ゆったりん旅 倉敷編

 21~23日二泊三日で、小旅行をしてまいりました。 
 コースは倉敷~広島なので、高校のときの修学旅行の行程に微妙にかぶるのですが、当然立ち寄る場所は違ってくる訳でして…とおっても久方ぶりの地を再び歩いたり、いつか行ってみたいなぁと思っていた名勝の地に訪れることが出来たのでしたよ♪

 …と言いつつ今回の旅は、幸先が良いとはお世辞にも言い難い。出発の日の朝はどんより雲のたちこめる雨降りだわ、油断していた私は旅行用の折り畳み傘が見付けだせないやら…。ぐすぐす。  

 倉敷にたどり着いたのは10時半ごろでした。空はますます薄暗く、なんと雷まで聞こえ届く…。でも、こちとら時間に限りのある旅人なので、傘をさして美観地区を目指したのでは、ありましたが…。
 おもむろにバッグからガイドブックを取り出そうとしたところ、見付からない! 焦って慌てておりましたらだーさんが一言、「探してもないと思うよ」。 「えっ!何で?」、「ずーっとテーブルの上に置いてあったから、『持っていかないのかな~?』と思ってた」「えええええ~っ!?」というやり取りがありまして、相当がっかりして肩を落とす私でありました…(だーがーしーかーしー)。

 流石になかなか気を取り直せないままに、美観地区に入っておりました。雨の中をとぼとぼ歩く。片手が傘でふさがっていると、写真を撮るのも億劫になるし…。 
 如何せんガイドブックが手元になく(気がつくのが遅かったので、駅前の地図さえ手に入れてない)、本来ならばも少し丁寧に見学してもよさそうなポイントも見落とし勝ちだったようで、あっと言うまにアイビースクエアまで来てしまったのでありましたことよ…とほほ。

 はい、ここがアイビースクエア。蔦の広場。懐かしい…。
 実は修学旅行の宿泊ホテルがここでして、私のクラスが夜にこの広場でアカペラのフォークダンスをした為に(そして、クレームが押し寄せたらしい)、入れ違いに宿泊した班の生徒達は厳重注意をされてしまったそうな…。ほのぼのエピソードです。

 中に入ったらだーさんが、「ここでどう?」とさっそく休憩の提案をしたので、ホテルのレストランで休ませていただくことに。


 いかにも結婚式らしき着飾った人々と、私たちのようにカジュアルな観光客が同時に点在する店内でありましたよ。
 ここのビールでやっとこさ、陽気な気分になれました。再び散策に戻ります。

 相変わらずどこを見たらよいのかあまりわからなかったけれど、オルゴール館をのぞいたり昼食をとったり(私はツマミだけ)、雨もだんだん小降りになってきたので、明るく和やかにそぞろ歩き。
 これはだーさんの山菜蕎麦。 

 観光地にありがちな、矢印の道標が全くないのは流石に美観地区…(とほっ)。 
 倉敷民芸館。貼り瓦の壁。

 倉敷考古館と中橋。
 よく小説に出てくる“なまこ壁”ってこういうのだったのねー!と、時々壁に触ったりしてみました。なまこ壁って、名前からは全然想像がつかなかったので。

 私が外観を気に入っていた建物は、大原家の別邸有鱗荘でした。
 岸に船をもやっているのが、素敵な雰囲気じゃのー。

 この道の先が大原美術館、だったかな? 私は修学旅行で入ったことがあるのですが(エル・グレコの絵ハガキを買いましたわ)、だーさんが興味なしの様子だったので、今回は外観を横目にスルーしちゃいました。
 

 それで、本当は倉敷ガラスをもっと見たかったのだけれど、チェックしたかったお店がわからなくなってしまったので、橘香堂の銘菓“むらすずめ”を頂いて、自分を慰めることにいたしました…。
 作っているのを見ていたら、二人とも是非とも食べたくなり、「でも一個だけがいいなぁ」「じゃあ中でいただこうよ」「えっ、食べれるの?」。

 はい、お抹茶セット。
 餡を包んでいるスポンジ(って言うの?)は、焼き色の付いている面が内側になっているのですね。ぷつぷつした気泡が、繊細な食感。  作りたて、美味しかったです。

 倉敷に雨は似合いますね。小雨程度ですと、良い風情です。アイビースクエアにたどり着いた頃は、ざーざー降りでしたから洒落になりませんでしたがね。

 倉敷駅に着きましたら、なんと、大雨の影響で運行に大幅の遅れ…! 雨め!(つづく)

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