11月に読んだ本

2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:6687ページ

ホフマニアーナホフマニアーナ
読了日:11月30日 著者:アンドレイ・タルコフスキー
死人の鏡 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)死人の鏡 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
読了日:11月29日 著者:アガサ・クリスティー
世界収集家世界収集家の感想
素晴らしい読み応え。そもは、数え切れない顔を持っていたバートンの経歴や冒険家としての姿への関心、虚実の綯い交ぜ具合への期待とで手に取ったが、とても真摯で深甚な作品だった。バートンという一筋縄ではいかぬ人物の造形は大変面白く、理解され難い特異な宗教観や、英国の欺瞞は厳しく批判しつつ己の名誉を求める俗っぽさ、度を超す現地への深入り…などなど、読みば読むほど難儀なお人じゃ…と、その複雑怪奇な人となりに感嘆するばかり。当時の召使、巡礼や探検に関わった者たちの声が交互に挟まれ、1つの視点で語られていないのもよかった
読了日:11月27日 著者:イリヤトロヤノフ,IlijaTrojanow
クリスタル・ドラゴン 26 (ボニータコミックス)クリスタル・ドラゴン 26 (ボニータコミックス)
読了日:11月26日 著者:あしべゆうほ
宝石の国(5) (アフタヌーンKC)宝石の国(5) (アフタヌーンKC)
読了日:11月25日 著者:市川春子
くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女 (古典新訳文庫)くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女 (古典新訳文庫)の感想
再読。
読了日:11月24日 著者:ホフマン
影をなくした男 (岩波文庫)影をなくした男 (岩波文庫)
読了日:11月23日 著者:シャミッソー
雪の断章 (創元推理文庫)雪の断章 (創元推理文庫)の感想
再読。何冊か読んだ佐々木作品の中でも、私にとって飛鳥は特別だ。その頑なさ故にこそ近しくて。真っ白な雪への思いを切々と訴えてくる箇所はひりりと痛く、凍える少女の姿は胸に沁む。
読了日:11月22日 著者:佐々木丸美
冬の夜ひとりの旅人が (ちくま文庫)冬の夜ひとりの旅人が (ちくま文庫)の感想
再読。
読了日:11月20日 著者:イタロカルヴィーノ
麗しのオルタンス (創元推理文庫)麗しのオルタンス (創元推理文庫)の感想
再読。
読了日:11月18日 著者:ジャックルーボー
西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン (講談社学術文庫)西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン (講談社学術文庫)
読了日:11月16日 著者:ロベール・ド・ボロン
森茉莉 私の中のアリスの世界 (人生のエッセイ)森茉莉 私の中のアリスの世界 (人生のエッセイ)の感想
久しぶしにお茉莉さん。大好きだけれど、昔のようには素直に読めないところもある。それでも特別な人。
読了日:11月15日 著者:森茉莉
インディアナ、インディアナインディアナ、インディアナ
読了日:11月13日 著者:レアード・ハント
変身のためのオピウム変身のためのオピウムの感想
再読。22の章から成る。とらえどころのない不可思議なイメージの連なりは、茫洋と広がり溢れ出す…かと思えば身体を貫く管のようにぎゅっと縮む。オピウムに酔わされ漂流する心地。ゆるゆるとくっついたり離れたりする22の女たちには、ギリシャ神話の女神やニンフの名が付けられ、何の女神か、何に変身するのか、誰の妻か母か…ということが少しずつ内容に繋がるので面白い。両腕の麻痺したレダ、亡命してきたコロニス、言葉の力と戦うクリメネ、40歳で家を出たリムナエア、男になりたいイフィス…。其々の抱えた生きにくさが好きで、共感した
読了日:11月12日 著者:多和田葉子
鰐の涙―ムロージェク短篇集鰐の涙―ムロージェク短篇集
読了日:11月11日 著者:スワヴォーミル・ムロージェク
シェヘラザードの憂愁シェヘラザードの憂愁の感想
再読。素晴らしい。千一夜物語の翌朝から始まる、続篇といえる作品。何百人もの処女、何十人もの敬虔な篤心家を殺したスルタンが、本当に別人のようになるわけもなく懺悔を重ねて罪が消えるはずもない。という自身の苦悩とシェヘラザードの憂愁。一方、権力を持つものが悉く不正を行う市の様相は、人心を惑わす妖霊と信者のイフリートたちの介入により混迷を深める。アラディンやシンドバードが登場して《物語》の境界が滲む。幻想的な設定に魅了され、騙し合い誘惑に負け堕落した者、運命に抗い苦悩する者の姿を描く眼差し、その先のラストに痺れた
読了日:11月10日 著者:ナギーブマフフーズ
ブロの道: 氷三部作1 (氷三部作 1)ブロの道: 氷三部作1 (氷三部作 1)
読了日:11月9日 著者:ウラジーミルソローキン
作家の家―創作の現場を訪ねて作家の家―創作の現場を訪ねての感想
再読。創造の場を覗かせてもらう贅沢な一冊。“良い趣味”に用心したコクトーの選んだ調度品の数々、放浪の年月を受け止めたダレルの大きな家、ヘッセが住んだ荘重で奇妙な宮殿、モラヴィアの家の海に向いた窓の眺め、荒れた塔を修復したヴィタ(『オーランド』のモデル)の書斎兼書庫謂わば象牙の塔、ヴァージニアが執筆に没頭した“ロマンティックな部屋”、そしてユルスナールの仕事部屋…! 妻のための家を全く愛さなかったランペドゥーサにもあらためて溜息が。悲。作家それぞれの家への愛着の深さや作品との繋がりについて、思いは尽きない。
読了日:11月8日 著者:フランチェスカプレモリ=ドルーレ,エリカレナード,マルグリットデュラス
ヒナギクのお茶の場合ヒナギクのお茶の場合感想
再読。
読了日:11月8日 著者:多和田葉子
優しい鬼優しい鬼の感想
素晴らしい読み応え。深い場所から届く哀しみの声に耳を傾けるうち、幾度も揺さぶられ全身を澄まして聴き入った。読み終えてタイトルの意に向き合うと、痛いくらい沁みる。時に凄惨な内容でありながら、紡がれた文章は抒情を伝える詩のように響き、風変わりな描写はとても魅力的だ。言葉の持つ美しさが、いっそ残酷なほど…。語り手の女たちは、地獄を見ただけでもなくそこにいただけでもない。だから一生離れないジゴクと共に生きたけれど、物語は優しい手で閉じられたのだ…と思う。(アルコフィブラスの物語も凄かった。怖くて不気味で暗黒で。)
読了日:11月6日 著者:レアード・ハント
ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)の感想
再読。わかっていても、メリキャットに肩入れする。外界に惹かれるなんてとんでもない。お城で幸せになれるのだから…というおとぎ話。
読了日:11月5日 著者:シャーリィジャクスン
文字移植 (河出文庫文芸コレクション)文字移植 (河出文庫文芸コレクション)の感想
再読。
読了日:11月3日 著者:多和田葉子
文学会議 (新潮クレスト・ブックス)文学会議 (新潮クレスト・ブックス)
読了日:11月2日 著者:セサルアイラ
夢館 (創元推理文庫)夢館 (創元推理文庫)の感想
再読。
読了日:11月1日 著者:佐々木丸美

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