9月24日(読んだ本、『愛別外猫雑記』 再読)

 @rinakko
 こなぐすりぶちまけざまにほしのこえ こんな荒野に生みおとされて──佐藤弓生
 アンモナイト死は円心にしてけぶる──高岡修
 #詩歌蠱術函





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 【愛別外猫雑記 (河出文庫)/笙野 頼子】
 
 “その後の私には人間の多くが、ブリューゲルやボッシュを連想させる、地獄絵の化け物に見えるようになった。野良猫を見ていると都市の土地と人の暗黒面が実は見えてくる。”
 “出来ない事が出来て救えないはずのものが救えた喜びは、世界がこちらに向かって裏返ったようだった。”

 再読。外猫問題との格闘記。時系列を意識してこの作品を読み返してみると、笙野さんの怒りの射程が外部へと向かってぐっと伸びていく、その端緒ともなった経緯がこの一冊のなかに詰まっている…という印象が強い。そも猫好きではない、特に子猫が苦手で触ることも出来ない主人公が、外猫たちそれぞれの個性を知り、友として彼らを守り抜こうとする姿にただ打たれる。

 

 

 @rinakko
 【とつくにの少女 8 (BLADEコミックス)/ながべ】を読んだ本に追加

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