福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

朝日新聞11/27夕刊「私の描くグッとムービー」

2015年11月28日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)


朝日新聞の夕刊
朝日マリオンのコーナー「私の描くグッとムービー」は

ライアン・ラーキンでございました~!






といっても知る人ぞ知る作家で
もう故人ですので
ご存知ない方も多いかと思います。


ライアン・ラーキンといえば
「Walking(ウォーキング)」!

Youtubeでの画像はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=KpE_ETl0S58



上記のシルエットは「Walking」といえばこのシーン!
というくらい代表的な人の歩くフォルムです。

その中に、路上の人々を見つめるライアンを重ね合わせてみました。




私は学生時代に短編アニメーションの特集でライアンの作品を劇場で観ました。

短編アニメーションは1作品だけで上映することはないので
いろいろな作品と合同で上映する機会がないと
映画館では目にすることはないですよね。

ライアンは特に実質的には2作品しか発表しておらず
DVD化とかも難しい作家でしたので
まったく予備知識なくこの作品を観ました。



まあ、衝撃ですよね。
素晴らしいですよね~。


後続の作品がないものだと思っていたら
薬に手を出し、路上生活者になっていたのですね。



うーーーん。


その事実を社会人になってから知りました。

たまたま職場にNFB(カナダ国立映画制作庁)に詳しい方がおられて
私がふとライアンのことを聞いたら教えてくれました。
このクリス・ランドレスさん制作の「ライアン」も劇場で見ました。


見終わった時の虚しさ・・・。


この時はまだご存命でしたので
またアニメを制作してほしいという淡い期待は寄せていたのですが
なんとも、残念な結末です。
(遺作と言われる「スペアチェンジ」は他の方の手で制作されたので
もはや遺作とは言えないレベルかなと)


でも、クリス・ランドレスさんによって「ライアン・ラーキン」に再びスポットが当たらなければ
もう誰も話題にすることもなかったかもしれないので
クリス・ランドレスさんには感謝しております。



ちなみに私は映画とか最近ほとんど観る機会がないのですが
(こどもと一緒に行けるの以外)
ジャンルとしてはドキュメンタリーが好きです。
過去の実際にあった出来事、事件、偉人を描いているものが好きです。

真実にもとづくお話が好きです。



「私の描くグッとムービー」はやってみたかったので
お声をかけていただき嬉しいです。

ありがとうございます。