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今日はなにいろ?

犯人に告ぐ

2007-09-29 09:00:22 | 読書感想文
雫井脩介と言えばこれから公開の「クローズドノート」の原作者だが、この「犯人に告ぐ」も10月から上映されるとか。
主人公の警察官を演じるのがトヨエツだそう。
文庫本の帯に彼の写真が載っているのだが、これが、主人公にぴったりのイメージ。
読みながらずっとトヨエツの顔が浮かんでいた。

連続殺人事件の捜査に行き詰まった捜査本部が打ち出した「劇場型捜査」。
捜査官がテレビのニュースショーに定期的に出演し、捜査の状況を説明したり、視聴者に情報提供を呼びかけると言うもの。
それだけでなく、真の目的は犯人を挑発し、あぶり出そうという目的もあった。

その難しい役を務めるのが、主人公の巻島。
彼は数年前、誘拐事件で失敗し、さらにはマスコミにも醜態をさらけ出し、左遷させられたという過去を持つ男。
そんな過去が巻島に独特の雰囲気を持たせている…というのがトヨエツの雰囲気にぴったり。

事件捜査物語として読むと最後の決着が少し単純かなと不満があるが、これは「劇場型捜査」の物語。
テレビ番組を利用しながら捜査するという、今までなかった形の物語。
警察内部の裏切りも絡めつつ進行していくこのお話、おもしろかった。
映画も観てみたい。

極大射程

2007-09-24 21:12:46 | 読書感想文
やっと読み終えた。
面白くなかったわけではなく(その逆)最近読書熱が薄れていて…。

映画になったのは今年の6月。
主人公のスワガーにマーク・ウォールバーグが好演、なかなか楽しめる映画になっていた。
が、楽しみつつも、これはヘン?と思ったシーンもいくつか登場。
たとえば、一度国から裏切られている彼が、なぜ簡単にあの計画に加担したのか、その流れが理解出来ない。
それと、最後にまるで必殺仕事人みたいな、あの決着のつけかたも、なんだかなあ…と。

そのあたり、原作はどうなのか、と言うと全然違う。
その計画に加担したのはなぜなのか。
スワガーはかなりの銃マニア。
そんな彼の好奇心をくすぐるような計画を敵は考えだすのだ。
スワガーがはめられていく心理状態が理解出来る。

そして、決着の付け方。
映画では委員会のようなところで、スワガーが自分の身の証しを立てていたが、原作はちゃんとした法廷で裁判を行っている。
スワガーの親友である、老弁護士、これが上手い。
法廷モノとして、楽しめる要素もある。
そして悪玉たちは、と言うと、その裁判前にスワガーの手であの世に送られている。
結果としては映画とは大差ないのだが。

まあ、これだけ長い話をよく2時間ちょっとにまとめた、と思うと映画もそれなりによく出来ていたと、改めて思った。

バースディケーキ

2007-09-19 09:32:21 | 料理
久しぶりにケーキを焼きました。


おぉ、スポンジの焼き具合、上出来です。私ってほんと、スポンジを焼くのは上手い。スポンジ姫と呼んで(笑)


間に挟んだクリームは生クリームとカスタードクリームを合わせて、濃厚に。巨峰とキウイをたくさん。


サイドにはチョコを溶かして薄く延ばしたものをくっつけて。
トップのフルーツは、無花果と巨峰とキウイをたくさん乗せて。


今の時期は苺がないので、華やかなケーキは出来ないけど、大人っぽいケーキが仕上がりました。
ワインとの相性もバッチリ。



映画のプレゼン「パリ、ジュテーム」

2007-09-13 09:53:42 | 映画
最近鑑賞したオムニバス形式の映画、印象に残る映画がありました。
「それでも生きる子供たちへ」は7ヵ国から7組8人の映画監督が参加し、世界中の子供たちの貧窮した状況を描き出した作品で、7作品とも名作でした。

昨年の映画になりますが「美しい人」は9人の女性の愛にまつわる話が描かれていて、これもかなり印象に残った作品でした。

そして「パリ、ジュテーム」は1編5分程度の作品を18も集めた、宝石箱のような作品でした。今回はこれをプレゼン。


監督は「ベッカムに恋して」のグリンダ・チャーダ監督、「死ぬまでにしたい10のこと」のイザベル・コイシェ監督、あのコーエン兄弟など、著名な監督が参加、日本からは諏訪敦彦監督がメガフォンを取ってます。

そして、出演者も豪華!
ナタリー・ポートマン、イライジャ・ウッド、ウィレム・デフォー、スティーヴ・ブシェミなどなどなど。

ストーリーはそれぞれ、パリの地区名がつけられ、舞台になってます。
たとえば「マレ地区」ではギャスパー・ウリエル(「ハンニバル・ライジング」で若きハンニバルを演じた彼)が若い青年にフランス語で熱い思いを語るのですが、相手は英語しか喋れない、というオチがつくちょっとコミカルなお話を繰り広げてます。

「チュイルリー」では地下鉄のチュイルリー駅で、アメリカからやって来た観光客(スティーヴ・ブシェミ)がパリのカップルにからかわれ、ガキにバカにされます。
と、こんな風にパリのあちこちを舞台に繰り広げられるドラマの数々。

パリに行ったことがあるひとなら、きっと「ここ知ってる!」と懐かしく観ることが出来るのでは。
行ったことない人は(私を含め)いつかパリに行ってみたい、と憧れを持って楽しめる映画でした。

最後に18編ある映画の中で私が一番印象に残ったお話を紹介します。

「14区」
デンヴァーで郵便配達をして一人暮らしをしている中年女性、キャロル。
憧れのパリに旅行するために、お金を貯めて、フランス語教室に通い、ついに念願のパリへ旅立ちました。
ツアーには参加せず、一人で街を歩き、ガイドブック片手にレストランを探す。
14区で見つけた小さな公園。
彼女はサンドイッチを齧りながらある感情に包まれ涙を流すのです。

その気持ち、何となく分かるような気がします。
幸福と言うのはこう言うものを言うのかも知れません。

そして彼女はこう思うのです。
「またパリに来たい。そしてパリで郵便配達をしたい」と…。

私はこの「パリで郵便配達をしたい」と言う一言に、胸が熱くなりました。
また遊びに来たいではなく、パリで仕事をしたいという思い。
パリって本当にステキな街なんだろうな、と思い、まだ見ぬパリに思いを馳せた訳です。




徳永英明

2007-09-06 18:43:23 | 音楽
友だちからDVDレコーダーを貰いました。
お古ですが、まだ購入してから2,3年しか経ってない製品なので、すぐれものです。
自分が気になる語句を入力しておくと、関連する番組をすべて録画しておいてくれます。

「徳永英明」で登録しておいたら、最近立て続けに3件番組が録画されてました。

ひとつは「とくダネ」で、生出演して2曲歌った番組。

それから「題名のない音楽会」で数曲歌った番組。

そしてNHKの「SONGS」
これが、良かったです。
最近カバーした曲だけでなく、彼のオリジナル作品を歌ってくれました。

それに、若い頃の彼の映像も登場。
ほとんどテレビに出なかった彼の若い頃の映像は珍しいのでは?
こう言ってはなんですが、ほんと、ふつうのお兄ちゃんって感じで。
年齢を重ねた現在の方がはるかにカッコいい。
年を取ったほうがステキ、と言うのは珍しい。
やっぱり、大病したり、いろいろ苦労した積み重ねが風格をかもし出したのかも。

明治神宮での参拝の様子も良かったです。
絵馬に書いた「世界に翔く」と言う言葉。いくつになってもチャレンジ精神を忘れない徳永さんに感動しました。