12月13日

 藤森照信『フジモリ式建築入門』を読んだ。 
 
 建築とは何か──。神の住まいとしてはヨーロッパ建築史をたどることで、人の住まいとしては日本の住宅の変遷に着目することで語られる。
 例えば、“民家” は神殿や教会とは違い、その時代の普通の人々の無意識の世界と如何に深くつながっているか…という話は、私には意外な観点でとても面白かった。
 
 “人は、自分の時間的アイデンティティを、目に映るものが変らないことで確認している。”
 “建築は記憶と美の器。民家は生活と無意識の器。”

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