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今日はなにいろ?

生クリームケーキとフルーツタルト

2008-05-13 08:51:53 | 料理
連休に仲間が集まったので、久しぶりにお菓子を作った。

それにしても、何でも値上げ、値上げと、嫌になってしまう。
バターなんて手に入らなかったし
戦時中かって。
(最近、ちょっと出回り始めたようだ)



定番のイチゴ生クリームケーキ。

オーブンレンジが変わったらちょっと焼き加減も変わったような感じがする。
今までは中央が富士山のように膨らんでいたのだけど、今回は真っ平ら。
平らな方がもちろん、いいのですけど。

フルーツタルト

生クリームを塗りつけて、フルーツをたっぷり盛り合わせた。

いやー、やっぱり手作りのお菓子は最高ですね。
5人であっという間に平らげてしまいました。

最近読んだ本 「チルドレン」「陽気なギャングが地球を回す」

2008-05-11 10:35:36 | 読書感想文
またまた伊坂幸太郎作品。
もう、一生伊坂さんに付いていきます って感じ。

「チルドレン」
短編集のふりをした長編小説、と本人が語っているとか。
その通り、短編だけど、登場人物は繋がっている。
特に陣内という青年、彼がコマの芯のようになって、彼を取り巻く友人、後輩がいろんな物語を語っていくパターン。
陣内は愉快な男。でも彼が近くにいたらやっぱり嫌だろうなあ。
友人の鴨居が彼のことを「パンの耳」に喩えているのだけど、これはなるほど、うまい喩えだな、と思った。
ステキな人物は盲目の青年、永瀬だろう。
ぎらぎら脂ぎっている陣内に相反して水の如くサラサラとした性格。

面白かったのは「レトリーバー」
レンタルショップの店員に告白するシーンとか。
自分の失恋から「世界が止まった」と思い込むところとか。
(ここで著者はカポーティの小説を引用している)
実は~と言う展開も面白かったし。

伊坂幸太郎は文章が上手いし、面白い。この小説は特にそう。面白かった。

「陽気なギャングが地球を回す」
これ、映画になっているそうですね。観なかったですが。

伊坂幸太郎は銀行強盗(あるいは郵便局強盗)が好きだ、と解説に載っていたけど、確かに彼の小説、強盗のシーンが登場する。

4人の強盗、それぞれが特殊能力を持っている。
たとえば成瀬。彼は嘘を見破る。
響野は口八丁。口で相手を言い負かす(それも才能だろう)
久遠はスリの天才。
雪子は体内時計を持っている(絶対音感は知っていたけど、そう言う才能、あるんだろう。そう言えば昔、目をつむって30秒経ったら手を挙げて、と言うゲームをやったことがあったが)

彼らが銀行強盗をする、お話。
ちょっと弱いなと言うか、どうなんだろうって思ったこと。

雪子が別れた亭主に声を掛けて~それからちょっと予定が狂ってくるのだが。
結局女は足でまといになるんだろうか。

伊坂作品は魅力的な男性はいっぱい出てくるけど、女性はあんまりいない。
彼らはその後も強盗を続けるのだけど、顔が割れてるんだから、ちょっとマズイだろうなあ。弱気な雪子の元亭主が警察に捕まったら、そこでアウトだし。
などと、4人組のことを本気で心配してしまった。

ちなみに「陽気なギャングの日常と襲撃」という本を見つけたのだが、これは続編なのだろうか。
しばらく伊坂作品は続く。

※ 追記
この本の中に「グルーシェニカー」が出てくる。これは、「カラマーゾフ兄弟」のあのグルーシェニカから取っている。
乗った人間を閉じこめてしまう車。父親のフョードルが部屋に閉じこもったあれにかけてる。だったら「フョードルカー」じゃないか、と思ったけど、閉じこめた原因になったのはグルーシェニカだから、それでいいんだろう。カラマーゾフ兄弟を読んでいて良かったと思った(5月13日)


最近読んだ本 「カラマーゾフの兄弟」

2008-05-10 16:16:21 | 読書感想文
最近サクサク本が読める。
この機会に文豪と言われる人たちの作品をトライするのもいいかと思い、挑戦。

この文庫の帯。
これが面白い。
上巻には
「東大教授が教え子にすすめる本 第1位」
中巻には
「金原ひとみさん(作家)推薦 上巻読むのに4ヶ月。一気に3日で中下巻」
そして下巻は
「”罪と罰””悪霊”と並ぶドストエフスキー代表作」
と、書かれてる。

やはり一度は読んでおいた方がいいだろうなあ、東大教授もすすめるような教養高き作品だし。
でも、やたら長いし、最後まで読めるかなあと気がかりだし。
案の定、上巻だけで4ヶ月もかかるみたいだし。
が、その後の一気に3日で中下巻 これがミソ。
もしかしたら面白いのかも…。

と、読み始めたら。
これが物凄く面白い。
どうしてこんなに面白い作品、今まで敬遠していたんだろう。
上中下、2000ページ近くある作品を1週間くらいで読み終えた。

100年以上も前に書かれた小説だが、通じるものは同じ。
自分の愛蔵書になりそう。