Color

今日はなにいろ?

最近読んだ本

2008-06-09 09:47:10 | 読書感想文
今、古典作品を新たに訳し、読みやすくした本が発売されている。
手に取ってみたけど、確かに読みやすそう。
スタンダールの「赤と黒」
昔、昔読んだのだけど、もう1回、この新訳で読み直そうかと思っていたら、今日のネットのニュースで「誤訳博覧会」と批判されていると載っていて、あらら~。
翻訳って、辞書通り訳していけばいいってものじゃなく、やっぱり文学的な表現とか意味合いとか、いろんなものが加味されるんだろう。
難しいものです。

最近読んだ本は、その新訳シリーズ(光文社)の一つ。



「幼年期の終わり」アーサー・C・クラーク著
この作家さん、あの「2001年宇宙の旅」をキューブリック監督と構想した人だそう。
文庫本の帯に「2008年大学読書人大賞」受賞!と書かれていた。
この賞がどんなものなのか、よく分からないのだけど、きっと凄いんだろうなと思って購入。

SF小説は好きで、昔随分読んだけど、最近は久しぶり。
SF映画も好き。でも、どうしても前に観たような…という内容と映像になってしまう。
この小説、1952年に書かれているそうで、そう考えると斬新。

宇宙からやって来た生物が地球人を支配する(友好的)それによって、地球人は画期的に向上する。が、なぜその宇宙人は地球人をコントロールしているのか、彼らの魂胆はまったく見えてこない。
そして、驚きの結末が…。
この小説、何度か映画化を試みているけど、未だに制作に至ってないとか。
オーバーロード(宇宙人)が国連の事務総長を救い出すシーンあたり、映像にしたら凄く面白いシーンだと思ったけど、全部を映画にするのは確かに大変そうだ。
エンディングも哲学的で、娯楽映画には位置してないし。

SF小説は作家の想像力が生み出すもの。
このクラークさんの想像の力、凄い。
「インディペンデンス・ディ」とか「エヴァンゲリオン」にも影響を与えた作品だそう、です。


最新の画像もっと見る