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今日はなにいろ?

手作りおせんべい

2009-02-17 14:58:35 | 料理
子供の頃、お餅を薄き切って、乾燥させたものを油でからっと揚げた食べ物=せんべいを食べた記憶がある。

今回はその手作りせんべいに挑戦。

まずは、もち米を蒸す。
餅つき機で餅をつく(その時、青豆とゴマ、塩少々入れる)
数日して、硬くなったら4ミリくらいの極薄切りにする。
ナイロン紐で、編みこむように連ねる。
数日外に干す。

こんな感じ。お餅の縄梯子

これを油でからっと揚げると、手作りせんべいの出来上がり。

あんなに薄く切った餅がふっくらと厚みのあるお煎餅に。美味しかったです

「ジェシカが駆け抜けた7年について」「交渉人」

2009-02-13 11:39:05 | 読書感想文
「ジェシカが駆け抜けた7年について」 歌野晶午

「葉桜の季節に君を想うということ」の次に書かれた作品らしい。
この作品、分身がテーマ。

「分身」なんて、なれるわけがない。
が、途中「?」と思わせるシーンがある。
日本人ランナーの原田が大学生をからかうシーン。
これは、マラソンランナーであると言うことがミソで、そのトリック(と言うかひっかけ)が成り立つ。

競技にジェシカが参加していたにも関わらず、殺人犯の容疑?
と言うのがもう一つの「分身」

これは歌野さんらしい、「言葉の綾」
エチオピアにはその国ならではの暦と時間がある、と言うのがこのトリック(と言うかひっかけ)のミソ。

一言で言えば読者を騙しているのだけど、そんなに「騙された~」と地団駄踏むほどじゃない。

「葉桜~」の時は、ほんと、地団駄踏みましたもの。

女子マラソンを取り上げていて、内容は興味深く、すいすい読めた。

「交渉人」 五十嵐貴久

「リカ」の次に書かれた作品。
今回はホラーでもなんでもなく、ミステリー。

本の「帯」にあるように、確かに後半、ビックリな展開。

でも、気になったのは、主人公の石田と言う警視庁のエリートネゴシエーター、彼があまり魅力的に感じられなかったこと。

なので、最後真相が明らかになった時「そんなの嘘だ、嫌だ~」と地団駄踏む(またこれですが)展開になるべきところ、あまりならなかった、と言うのが残念。

それと、あわせて登場する女性ネゴシエーター候補だった、女性。
彼女が、普通女ならそんな発言やしぐさはしないだろうと言うところが何箇所かあって、それが気になりました。

男性が描く女性って時々変だなと思うことありますね。

話は変わりますが、雫井さんってそんな中、凄く心理を分かっている作家さんだなって思いましたよ。
料理のシーンなんか、ほんと、自分で作っているんじゃないかって思えるくらい。

まあ、料理が好きな男性、いますからそれはそうとして。
でも、それ以外でも女性の気持ちを良く分かっている作家さんの一人だと思います。

今年に入って4冊読了。今年は何冊読めるかな。


「RIKA リカ」 五十嵐貴久

2009-02-03 11:09:40 | 読書感想文
「こち亀」の両さんいわく、おじさん達がパソコンを覚えるのはネットのアダルトサイトを見たいがためだそうで…。

「リカ」の主人公、本間は40代にして、仕事のためパソコンを覚える。
余暇にはアダルトサイトを眺める毎日。そんな彼に大学時代の後輩が「出会い系サイト」を教える。
たちまち虜になってしまった本間。が、家庭のことを考え、これっきりにしようと思っているときに出会ったのがリカ。
何度かメールのやり取りをしているうちに、好感を持った彼はリカに携帯の番号を教えるのだ…。

さて、怖いのはこれから。
これを読んだら、出会い系サイトに興味を持っている人、絶対ビビるだろう。
リカは電話をかけまくってくる。その回数、度を越している。
本間の携帯はなりっぱなし。
さすがに頭に来た彼は携帯の電話番号を変更するのだが…。

これが、サスペンスなら、どう本間は切り抜けるのだろうかと思いを巡らせるのだが、なんせ、この小説「第2回 ホラーサスペンス大賞」を受賞した作品。
人間相手じゃなかったら、本間も生きて切り抜けることはないんだろうなあと、暗い思いに包まれる。

果たして結果は…。
まあ、ホラーですから、明るい結果、そんなものはありえない。
(たまに明るいホラー、読んでみたいものだ)
その後加筆訂正され、「解説」によると、リカの怖さが数段増したとか。
さらに、最後にもう1文章付け加えられたそう。
私は、その文章、なかったほうが良かったかなと、思った。

五十嵐貴久という作家さんの小説、初めて読んだのだが大変読みやすい文章を書く人で、あっという間に読み終えた。他の小説も読んでみようかな。

何しろ、伊坂幸太郎、雫井脩介、歌野晶午のトライアングルばかりでは、さすがに飽きてくるし…(と言いつつまた、歌野さんの本を2冊も買ってしまったのだが)