昨年はほとんど本を読まなかった(威張っていえることじゃないけど)
最近、また本を開く時間が増えつつある。
最近読んだ本をメモ。
スマートフォンのアプリに古い作品が無料でダウンロード出来る物がある。
これで今まで読み逃していた古典作品を読めることが出来る。ありがたいことだ。
「変身 フランツ・カフカ」
ある朝目覚めると巨大な虫になっていた と言う有名な一文で始まるお話。読んだことはなくてもこの一文だけはよく知っていた。
結局、主人公は虫のままその一生を終える。救いも何もない。
印象的なことは、虫が死ぬとその家族は幸福に包まれるのだ。虫が彼らの家族である、と言うのに。
まあそれが正直な気持ちだろう。
深読みすれば、家族とは言え、自分に被害(精神的、肉体的)を与える家族は害虫と同じであって、それがいなくなれば(死ぬ)幸せなことなのだ。
たとえば家族の誰かが家庭内暴力をふるうとか、寝たきりになるとか、痴呆症になるとか。
「斜陽 太宰治」
文庫本を購入していたにも関わらず、スマートフォンのアプリで読んでしまった。時間があるときに軽く読めるのがありがたい。
今頃になってなんだけど、太宰治の凄さに圧倒されている。
日本にもこういう貴族がいたんだろうなあ。
「銀河鉄道の夜 宮沢賢治」
何度読んでも物言えぬ悲しみに包まれる。
悲しいけど美しくもある。
宮沢賢治の想像力とそれを言葉に表す才能の素晴らしさ。
「モダンタイムス 伊坂幸太郎」
相変わらず伊坂作品は面白い。
サクサク読めて、続きが気になって止まらない。
はずなのだが、後半からたるんでしまった。
これ、週刊誌か何かの雑誌に長期掲載されたらしいが、そのために文章を伸ばした感がする。
あるいは、文庫本にする時に筆を入れたらしく、そのあたりの違和感なのか。
だが、検索すると殺し屋がやってきたり、自殺したり、痴漢に仕立てられたり。その発想は凄い。
まさに、現代のツボ。
検索しない日はない。
目の付け所が違います、伊坂さんは。
「あるキング 伊坂幸太郎」
面白い。これはいつもの伊坂作品として、サクサク読んでしまった。
王が生まれる時、古い王が死ぬ。そんなテーマは他でも目にした事はあったが、舞台は野球。
それが新鮮。
野球の神様、と言う表現はよくあるけど、王様と言うのは珍しい。
楽しい作品だった。
最近、また本を開く時間が増えつつある。
最近読んだ本をメモ。
スマートフォンのアプリに古い作品が無料でダウンロード出来る物がある。
これで今まで読み逃していた古典作品を読めることが出来る。ありがたいことだ。
「変身 フランツ・カフカ」
ある朝目覚めると巨大な虫になっていた と言う有名な一文で始まるお話。読んだことはなくてもこの一文だけはよく知っていた。
結局、主人公は虫のままその一生を終える。救いも何もない。
印象的なことは、虫が死ぬとその家族は幸福に包まれるのだ。虫が彼らの家族である、と言うのに。
まあそれが正直な気持ちだろう。
深読みすれば、家族とは言え、自分に被害(精神的、肉体的)を与える家族は害虫と同じであって、それがいなくなれば(死ぬ)幸せなことなのだ。
たとえば家族の誰かが家庭内暴力をふるうとか、寝たきりになるとか、痴呆症になるとか。
「斜陽 太宰治」
文庫本を購入していたにも関わらず、スマートフォンのアプリで読んでしまった。時間があるときに軽く読めるのがありがたい。
今頃になってなんだけど、太宰治の凄さに圧倒されている。
日本にもこういう貴族がいたんだろうなあ。
「銀河鉄道の夜 宮沢賢治」
何度読んでも物言えぬ悲しみに包まれる。
悲しいけど美しくもある。
宮沢賢治の想像力とそれを言葉に表す才能の素晴らしさ。
「モダンタイムス 伊坂幸太郎」
相変わらず伊坂作品は面白い。
サクサク読めて、続きが気になって止まらない。
はずなのだが、後半からたるんでしまった。
これ、週刊誌か何かの雑誌に長期掲載されたらしいが、そのために文章を伸ばした感がする。
あるいは、文庫本にする時に筆を入れたらしく、そのあたりの違和感なのか。
だが、検索すると殺し屋がやってきたり、自殺したり、痴漢に仕立てられたり。その発想は凄い。
まさに、現代のツボ。
検索しない日はない。
目の付け所が違います、伊坂さんは。
「あるキング 伊坂幸太郎」
面白い。これはいつもの伊坂作品として、サクサク読んでしまった。
王が生まれる時、古い王が死ぬ。そんなテーマは他でも目にした事はあったが、舞台は野球。
それが新鮮。
野球の神様、と言う表現はよくあるけど、王様と言うのは珍しい。
楽しい作品だった。