バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

エイズウイルスの力を借りてB型肝炎治療薬の作用機構と薬剤耐性の仕組みを解明

2018年01月29日 | 医療 医薬 健康
エイズウイルスの力を借りてB型肝炎治療薬の作用機構と薬剤耐性の仕組みを解明
-エイズウイルスの逆転写酵素をB型肝炎ウイルスの逆転写酵素に似せて改変-

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2018.01.29
産業技術総合研究所 日本医療研究開発機構

国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 田村 具博】応用分子微生物学研究グループ 安武 義晃 主任研究員らは、国立研究開発法人 国立国際医療研究センター【理事長 國土 典宏】(以下「NCGM」という)研究所 満屋 裕明 研究所長(NCGM 理事・熊本大学医学部附属病院 総合臨床研究部 特別招聘教授 兼務)、同研究所 難治性ウイルス感染症研究部 レトロウイルス感染症研究室 前田 賢次 室長らと共同で、現在B型肝炎治療に広く用いられている核酸アナログ※1製剤エンテカビル※2の作用機構と、薬剤耐性※3が生じる仕組みを明らかにした。
https://research-er.jp/articles/view/67361

体細胞に多能性を獲得させているのは「リボソーム」であることが判明

2018年01月29日 | 医療 医薬 健康

プレスリリース 掲載日:2018.01.29
熊本大学 日本医療研究開発機構


熊本大学大学院生命科学研究部 神経分化学分野の太田訓正准教授、伊藤尚文特任助教と、産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門加藤 薫 主任研究員、創薬基盤研究部門木田 泰之 研究グループ長らは、細胞質内に存在するリボソームに体細胞を多能性細胞に変える機能(初期化機能)があることを明らかにしました。

本グループはこれまでに、ヒト皮膚細胞が乳酸菌を取り込むと多能性を獲得することを論文発表(Ohta et a., PLOS ONE e51866, 2012)していました。
https://research-er.jp/articles/view/67364

がん免疫応答における自然リンパ球の新たな機能の解明

2018年01月29日 | 癌 ガン がん 腫瘍

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2018.01.29
富山大学


富山大学和漢医薬学研究所の早川芳弘教授の研究グループは、がん免疫応答における自然リンパ球であるナチュラルキラー細胞の新たな機能を解明しました。

ナチュラルキラー(natural killer: NK )細胞は、その名の通り事前の感作なしにがん細胞を殺すことができる細胞として発見された自然リンパ球の一種です。NK 細胞はがん細胞やウィルス感染細胞などの排除に重要な役割を担っていることが広く知られています。今回、この NK細胞の新たな機能としてがん細胞を直接攻撃するのみならず、がんの悪性化に関わる血管新生と呼ばれる生体応答を、炎症性細胞の好中球の機能制御を介して調節していることを初めて明らかにしました。
https://research-er.jp/articles/view/67372

c-Myc高発現型卵巣癌に対する治療標的を世界で初めて発見

2018年01月29日 | 癌 ガン がん 腫瘍
- 卵巣癌の個別化医療実現へ期待 -

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2018.01.29
東北大学

東北大学大学院医学系研究科婦人科学分野の豊島 将文(とよしま まさふみ)講師、八重樫 伸生(やえがし のぶお)教授、同大東北メディカル・メガバンク機構地域医療支援部門の北谷 和之(きたたに かずゆき)講師らのグループは、癌遺伝子のひとつとして知られる c-Myc を指標に、c-Myc 高発現型卵巣癌と合成致死を示す治療標的分子として Furin を世界で初めて同定しました。c-Myc 高発現型卵巣癌に対して Furin は新しい有望な治療標的となり、卵巣癌の個別化医療への実現につながると考えられます。
https://research-er.jp/articles/view/67381


インフルエンザの次世代経鼻ワクチンを開発中

2018年01月29日 | 医療 医薬 健康

Nature Japan naturejapanjobs 2015年2月26日

国立感染症研究所感染病理部
長谷川秀樹部長

「わざわざインフルエンザワクチンを接種したのに、インフルエンザにかかってしまった」という声を聞いたことはないだろうか。風疹や麻疹に代表されるように、ワクチンを打てば、ほとんどの人が一生その感染症にかからないと思われがちだが、インフルエンザに関してはそうはいかない。現在のインフルエンザワクチンはインフルエンザにかからないためのものではなく、重症化させないことが目的とされている。これは、インフルエンザウイルスは種類が多く、変異が激しいため、また急性の感染症でそれにワクチンが対応できないからだ。インフルエンザワクチンの候補株は1年前の予測に基づいて決められており、予測がはずれたときやウイルスが大きく変異した場合には効果が落ちることもある。もちろん流行株を予測できない新型インフルエンザは現状のワクチンで感染を予防できない。
https://www.natureasia.com/ja-jp/jobs/tokushu/detail/352

光合成の鍵を握る光化学系Ⅱ複合体の結晶構造を解明

2018年01月29日 | 生命科学 生物誌

Nature Japan 2015年1月22日

沈建仁教授

岡山大学大学院 自然科学研究科 地球生命物質科学専攻 構造生物学分野の沈建仁教授、菅倫寛助教、秋田総理助教、理化学研究所らの共同研究グループは、このほど光合成による水分解反応の触媒である光化学系Ⅱ複合体の構造の詳細をフェムト秒X線自由電子レーザーを用いて明らかにした(Nature 517, 99–103)。これは光合成のメカニズムの解明、また人工光合成のための触媒開発の基礎となる大きな成果だ。さらに、この光化学系Ⅱ複合体は膜タンパクとしてこれまで2.0 Åを超える分解能で構造解析された最大のものとなったことから、今後の膜タンパク質の構造解析の手法としても注目される。

https://www.natureasia.com/ja-jp/jobs/tokushu/detail/348

幹細胞研究 再生医療への期待と不安

2018年01月29日 | 細胞と再生医療

naturejapanjobs 2005年12月22日


私たちの体は、200種におよぶ細胞から構成されている。しかし、そのルーツをたどると「受精卵」というたった一つの細胞に行き着く。受精卵には、あらゆる細胞に分化する多分化能をもち、しかも自己複製を繰り返す幹細胞が含まれているからだ。
https://www.natureasia.com/ja-jp/jobs/tokushu/detail/7