今年のACLは尋常ではなかった。東南アジアのチームが2つも1次リーグを1位通過したのだ。こんなことはかつてなかった。その理由を検証してみよう。
①中国のやる気のなさ
コロナのために4チームのはずが2チーム参加を辞退。おまけに2チームは2軍を派遣。これにより各グループが大混乱。これがすべての元凶だろう。
②東南アジアでの集中開催と過密日程
高温多湿な気候と中2日の日程で6試合をこなした。これにより当然モチベーションも下がるし、プレーのレベルも落ちた。
③KリーグとJリーグの不振
韓国勢は2チームしか1次リーグを突破できなかった。Jリーグは川崎フロンターレが落ちた。これは予想できたことか。まだ横浜マリノスはどうなるか分からない。
④フォーマットがおかしい
昨年から東西32チームが40チームに拡大して、それぞれ20チームを8チームに落とすという雑なフォーマットになった。グループリーグで2位になっても2位落ちするのはあまりにも厳しいし、今回はそれに輪をかけて3チームのグループができたために、各組とも4位との対戦成績は勝ち点に計算しないというウルトラ技まで導入された。
まだ同じ勝ち点の場合は得失点差ではなく、該当チームとの勝敗に左右されるという最悪の条件である。これは筆者が一番嫌いな条件だ。
⑤マレーシアとタイのクラブが決勝Tへ
これにより東南アジアのクラブのレベルが上がったという記事が出てきたが、そうではないだろう。あくまでも中国勢の影響だろう。決勝Tを見てみよう。
今回のような滅茶苦茶な大会では、ACLはやっぱり罰ゲームだということになり、参加を辞退するJクラブも出てくるかも知れない。
今年もだめだった川崎フロンターレ。罰ゲームはいやだと言えばいいのに。