Ｇ組 ベルギーｖチュニジア

チュニジアは果敢にも前に出て攻めたが、レベルの差はいかんとも仕方が５－２でベルギーが圧勝。前半で３－１で折り返したが、後半になると５１分に４－１になり、ベルギーは流し始めチュニジアはモチベーションをなくしてやる気のない試合となった。


あまりにも大味な試合になったせいかベルギーはチュニジア相手に２失点もして守備に懸念を残した。それにしてもこのグループはベルギー、イングランド、チュニジア、パナマという２強２弱がはっきりと出たグループだった。


それにしてもチュニジアはギフトパスが多すぎて完全に自滅。守備が脆くて崩されるのならばともくとして、ギフトパスで自滅するのでは試合に勝てない。守備のオーガニゼーション以前の問題だろう。脆弱と酷評される日本の守備よりもひどい。


同じアフリカ勢でもセネガルではくチュニジアが日本と同じグループであれば、日本は楽だったのに。

D組 第２節 ナイジェリアｖアイスランド、E組 第２節 セルビアｖスイス

ナイジェリアｖアイスランドは前半はアイスランドがシンプルにボールを前に運び、アーリークロスからチャンスを２，３回作った。守備もしっかりして０－０で折り返したが、後半はアイスランドが粘りで勝ち切ると予想した。


しかし後半に入るとナイジェリアがギアをアップして４９分にＣＳＫＡモスクワのムーサのスーパーゴールが決まりナイジェリアが先制。その後もナイジェリアがフィジカルとスピードで押しまくり、７５分にムーサの２点目が決まった。


８３分にはＶＡＲ判定でアイスランドはＰＫをもらったがこれを枠外に大はずし。何をやっても空回りしたアイスランドの日ではなかった。アイスランドはサイドからのアーリークロスだけで攻撃が単調。


第３節は、ナイジェリアｖアルゼンチンとアイスランドｖクロアチア。空中分解寸前のアルゼンチン相手ならナイジェリアは最低でも勝ち点１は取れるだろうし、クロアチアが完全に手抜きしないかぎり、アイスランドが勝てるとは思えない。予想としては２位抜けはナイジェリアか。



セルビアｖスイスはシーソーゲームでセルビアが前半５分に先制したが、後半にスイスが２ゴールで見事な２－１で逆転勝ち。今大会初めての逆転勝ちである。似たような戦力で戦術も似ていた。


２点目をあげたスイスのシャキリは本当にキャラが立つ選手だ。好みもあるが今大会一番のキャラだと思う。身長１６９ｃｍ、体重７２キロと小柄だが、とにかく筋肉隆々でマッチョだ。そして頭がでかい。


首回りも太くてキューピーさんのような雰囲気である。額がかなり剥げているのに後頭部は長めに伸ばして部分的に金髪に染めている。実に似合っていない。体格がただで目立つのに、髪型で余計に目立つ。


ゴール後にシャツを脱いで不要なイエローをもらった。までこれから決勝Ｔに進んでいくのだからカードはできるだけ避けるべき。感情を抑えきれないタイプだ。今大会でゴールパフォーマンスでユニフォームを脱いだのはシャキリが初めてでる。


バカな男だがパワフルなフィジカルで気迫を込めて動き回るプレーは見ていて実に面白い。キューピーさんがトランポリンで飛び跳ねているようだ。

Ｅ組 ブラジルｖコスタリカ

ブラジルが後半ＡＴの２ゴールで２－０でやっと勝った。前半はコスタリカがべたっと引いてブラジルが攻める。コスタリカはカウンターもできない。多分こんな試合展開になるだろうと予想できた。


後半になるとブラジルがギアを上げてゴールするのは時間の問題だと思ったが、コスタリカのＧＫのナバスの好セーブとネイマールのシュートがことごとくはずれたりして０－０をキープ。


ネイマールがＰＫを取ったたＶＡＲ判定で覆りＰＫは取り消し。ＶＡＲ判定ではここまでＰＫを与えることはあっても取り消しになったのは初めて。ちょっと押されたネイマールが大げさな演技で倒れたから、たとえファールだったとしてもダイブに見えた。


後半ATになってコーチーニョとネイマールのゴールが決まったが、０－０の可能性もあったのでブラジルは大苦戦したと言える。試合終了直後にネイマールは号泣していたが、やっとゴールが決まりほっとしたのか、これでブラジルが波に乗れると確信したのか。


コスタリカのゲームプランは守り切って少ないカウンターのチャンスを狙うというものだっただろうが、ブラジルのプレスの前にはコスタリカの守備はあまりにも貧弱だった。コスタリカは２連敗。


ブラジルは調子を上げてくれば次のセルビアには勝てるだろうから、セルビアｖスイスが２位争いも試合となる。