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今日はなにいろ?

秋のケーキ

2008-09-27 19:24:54 | 料理
実りの秋はフルーツもたくさん。
ブドウにキウイにオレンジに(あれ?キウイもオレンジも通年出回っている)
それに、今の時期採れるちょっと酸味の強い桃も乗せて。
水っぽくなるので、ゼラチン液を作って、固まりかけたところにフルーツを入れて、ゼリーで固めてケーキに乗っける。
フルーツ盛りだくさんのケーキ。



イチゴの赤みがないとやっぱり寂しい。

ブードゥー・チャイルド 歌野晶午

2008-09-21 10:00:20 | 読書感想文
歌野さんの小説は、ネットが使われることが多い。
この小説も主人公の少年(15歳)がHPで「前世」と言うテーマでサイトを設置。
掲示板には揶揄や、中傷や、挙句の果ては訪問者同士のいさかいなど、ネットでは定番の騒動が繰り広げられている。
この騒動がメインなのかと思ったら、もっと凄いことが起こる。
少年の義母が殺害され、しかも、その「前世」に関わるような殺害方法だったということで、俄然、お話が盛り上がってくるわけである。

歌野小説は最後にはびっくり仰天、と言う結末が多いので、この小説も驚かしてくれるんだろうと期待していたのだが、思ったほどの驚きはない。
殺人犯は用意周到の殺害を行ったわけではなく、偶発的に起きた事件だったことや、殺害現場に落ちていた謎を深めるメモが、あまりにもつまらない内容だったことなど、長編小説にしてはラストがあっけなかった。
最後のほうは説明的文章がだらだら続いて、読み辛い。興味をそいでしまった。

そもそも、この小説が書かれたのは10年前。
その頃では確かに代理出産は白い目で見られたかもしれないが、世の中も進んで、最近では母親が娘のために(孫となる子供を)代理出産した、などと言うニュースも耳にする。
この小説のように、代理出産と言う道を選んだ娘を「悪魔の所業」とののしって、親子の縁を切る、などと言う状況はちょっとピント外れ感がある。
要するに時代の最先端を行く小説は、時と共に賞味期限が切れていく運命にあるのかもしれない。

この小説のテーマになっているのは「子供が生まれにくくなっている現状」だ。
これを地球汚染による自然淘汰とみるのか、小説の中で天才少年ジュリアンは語る。

子供が生まれなくなる未来を描いた映画には「トゥモロー・ワールド」が挙げられる。
赤ん坊の泣き声に鳴り響いていた銃声がピタリやみ、赤ん坊を見た人々が涙するあのシーンはある種の感動があった。
そういう未来があるいは来るのかも知れない。





最近読んだ本 火の粉 雫井脩介

2008-09-16 11:29:17 | 読書感想文
雫井作品を今まで4冊読んだが(「犯人に告ぐ」「虚貌」「栄光一途」そしてこれ)この本が一番面白かった。
久しぶりに徹夜本。

元裁判官勲の隣に越してきた独り者の男。その男は一家3人を殺した被告として、その裁判官の裁判を受けた男だったのだ。
果たして偶然か、それとも…。
と言うストーリー。

引っ越してきた元被告、武内はとにかく「いい男」なのだ。
裁判を担当した勲が検察側が要求していた「死刑」という求刑を覆して「無罪」を言い渡した、その恩返しをしているのだろうか。

特に勲の母親の介護に疲れていた妻、尋恵にとって、彼は救世主のように思えた。何しろ彼女の愚痴を聞いてくれただけでなく、介護まで買って出たのだから。
武内の好意を素直に受け入れる尋恵。勲は元裁判官と被告の間柄、と言う関係から一線を画して彼とつきあうのだが、息子もその好意を素直に受け入れ始める。
ただ一人、息子の妻、雪見だけが男に違う影を見いだす。果たしてそれは単なる雪見の思いこみなのだろうか。

介護老人の母親が死んでから、元裁判官一家の関係に微妙なヒビが入り始め、それは一気に崩壊へと繋がっていく。
孤立した息子の嫁雪見は追い出されるように家を出る。

そんな彼女に近づいてきた池本夫婦。彼らは数年前に起きた一家3人が殺された事件の被害者の兄弟だったのだ。
彼らは元被告が操っているのだと言い張る。

さあ、ここからが面白い。
確かに池本夫婦の言うように、全てが武内が仕組んだことのように思えてくる。
ところが池本夫婦こそおかしい、数年前の事件も二人がやったことでは?と言う武内の言葉、これがまたもっともらしい。
どっちが正しいのか?
そして事件は起き、さらに魔の手が元裁判官一家に襲いかかってくる…。

これはもう、最後まで読まずにいられない。よって徹夜。

ほぼ雪見が主体になっていて彼女の暮らしぶりが事細かに描かれているのだが、食事の支度など、本当に男の人が書いたんだろうか?と思えるくらい緻密。
たとえば煮物。油揚げやら厚揚げを油抜きしているところとか、煮すぎないようにさっと煮て、あとは煮ふくませるとか。女でもなかなか書けない。
子育てのこともそうだし、介護のこともそう。
細かいところがしっかり書かれているので本を読んでいると言う感覚より、映画を観ている気分になってくる。
(他の小説もそうだけど、雫井作品は登場人物が事細かく描かれている)

火の粉、と言うタイトルは対岸の火事だったものが、火の粉が飛んできて…という小説の中のセリフからか。
なるほど、とは思ったけどそれにしても「虚貌」や「栄光一途」もそうだけど、タイトルは地味だ。


切り絵とキット

2008-09-04 09:39:32 | 手芸
バターやら卵が値上げ。
手作りお菓子の趣味からも程遠くなる今日この頃。

最近はまっているのはこれ。
(と言ってもまだ一つしか作ってないのだけど)
切り絵
(本を購入。その中に印刷された紙が入っていて、それを切り抜いただけなのだが




キット
横浜のららぽーとで購入したキット
(ほとんどが出来上がっているので、ボンドでくっつけるだけなので20分くらいで出来てしまう)