1月に読んだ本

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読んだ本の数:22
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口笛の上手な白雪姫口笛の上手な白雪姫
読了日:01月31日 著者:小川 洋子
ドレスドレスの感想
自分と同じランクとしては上出来、つまりは手に負える相手だと思っていた可愛い彼女が、そうでもなかった理解不能だ‥という事実を認めまいとして戸惑う彼氏さんwが可笑しい。にやにやが止まらなかった表題作はお気に入り。まさかそんなドレスとは‥と意表をつくタイトルも秀逸。“罪のない子ども”(罪のある子どももいると思うが)の頃の“さみしさ”を失って、人は代わりに何を得るだろう(それは多分望ましい強さとは別物の何かになってしまう)‥という問いがありつつ乾いた作風の「私はさみしかった」や「愛犬」再読の「静かな夜」もよかった
読了日:01月30日 著者:藤野可織
ベル デアボリカ 4巻ベル デアボリカ 4巻
読了日:01月28日 著者:坂田靖子
ベル デアボリカ 3巻ベル デアボリカ 3巻
読了日:01月28日 著者:坂田靖子
ベル デアボリカ2 (あさひコミックス)ベル デアボリカ2 (あさひコミックス)
読了日:01月28日 著者:坂田靖子
ベル デアボリカ 1巻: 1 (ベルデアボリカ)ベル デアボリカ 1巻: 1 (ベルデアボリカ)
読了日:01月27日 著者:坂田靖子
蝶のいた庭 (創元推理文庫)蝶のいた庭 (創元推理文庫)の感想
すこぶる好みで面白く、ずぶずぶと読み耽る。美しく広大な背徳の庭〈ガーデン〉の眺めと、ガラスの檻に閉じ込められた芸術的な翅を負う〈蝶〉たちの姿に魅入られた。己の幻想に生きる〈庭師〉の歪な愛と冷たい狂気と、囚われた少女たちの秘かで必死な絶望への抗い。その不協和音が充満する中で、毀たれ、壊れていく儚い〈蝶〉の命…。蝶の名前が出てくると、翅の模様が気になって思わず検索しては溜息をこぼした。“気をそらすため”のポオの黙唱も印象に残る。もっと慄くようなグロテスクな内容を期待して手に取ったが、堪能した。
読了日:01月26日 著者:ドット・ハチソン
恋の骨折り損 シェイクスピア全集 16 (ちくま文庫 し 10-16)恋の骨折り損 シェイクスピア全集 16 (ちくま文庫 し 10-16)の感想
再読。こちらも初期の喜劇。“言葉の大宴会”。ナヴァール国王と3人の貴族、フランス王女と3人の侍女、こじれることなく余ることなくすんなり4組になって恋に戯れる。同時進行の数に反比例するように恋は深まらないし、誰もが言葉遊びに耽溺している。読んでいて楽しい。とりわけ男性陣がロシア人に変装(割と唐突)して女性陣を口説きにかかるあたり、そしてぐだぐだな劇中劇「九人の英雄」での応酬…と、突っ込みどころ満載ながらも可笑しくて笑ってしまう。定番のエンディングではないところ、タイトル通り。
読了日:01月25日 著者:W. シェイクスピア
シェイクスピア全集27 ヴェローナの二紳士 (ちくま文庫)シェイクスピア全集27 ヴェローナの二紳士 (ちくま文庫)の感想
再読。こちらも初期の喜劇。恋人の心変わりや三角関係、親友のあっ気ない裏切り、突拍子もない強引な転身、シェイクスピアお得意ヒロインの男装…など突っ込みどころも満載な展開を経て、二組の男女が結婚へ漕ぎつける。宮廷恋愛ものの体で始まるドタバタ劇。訳者あとがきにあるように、後の名作の萌芽も見られる。が、この作品は何といっても、いよいよ大団円を迎えてめでたしめでたし…という場面で「は?」と耳を(目を?)疑って本を取り落としそうになるずっこけ名台詞が忘れがたい。解説を読むと、なるほどそういうことか…と納得はするものの
読了日:01月24日 著者:W. シェイクスピア
重力と恩寵 (岩波文庫)重力と恩寵 (岩波文庫)
読了日:01月23日 著者:シモーヌ・ヴェイユ
じゃじゃ馬馴らし シェイクスピア全集20 (ちくま文庫)じゃじゃ馬馴らし シェイクスピア全集20 (ちくま文庫)の感想
再読。口喧しいしっかりもののキャタリーナと淑やかで可愛いビアンカ、真逆タイプの姉妹とその求婚者たちをめぐる初期の喜劇。ビアンカ側の筋は兎も角、キャタリーナ側の物語を読んでいると頗るいらいらもやもやする。解説によれば、じゃじゃ馬娘を夫が無理矢理大人しく矯正(!)させるという話、昔は世界各地に数多あったそうだ。キャタリーナとペトルーチオは実はお似合いの夫婦(破れ鍋綴じ蓋?丁々発止?)かも知れないし、終幕のキャタリーナの長台詞がどこまで本心なのかわからないけれど、そういう解釈でもしながら読まないと辛い話ではある
読了日:01月23日 著者:ウィリアム シェイクスピア
シェイクスピア全集 12 タイタス・アンドロニカス (ちくま文庫)シェイクスピア全集 12 タイタス・アンドロニカス (ちくま文庫)の感想
再読。シェイクスピア、最も初期に書かれた悲劇。驚くほどに残虐で暴力に溢れ、ただ復讐だけが不毛に連鎖していく。言葉を(声さえ)発することなく殺されていく登場人物は、さくさくとモノのように切り刻まれていく印象。とりわけ愕然とするのがラヴィニアの扱いである。のぼりつめるグロテスクな流血。シェイクスピアは何故これほどまでの惨劇を書いたのだろう…と思わずにはいられないけれど、だからこそ惹きつけられる。エリザベス朝には人気が高かったらしい。
読了日:01月22日 著者:ウィリアム・シェイクスピア
マンアライヴ (論創海外ミステリ)マンアライヴ (論創海外ミステリ)
読了日:01月19日 著者:G.K. チェスタトン
デルフィーヌの友情 (フィクションの楽しみ)デルフィーヌの友情 (フィクションの楽しみ)
読了日:01月18日 著者:デルフィーヌ ド・ヴィガン
ネバーホームネバーホーム
読了日:01月17日 著者:レアード・ハント
シェイクスピア全集 (6) 十二夜 (ちくま文庫)シェイクスピア全集 (6) 十二夜 (ちくま文庫)の感想
再読。
読了日:01月15日 著者:W. シェイクスピア
原因―一つの示唆原因―一つの示唆
読了日:01月12日 著者:トーマス ベルンハルト
圧力とダイヤモンド (フィクションのエル・ドラード)圧力とダイヤモンド (フィクションのエル・ドラード)
読了日:01月11日 著者:ビルヒリオ ピニェーラ
チリ夜想曲 (ボラーニョ・コレクション)チリ夜想曲 (ボラーニョ・コレクション)
読了日:01月10日 著者:ロベルト・ボラーニョ
マルテの手記 (新潮文庫)マルテの手記 (新潮文庫)
読了日:01月09日 著者:リルケ
UU
読了日:01月05日 著者:皆川 博子
シャーロック・ホームズの栄冠 (創元推理文庫)シャーロック・ホームズの栄冠 (創元推理文庫)の感想
面白楽しかった。うおん。ホームズ・パロディをこんな風に纏めて読んだのは初めて(カミのオルメスは読んだけれどw)。唖然とするような作品も好きなので、どれがお気に入りとも選びにくい中、ホームズの茶化され加減ににやにやが止まらなかったのは第II部もどき篇。とりわけステイトリー・ホームズ・シリーズのオールスターキャストと大トリック(!)はツボだった。パロディやパスティーシュに事欠かないのは流石だ。
読了日:01月01日 著者:ロナルド・A・ノックス,アントニイ・バークリー他

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