バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

動き出したノロウイルス対策、新検出手法開発進む

2006年10月14日 | NEWSクリッピング
遺伝子技術の普及が後押し 
 冬場の食中毒原因物質として猛威を奮うノロウイルスは、その形態的難しさから他の食中毒菌と比べて対策が遅れがちであったが、ここにきてその検出技術が著しく伸展してきた。また検出技術の伸展に伴い、グレープフルーツ種子抽出物やモウソウチク抽出物等ノロウイルスを不活化させる物質の探索も進み、これまで難しかったノロウイルス食中毒減少対策の方向性が見えてきた。食品化学新聞>2006年10月12日号

出願番号 : 特許出願2005-13768 出願日 : 2005年1月21日
公開番号 : 特許公開2005-245434 公開日 : 2005年9月15日
出願人 : 東ソー株式会社 発明者 : 益田 昇佳 外2名

発明の名称 : ノロウイルスの検出試薬

【課題】 あらゆるサブタイプのノロウイルスを迅速かつ高感度に検出する遺伝子検査試薬を構成するのに好適なオリゴヌクレオチドの組み合わせを提供すること。
【解決手段】 ノロウイルスに特異的かつサブタイプによる変異の少ない位置にある塩基配列と相同的あるいは相補的な配列を有するプライマーを用いることにより、ノロウイルスのみを特異的に増幅させて検出する方法と、ノロウイルスの特定部位に結合するオリゴヌクレオチドによって、前記課題を解決する。

出願番号 : 特許出願2003-95349 出願日 : 2003年3月31日
公開番号 : 特許公開2004-301684 公開日 : 2004年10月28日
出願人 : デンカ生研株式会社 発明者 : 鎌田 公仁夫 外1名

発明の名称 : ノロウイルス又はサポウイルス検体用希釈液及びウイルス検出試薬

【課題】糞便、嘔吐物、体液、血液、体組織、食品等のノロウイルス又はサポウイルス含有検体から、簡便で、遠心分離機等の特別な機器を必要とすることなく、検出感度を向上させ、また非特異因子を完全に除去することを目的とする。
【解決手段】pH9.0~10.0のアルカリ性緩衝剤を含有するノロウイルス又はサポウイルス検体用希釈液。

共生細菌から生物界で最小となるゲノムを発見

2006年10月14日 | 菌類 細菌
- キジラミに共生する細菌カルソネラの全ゲノム塩基配列決定 -
 理研中央研究所の中鉢淳とゲノム科学総合研究センターの服部正平らの共同研究グループは、半翅目昆虫「キジラミ」に共生する細菌「カルソネラ」のゲノムがたった16万塩基対であることを発見しました。これは、これまで知られている生物界のゲノムのなかで最小です。理化学研究所プレスリリース2006-10-13

多発性硬化症:再発予測の検査法開発 患者の不安に一助

2006年10月14日 | NEWSクリッピング
 突然手足がしびれ、正常に歩けなくなったり、視力が落ちるなど、神経がまひする難病「多発性硬化症」の再発を血液検査で予測する方法を、国立精神・神経センター神経研究所(東京都小平市)が開発した。薬で症状を抑えても、いつ再発するかと不安に悩む患者は多く、再発の可能性に合わせたより的確な治療が期待される。毎日新聞2006-10-14