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今日はなにいろ?

フロスト気質

2010-01-29 12:02:12 | 読書感想文
このブログに読書感想文を書くのは久しぶりだ。
本を読んでいなかったわけではない。

村上春樹訳の「世界のすべての七月」(ティム・オブライエン著)と言う本も読んだ。
50代過ぎたかつての大学の同級生が集まり、同窓会を開く。同窓会のシーンと、彼らの人生を織り交ぜた作品。
同窓会のシーンは退屈だったが、彼らの人生、これらがドラマチックでちょっとした映画みたい。

一ヶ月近く過ごした北海道でも本を読んだ。
割り当てられた部屋に大きな書棚があってそこにずらーっと文庫本が並んでいた。その数200、あるいは300?
まるで宝の山に入ったよう。
でも、慣れない生活にくたびれて本を読む気力が失せて。
が、読みやすい東野圭吾作品を中心に読んだ。
「赤い指」「黒笑小説」「ゲームの名は誘拐」「超殺人事件」「私が彼を殺した」「どちらかが彼女を殺した」などなど。
東野圭吾はさくさく読める。
ただし、飽きてくる

今年に入って初めて読んだ本は「フロスト気質」(R・D・ウィングフィールド著)
フロストシリーズ4作品目。

今回も大きな事件を軸に細々といろいろな事件が同時に発生。
事件のフルコースといった状況。
いつものメンバーに今回は女性刑事が参加。
憎らしいアラン警部は今回お休み。が、それ以上に憎らしい代行役がやってきて、いつものドタバタ劇が繰り広げられる。

フロスト作品を読んでいると、「おいおい、それはまずいでしょ」と思うところが時々登場。
今回も子供を刺す事件の容疑者を放免したり、飲酒運転で事故を起こしたり、これが本当の警察なら、とっくにフロスト警部はクビだろう。
が、まあ、小説だし、フロスト警部なら仕方ないかって感じ。

相変わらずフロスト警部はお下品でだらしなくて、その場その場で思いついて、脈絡がなく、名探偵とは程遠い。
が、こんなに愛すべき名探偵、ほかにいない。
読んでいて、時々声を立てて笑ってしまった。

あと2作品しか残ってないんだなあ(著書は2007年に亡くなっている)
早く読みたいような、勿体無いような…。

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