福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

小学校出張ワークショップ

2015年11月11日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)


静岡市の中心地にある
伝馬町小学校の6年生に切り絵ワークショップを行ってきました。



なぜ、こちらでワークショップを行うことになったかというと
校長先生が、私の中学時代の担任だった方で
当時の静岡市の中学校の文集の表紙に私の切り絵を推薦したくれた方だからです。


そして、今年で定年退職ということで教諭としての最後の年にお招きくださいました。


ありがとうございます~(涙)。





今回の学校はこちら



「伝馬町」とは(表札は古い「傳」になってます。)
こちらの学校は駿府城に近く、東海道の宿場町に面していましたので
馬を乗り換える場所だったところだったそうです。

全国にこの地名あるそうです。


小さい頃から学校名は知っていたけど
意味は知らなかった~。
知ってみると面白い~。

特に歴史にゆかりのある学校名はこういった東海道の宿場町付近でないと
無いですからね。




私の小学校にはなかった二宮金次郎も大きめな像で健在。

古くからある証拠です。



今日のお教室はこちら。


まあ素敵な教室!





当初はランチルームという名で作られたそうなのですが、
実際にはいろいろ多目的に使われる教室のようです。



子供達も揃ってスタート。


今回は切り絵体験と共にキャリア教育の学習として
私の職業のこと、そこまで至る経路などを伝えることも含まれた授業になっています。


6年生の貴重なお時間を特別に3時限いただき、
43名に授業を行いました。



今回も学校名をグループで切る切り絵体験です。




文字に入れる要素をホワイトボードに貼っていきます。

私の住んでいる学区のほとんどお隣なのですが
知らないことばかりです。

「伝馬町」の馬つながりでシンボルはペガサスだそうです。
お祭りの山車があったり、町の中心地ということで商売をやっているところが多く
「酉の市」もこの地域ならではです。



人数が多いのですが、
言葉で言うよりやって見せた方が早いので、
2クラスに分かれて実践を見せることにしました。



写真は校長先生が撮ってくださいました。




写真を撮られると嫌な子と大丈夫な子は
事前に聞いてもらっています。

なので、


こんな感じー(笑)。



43人の1人1人、下書きチェックです。


6年生かわいいな。






時間が長いので、休憩をいれたのですが、
やりたい子は続けて作業に取り掛かりました。



めいいいっぱい休憩とっている子たちも(後ろの方 笑)。



楽しそうだな、6年生。


来年中学校だぞ。




始業のベルなどはなかったのですが、
時間を察してめいめいが席に戻ってきます。


さすが6年生。





みんな真剣に切り始めました。















最終的には多くの子が切り上げてくれました!





全員とはいきませんでしたが、
素晴らしいです~。


バタバタと給食前で急ぎでしたが
撮影できたものを数名ご紹介~。





「学」の文字の上が学帽になっています!

この学校は公立ですが学帽があるんですって。





学校の校庭が公共の公園と一緒になっているので
春は桜が綺麗だそうです。

この方は切り口もとても綺麗に仕上げていました。
桜の位置もいいです。





「伝馬町」の「馬」がそのままペガサスになっています。

馬の漢字の下の点々4つが足です。

たて髪や尻尾の疾走感が出ていて雰囲気が出ています。



他にもたくさんあったのですが、
タイムアップ~。


私の職業や経緯を紹介して終了~。


6年生の担任の先生方、ご協力ありがとうございました!!





最後に川井校長先生と。

手に持っているのが、当時の中学校文集の表紙になったもの。
このお話もみんなの前でさせていただきました。


私、これを作った時のことをいろいろ忘れていたのですが
どうやら中間試験の時だったらしく、
現実逃避もしていたのか先生からお話をもらって3日くらいのスピードでしあげてきて
驚いたと言っていました。

へー(笑)。


この時は、作ったことだけと表紙になったって出来事だけで
(生徒たちも表紙裏の名前を見ないと私が作った切り絵だって知らなかったと思う)
特に誰かに褒められたとか記憶していなかったのですが
後日、川井先生がこの切り絵を額に入れて届けてくださり、
それで、

「ああ、なんか作品褒められた。」

と感じたのを覚えています。


うちの家族もドライなので、この事について
(兄が体も弱く手がかかったそうで、私は妹にありがちなほっといても健康で何でもそこそこできるタイプだったので、私に関しては無関心な家族でした。)


「すごいね~」とかすごく言われた事もなくて、

私にとっては唯一「いい作品ですよ」と誰かに認められた出来事でした。



物心つく小学校高学年~中学時代って
ほんと大事~!!!!

先生大事~!!!!



私も小学校にワークショップ行く時は学校の授業ではできないような特別な体験ができるよう
心がけています。



そんな伝馬町小学校で校長先生と私の職業の縁を伝える事のできた
大切な時間でした。


お呼びいただきありがとうございました。