか出す機会が無いので。
お客さんって、冬の絵はウケないんですよね。。。私もそうだけど(笑)。
そしてこの新作「黄昏Street」ですが、TVでたまたま「Always 三丁目の夕日」を見ていて。
夕暮れの絵ってあまり描いてないな~と思い、作ることにしました。
その「夕暮れ」には、走る機関車のシルエットが似合う。列車は猫の耳がついている「猫列車」なのです。
不思議な高い塔のestacion=エスタシオン(駅)まで、一本道が通っていて、街は夕飯を作るかまどの煙が、家々の煙突から上がっていました。
塔の上の空には「天気輪」が出来ています。
何かが起こる、たそがれどき。
「天気輪」とは、宮沢賢治のお話に出てくる造語ですが、いつか描いてみたいと思っていました。
たそがれどきにだけ出来る天気輪。その時間に発車する列車は、銀河鉄道みたいに彼方へと行ってしまうかもしれない。
。。。ちょっと宮沢賢治的イメージで作りました★
コメント
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