先日、宮崎駿と吾郎親子のドキュメンタリー「ふたり」を見ていたら、カレーパンが出てきて「食べた~い」と激しく思った。
なので、今日は朝からパン作り。
いつもならホームベーカリーに材料を放り込んで、後は成型、揚げの行程に移るのだけど今回は「酵母」を使うので、いつもとは違う手順で作りました。
こんな酵母です。
なぜこれを購入したかと言うと、あの震災が大きく関係してます。
震災直後、物が手に入り辛くなってパンも全然売ってませんでした。
売ってないと食べたくなる。じゃあ、作ればいいじゃないかと材料を買い求めていたら、小麦粉がなくなるのは分かるとしても普通、売り切れなんて有り得ないドライイーストまで品切れ。
やっと手に入ったのがこの酵母。
これ、とっても高いです。普通のドライイーストの倍以上の値段。
致し方なく購入したのだけど、結局作る前に普通にパンが売り出されたので、使わないまま。
無駄にするには勿体無いので~~と言うわけで今回はこの酵母でパン作りにトライ!
材料(カレーパンなど8個分)
強力粉 225g
薄力粉 25g
砂糖 20g
バター 20g
塩 少々
卵 1/2
酵母 5g
酵母をとかす温水(35度くらい) 15CC
水 130CC
作り方
1 酵母を温水で溶かす。
2 ボールに粉、塩、砂糖を入れて空気を加えるように混ぜ合わせる。
3 バター、水、酵母を加えまとめる。
4 まな板にとって、こねる(叩かない)
※ 叩かない、と言うのがビックリ。普通手作りパンの必須項目、これでもか、これでもか、と叩くわけですが。
5 4~5分こね合わせ生地がなじんだらボールでふたをして5分ほど休ませる。
6 生地を傷めないように10分ほどこねる。
※ 生地を傷めないというのはどうするのか、ちょっと悩む。最後まで叩きつけたりしなわけですね。
7 ボールに入れてラップして1時間ほど寝かせる。
ちゃんと膨らむのかなと思ったら、ちゃんと膨らみました。
8 2.5倍くらいになったら8個に分割(一つ50グラム程度)
9 10分程度休ませたら成型する。
カレーパンとアンパン。
カレーは玉ねぎ、ひき肉、人参をいためカレー粉で煮つめる。
あんこも煮ました。
いっぱい煮たので冷凍しておいてあとで甘いあんこのお菓子を作ろうかな。
こんな風に形を作り…。
10 1時間ほど発酵させる。
※いつもならオーブンの発酵をセットするのだけど、今日は暑い、暑い!
エアコンがないところでは軽く30度を超えているのでそこへ置いておきました。
11 アンパンは普通に揚げて、カレーパンは溶き卵、パン粉をつけて揚げる。
出来ました~~
うーん、アンパンは美味しかったけど、カレーパンの具はイマイチでしたねえ。いつものカレーライスの味では薄いです。ルーを多めに入れるとか、仕上げに調味料で濃い目に味付けしないと物足りなさを感じます。
ところで、宮崎ドキュメンタリーのどこにカレーパンが登場したかと言うと…。
あの震災の翌日、スタッフを在宅待機にしたことを駿が叱責。こういう状況だからこそ、映画を仕上げなくちゃいけないという気持ちがなくちゃダメじゃないかってことなんでしょうか。まあ、何もなくてよかったですけど、在宅待機は悪くないことだと思うんだけどねー。
さて、それからスタッフに駿が大量のカレーパンを買ってきてふるまうんですねえ。
そのカレーパンがとっても美味しそうだったこと!
ちなみにこのドキュメンタリー番組、一番印象的だったのは「コクリコ坂から」の試写を見終わった後の駿の一言。
「はやく俺を脅かせ」
それを聞いた吾郎の一言
「長生きしろよ」
むふふ、確かに吾郎さん、もう少し精進しないと宮崎駿と言う存在を脅かすまでにはなかなかならないでしょうねえ…。