Color

今日はなにいろ?

レース編みにハマる

2006-09-28 08:33:43 | 手芸
この夏、レース編みにハマりました。

こんな作品を作ってみました。

これは太い糸で編んだので、すいすい編めました。
最初の作品にしては上出来

次は細い糸で挑戦。

本当は真四角になるはずだったのに、ちょっといびつ。不満です

余った糸でちっちゃな作品を。

青いお皿はトルコに行った人から貰ったお土産品。

最後は真っ白な糸で。

上に乗っているお人形は北海道旅行した時に、恵庭の道の駅で購入したキウイの人形(恵庭はニュージーランドと仲良しなんだそうデス)

これだけ作っても 針と糸(3玉)で100円ショップで購入したから400円で済みました。
夏も終わったので、レース編みも終了



東京奇譚集

2006-09-18 09:03:05 | 読書感想文
「東京奇譚集」 村上春樹

奇妙な物語を書いたら、この人の右に出る人はいないんじゃないかと思うくらい、村上春樹は奇妙なお話が上手いのである。

「偶然の旅人」
主人公はゲイである。
ゲイであるために、人妻との恋愛モノで終る話が、ちょっと不思議であったかいお話に仕上がっているのだ。

生きていると、びっくりするような偶然が待ち受けていることがある。
一番悲しいことは、びっくりするような偶然を「当然」と受け止め、何の感想も持たずきていくことなのかも知れない。
こうやって生きていているのも、村上春樹の小説を眼にするのも、いわば偶然の積み重ねのなせる技、なのかも知れない。

「ハナレイ・ベイ」
幸いなこと、と言えるのだろうけど、幽霊でもいいから、会ってみたい、と言う人は今のところ存在しない。

主人公は一人息子をサメに食われて、亡くしてしまう。
それから毎年のように、息子を奪った海を訪れるのだが、ある年、日本からやって来たいかにも頭の悪い大学生たちの面倒をみてあげるはめになる。

彼らは片足の日本人サーファーを目撃した、と彼女に告げる。
どう考えても、それは彼女のサメに食われてしまった息子の幽霊に違いないのだ。
だが一番会いたがっている母親である彼女にはそれは見えないのだ。

この不公平な現実。
彼女にはなぜ見えないのか、理由を解くわけでもなく、小説は終っている。一抹の悲しさを含ませて。

こういう文章を読むと「やられた」と思う。
村上春樹は「やっぱりすごい」と思うのだ。

「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
完成前のマンションを見る機会があった。
最上階の部屋を買った人たちに付いて行って。
いわゆる「内覧会」と言うやつ。
エレベーターはまだ未完成だから、階段で2階まで昇る。
階段を昇りながらこの小説のことを思い浮かべていた。
そのマンションの階段は、残念ながら小説のように踊り場に鏡がついていたり、少女がダンスを踊るほど広かったりするものではなかったが。

小説はある日、夫が階段を使って階下の母親の元へ行った後、忽然と消えてしまった、と言うお話なのだ。
結局夫は意外なところで発見される。
それがなぜなのか、理由も描かれず小説は終っている。
一番不思議なのは、主人公である「私」の存在。
「私」は夫の妻から捜索の依頼を受けるのだが、無報酬で引き受ける。しかもそれを仕事にしているかのように、また別な場所で、「どこであれそれが見つかるような場所」を捜し求めるのだ。

村上春樹の小説を読んでいると、たまに梯子をかけてどんどん高く登って行ったにも関わらず、いきなり梯子を取り除かれたかのごとく、取り残されたような、そんな思いのままお話が終ることがある。
それが不快になるどころか、その「取り残され」感がたまらない、って書いたらヘンかもしれないのだけど。

この小説もその一つ。

「日々移動する腎臓のかたちをした石」
このお話も不思議なお話なのだけど、でも一番印象に残ったのは、主人公が少年の頃、父親から「男が一生に出会う中で、本当に意味を持つ女は三人しかいない」といわれたこと。
これはかなり意味深であり、プレッシャーのかかる言葉だ。
少年は大人になり、好きな相手にめぐり合う。
これは、父親の言った「三人の女性」のうちの一人と考えていいんだろうか、と悩むようになる。
ここで一人とカウントしてしまえば後残されたのは二人、そう考えていくと、気軽に女性と付き合うことも出来なくなる。
父親は何かの恨みを持って息子にそんなことを言ったのかと思いたくなるような一言なのだ。
そんな中、男そのうちの一人とカウントしてもいい、と思える女性にめぐり合うのだ。
しかし、彼女は自分の職業を決して打ち明けず、消えてしまう。
ある日、その女性に間違いないと思われる女性の声がラジオから流れてくる。
彼女は自分の職業について、語っていた…。

ところで、男だけじゃなく、女も、「三人だけ」なのだろうか。
いやいや、女性はもっと「多い」んじゃないか、と思えるんだが。

「品川猿」
このお話は寓話のよう。
猿が名札を盗んでしまい、彼女は自分の名前を忘れてしまう、と言った内容なのだから。
そんなほんわかしたお話の中に、一つだけシリアスなことがある。
彼女が本当に人を愛せない理由、それをずばり「猿」が言い当てるのだ。しかも、彼女が忘れようとして、心深く閉じ込めていたことを。
「猿」が指摘したことで、彼女は前向きにそれを捉えるようになるのだ。


ロシアに最近旅した人が言っていた。
向こうでは村上春樹が大流行で、彼の翻訳本がたくさん並んでいたそうである。

ハサミ男

2006-09-11 12:53:33 | 読書感想文
「ハサミ男」 殊能将之

本格的推理小説を読み漁ったのははるか○○年前の文学少女の頃だった。
エラリー・クイーンやヴァン・ダインなど、古典的推理小説は、誰が犯人か作者との知恵比べのようで、本を読む、と言うよりは、クイズ番組を楽しんでいるような感覚にもなって、犯人を当てたときには読み上げた喜びともあいまって、一種の達成感に深い満足感を味わったものだ。

それから時代は過ぎ、推理小説も随分作風が変わってきたようだ。
本格的推理小説と言うのは時代遅れになったのかもしれない。

個性的な探偵が登場して難事件に立ち向かう。
そんな小説が主流のようだ。
「ハサミ男」にはスマートな探偵や、定年間近で、苦労人の刑事、なんかは登場しない。
それどころか、最初から犯人がわかっているのだ。
これで最後まで楽しめるのか、と思ったら、これが、ぐいぐい引っ張られる。おまけに最後にはどんでん返しが待っているのだ。

このどんでん返し、読者の盲点を突いていて、なかなか、なのである。

読み終えてしまえば、真犯人の動機がイマイチ弱いこととか、殺された少女像の描き方に不満があるとか、ちょっと突っ込みいれたくなるところもなきにしも有らず、なのであるけど…。

それになんと言ってもタイトルが「ハサミ男」って言うのが、フェアじゃない(あんまり書くとネタばれになるけど)

これ、映画化されているようで、どのような設定で作られたのか、すごく気になる。
(だって、主人公の「わたし」がねえ…)

近況報告

2006-09-03 15:38:10 | コラム
私は今、どこにいるでしょうか。

① ハワイ
② 自宅
③ 北海道

正解は 北海道 です。
8月の上旬から9日間ほど、北海道に滞在し、帰宅して半月も経たぬうちにまた北海道にやってきました。
次に来るのは数年後、だと思っていた北海道にまた来るとは想像もしてないこと。
やれやれ。

今回は遊びじゃないです。

北海道の人と触れ合ううちに、道民に染まりつつあります。

とうもろこし、を 「とうきびください」と言ってみたり。

日本ハムファイターズに詳しくなったり。

大泉さんが好きになったり。

遊びに来たわけじゃないですが、少し遊びました。

その1
JRタワーを見に行った。
ものすごい、いい天気だったので、360度どこまでも見渡せます。


JRタワーです。

その2
美味しいものを食べに行った。
長沼にある、ビュッフェタイプのレストランで、たらふく食べてきました。
1500円で、メインディッシュ(主にパスタ。エゾシカのハンバーグなんかもありました)を選んで、あとは野菜中心の副菜を好きなだけ食べられると言う、食いしん坊にはたまらないお店でした。
野菜が地元の野菜を使っているからなのか、とっても美味しかったです。




その3
札幌駅そばにあるお店に入っている「ラーメン共和国」でいろんな町のラーメンを食べてきた。
札幌の味噌ラーメンは美味しかったです。

数日後には帰宅予定。
そろそろ映画館が恋しいです。