サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

神戸は本当に得点力不足

2022-05-26 08:11:23 | 日記

夕べのJ1第15節、神戸対磐田を見た。0-0というスコアだが、本当ならば2-0くらいで神戸が勝つべく試合だった。神戸のシュートは17,枠内7.磐田はシュート6,枠内1と内容的には神戸が圧倒。決定機も神戸は前半だけで2回あった。このうち1本でも決めていれば勝てた。

 

なぜ勝てないのか。相手のGKの好セーブ、運のなさなど言い出せばきりがないが、ポイントは2つある。1トップの武藤にボールが収まらないこと、パスの出し手と受け手の息があっていないことだ。武藤は1トップというよりもウイングタイプだし、今のメンツから言えば大迫のほうが適任だろうが、いないものは仕方がない。

 

4-2-3-1の左右のウイングがドリブル突破でゴリゴリと行ける選手ではないので、ワンツーでDFを崩すしかない。その場合のパスがどの選手でも微妙にずれていて、一瞬の隙間でつながらない。いいパスを出せるのはイニエスタだけ。ボールキープもイニエスタは抜群。全員がイニエスタのレベルならばいいのだが、そんなチームはJリーグにはない。

 

前線でボールが収まらず、パスでも崩せない。決定機はセットプレーだけ。磐田は弱かったので失点しなかったが、相手が強ければそのうち失点して、負ける。とても勝てる気がしない。もっとまともなFWとウイングがいればそれだけで得点できる。

 

ボージャンとリンコンはいつも途中出場だけだが、なんとももったいない。先発で起用すればいいと思うが、郷家、ユルキなどのほうが序列が高いのだろう。今季は補強しないのだろうか。

 

湘南が川崎フロンターレにまさかの4-0の圧勝をしたために17位の湘南との差が5ポイントついてしまった。このままでは本当にJ2降格してしまいそうだ。イニエスタが2部でプレーするなんて世界中で大きなニュースになる。それにいったんJ2に落ちればなかなかJ1に戻って来れないだろう。

 

ロテイーナさんもやる気なくして辞任してしまうかもね。

 

 


ムバッペの代わりはクボだ

2022-05-25 10:42:29 | 日記

サッカーダイジェストに出ていた記事を読んで大笑いした。記事の見出しは「ムバッペの代わりはクボ」である。記事ではエムバぺと呼んでいるが、筆者はムバッペを使用している。これは2年前のサッカーキングのインタビューで、本人がムバッペのほうが正しいと発言している。だからメディアはムバッペと呼ぶべきだ。

 

さてダイジェストの記事はよくある海外メディアの引用である。それはコロンビアのラジオ局がスペインのメディアによればというコメンテーターの発言から始まる。つまり引用のそれまた引用である。飛ばし記事を引用しまくっているのと同じだ。

 

ムバッペが来なくなり、レアルマドリードは新たな補強ではなくレンタル選手を復帰させて、その中でも久保はラリーガの経験があるので、慣れるのも時間がかからないという理屈である。この話には前提条件がある。

 

ひとつはベイルとイスコが放出されて、レンタル選手の復帰が容易になること。次にヴィ二シウスのスペイン国籍取得が来季前に解決すること。そうでなければEU圏外の選手枠が不足して久保は復帰できない。

 

いずれもハードルが高いし、なによりも久保はレアルマドリードのトップチームでベンチ入りできるようなレベルにはない。マジョルカで大した活躍ができなかった久保がレアルに復帰できるとはとても思えない。サッカーダイジェストもコロンビアのラジオ局のコメントを記事にしていないで、もっとまともなニュースソースを発掘したほうがいい。

 

La ficha que llegaría al Santiago Bernabéu sería Take Kubo. El japonés es propiedad del club y se encontraba cedido en el Mallorca. Las salidas de Bale e Isco abren la posibilidad para que los jugadores cedidos recuperen terreno.

Aunque desde el entrono de la prensa de Madrid se afirma que hay una gran interés por llevar a Aurélien Tchouaméni, la experiencia de Kubo en la Liga podría darle chances de regresar a Valdebebas.

元ネタのスペイン語。暇な人は訳してください。

 


オーストラリアの政権交代

2022-05-24 10:57:21 | 日記

5月21日の連邦議会の選挙で野党の労働党が勝利して、9年ぶりに政権交代が実現した。オーストラリアでは1975年以降、最短6年、最長13年で政権の交代が繰り返されている。政権は労働党と保守連合の間で交代される。ただし、政策は両者の間には大きな違いがなく、支持基盤の違いによる感情的な対立があるだけ。とにかく時間はかかるがヘマを繰り返すと政権が交代するという民主主義のショウウインドウのような国である。

 

選挙制度は非常に複雑で日本との大きな違いは2点ある。第一に投票が義務であること。投票にいかないと罰金1万5千円取られる。投票するには事前に登録しなければならないので、登録しなければ投票しなくてもばれない。しかし投票に関してはこの国の人は実に律儀で、投票をさぼる人を周囲でみたことがない。

 

第二に優先順位投票である。候補者が4人いれば候補者全員に1位、2位、3位、4位と順番をつける。開票して誰も単純過半数を取れなければ、4位の人は除外されて4位の候補者の中で2位の順番をもらった候補者にその票が割り振られる。これで3人に絞られるが、それでも過半数を取る人がいなければ、同じ作業を続けて3人から2人に絞る。

 

2人になれば当然どちらかが過半数を取るのでそれで当選者が決まる。こんなことをすると開票に非常に時間がかかる。投票用紙に手書きで順位をつけるので、それを手作業で読み取る。信じられない膨大な作業となる。今回の選挙では先週の土曜日の午後6時に投票が終わっているのに、2日以上たった今日の午前10時現在でも下院151議席のうち、まだ9議席が決まっていない。これは郵便投票の開票が昨日から始まったためだが、こんな時間をかけていれば日本では大騒ぎになるだろう。

 

今回の選挙のトレンドはCLIMATE CHANGEとWOMENである。与党・保守連合はこの2つの問題に消極的であると判断されて大きく票を減らした。象徴的だったのはこれまで保守連合の牙城だった4選挙区で、新人の無所属の女性候補に負けた。その中にはモリソン政権の財務相で、党のナンバー2の重鎮が無所属新人の女性に負けた。イメージ的には吉田晴美さんが石原某に勝ったのと似ている。また環境問題を一丁目一番地としている緑の党も躍進した。

 

日本では票にならないような二酸化炭素削減と女性差別解消が大きくクローズアップされたわけで、労働党の二酸化炭素削減政策はもっと過激になることも予想されて、EV車への転換義務も早まるかも知れない。

 

オーストラリアの新車市場で毎年20万台販売しているトヨタには激震かも知れない。ところで新しい外相には、労働党の上院のリーダーであるペニー・ウオン上院議員が就任して、アルバニージー首相に同行して東京でのQUAD会議に参加している。この人はオージーの母親とマレーシア・チャイニーズの父親を持つハーフである。そしてレズビアンであることをカムアウトしている。

 

前労働党政権でも2回入閣しているベテラン議員だが、非白人種では出世頭である。昨日の臨時就任式で涙ぐんで過去9年間の野党時代の苦労を思い起こしていたのかも知れない。辻元清美はレズビアンではないが、立憲民主党が政権を獲得して辻元清美が外相かなにかに就任して涙ぐむのを想像してしまった。そんなことはありえないかあ。

 

辻元清美もペニー・ウオンが東京に滞在している間にサインでももらっておいたほうがいい。ひょっとしてアルバニージーの次の首相になる可能性もある。

 

Anthony Albanese speaks while standing in front of Penny Wong

アルバニージー首相とペニー・ウオン外相。

 

 


久保と南野はどこに行くのか

2022-05-23 11:10:56 | 日記

ラリーガもEPLも最終節があり、マジョルカは残留、リバプールは2位にとどまった。久保はベンチのみで出場なし。南野はベンチ入りできたものの出場なし。同じベンチ入りのみだがかなり意味合いが違った。

 

久保は降格しそうなマジョルカで監督がアギーレに代わって以降は、出番を減らした。来季もアギーレが監督をしているのかどうかは知らないが、言えることはどの監督でも出番をもらえる鉄板の選手ではないということ。監督が代われば途端に出番がなくなる。それもこれもリーグ戦で1ゴール、カップ戦で1ゴールという成績のためだ。これではポゼッションを取れない。

 

ましてやレアルマドリードに戻れたとしてもトップチームに定着することも難しいだろう。年齢的にU-21チームに送られるかも知れない。久保という選手は誰もが夢のような結果を残せると期待していたが、そのようなレベルの選手ではなかった。上手いのはスペイン語だけ。日本代表のWCメンバーにも入れないかも知れない。来季はどこのチームにレンタルされるのか知らないが、来季で結果を残せなければ2部のクラブなどに行くのだろう。

 

南野は噂ではインテル、リーズ、モナコなど出ているが、これも完全移籍かレンタルかで変わってくる。リバプールとの契約は2024年6月までだから残り2シーズン。来季をレンタルで買い取りオプションが付くような契約をすれば、期待どうりの活躍ができない場合は、来々季が浮いてくる。

 

インテルに行くよりは残留が決まったリーズのほうがいいのでは。監督も恩師だしなによりもEPLには慣れているだろう。これからいきなりセリエAに行き慣れるのに時間かかるようでは難しい。

 

リーズが1年レンタルとか言い出し、インテルが完全移籍であればインテルに行くのかも知れない。インテルならばACミランに行くオリギとミランで再会か。

 

つまらなそうな久保。


週末雑感

2022-05-22 14:05:23 | 日記

昨日からいろいろなことがあった。本当はオーストラリアの政権交代を蘊蓄しようと考えていたが、まだ最終結果が出ていないのでそれを待とう。オーストラリアの選挙は複雑なために結果が出揃うまでに時間がかかることもある。

 

①ムバッペのPSG残留
これまでの給料を2倍に引き上げて、それにプラス契約金、各種ボーナス。そしてスポーツダイレクター、監督にも意見できるというほぼムバッペ独裁のような権限ももらった。金額が天文学的でそれが本当に手取りなのかどうかも疑問。とにかくレアルマドリードとは相思相愛だったはずで、レアルマドリードはムバッペ獲得のためにハーランドをあきらめたようなもの。

 

これに対してラリーガ会長もレアルマドリードの会長も怒り心頭のコメントを発表している。ラリーガ会長の「フットボールに対する侮辱だ」という発言は契約ごとだからこんなことを言っても仕方がないと思うが、来るものばかりと考えていたからこその怒りなんだろう。

 

しかしムバッペがレアルマドリードにいけば、ラリーガの盛り上がり、CLで優勝できる可能性も高く、ひいてはバロンドールも夢ではなくなる。ムバッペの行動を見ていると、兄貴分のネイマールとよく似ている。まだ23才と若いし、これが3年契約で年齢の割には短い。3年後にはバルサ、マンCITYに移籍する計画もあるかも知れない。

 

②浦和サポのルール違反
鹿島戦で後半途中に一部の浦和サポが応援歌を歌い、これがルール違反だと騒ぎになっている。違反は違反なんだろうけれど、ヨーロッパではどの国でもサポのチャントなどは解禁されていて、国にもよるがマスクもほぼしていない。もうこれがスタンダードだろう。当然WCでもこうなるでしょう。

 

日本政府も屋外ではマスクなしでもOKにしつつあるので、Jリーグでも代表戦でも収容人数を除いて解禁しよう。手拍子だけの応援なんてしらけるし、チャントを歌って感染すればみんな本望でしょう。

 

③神戸の異様な弱さ
湘南との最下位争いに負けて神戸が最下位に転落。不安定な守備とちぐはぐな攻撃。今季まだ1勝だけで神戸のJ2降格はもう規定路線だろう。せっかく昨季は3位になりACLもなんとか決勝Tに進んだのに、実にもったいない。

 

神戸の最大の弱点はGKだろう。前川の不用意な飛び出しによる失点を見ると、ああまたかと思ってしまう。外国人枠が空いているんだから韓国人の優秀なGKを獲得すべき。あとはCBの緊急補強も必要。GKとCBがよくなればかなりまともになるでしょう。

 

フットボールに対する侮辱。