11月9日

 角田光代訳『源氏物語 1』を読んだ(再)。
 
 源氏物語は他の訳者で幾度か読んだが、今回は気になっていた角田訳で。
 帚木巻の序盤に雨夜の品定めがあり、その後の光君の行動に及ぼした影響を思うと、ある意味で物語展開の予告になってたんだなぁ…とあらためて面白かった。紫式部が描きたかったのが “中流の女” たちだったとしたら、それも得心がいく。
 あと、これは仕方がないと思うけれど、源氏物語を読むのがかなり久しぶりで、かつて以上に光君に対していらっとすることが多いw(『女は素直がいちばんですよ』とか何なん…)

 新日本古典文学大系『源氏物語』(に基づく)岩波文庫版を側において、気になった箇所や好きな場面の照らし合わせをするのも楽しい。

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