バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

蛋白の立体構造予測データベースを理研が公開

2006年10月07日 | からだと遺伝子
 理化学研究所は、創薬などを目指す研究者らが手軽に利用できる「蛋白質立体構造予測(モデリング)データベース」を全世界に向けて公開した。理研ゲノム科学総合研究センタータンパク質構造・機能研究グループの梅山秀明客員主管研究員(北里大学薬学部教授)らの研究成果で、文部科学省が推進している「タンパク3000プロジェクト」の一環として行われたもの。 薬事日報2006-10-05

リラグルチド(1日1回投与のGLP-1アナログ)が糖尿病の進行を抑制する可能性が示される

2006年10月07日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
 リラグルチドは2型糖尿病患者のインスリン分泌を増加させ、血糖コントロールを改善するとともに、患者の膵細胞のインスリン分泌能も改善するという第2相試験のデータが欧州糖尿病学会(EASD)で9月14日、発表されました。リラグルチドはノボ ノルディスク ファーマ株式会社の親会社であり、糖尿病領域における世界のリーディングカンパニーであるノボ ノルディスク社が開発している糖尿病治療薬で、1日1回投与のGLP-1アナログです。日経BP Biotechnology Japan 2006-10-04

◇糖尿病治療薬ヒトGLP-1アナログ製剤「リラグルチド」後期第2相試験結果
  ~低血糖をおこさずに血糖コントロールと体重減少を実現~
 リラグルチド投与群ではプラセボ群と比較して、1.5%から2%低いHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー:長期間の血糖の状態を反映する指標)を達成することが出来ました。目標値として設定されていたHbA1c 7%以下を達成した患者さんの割合は、プラセボ群の8%に対して、最も高用量の投与群では、45%以上でした。試験開始前の平均HbA1cの平均値は8.5%弱でした。ノボ ノルディスク社プレスリリース2005年12月12日

第3世代の癌「ウイルス療法」が進展‐抗腫瘍効果を増強

2006年10月07日 | 医療 医薬 健康
 単純ヘルペスウイルス(HSV-1)を用いた第3世代の「ウイルス療法」の有用性が、第65回日本癌学会で報告された。HSV-1はウイルスゲノムが大きいことから、複数の外来遺伝子の挿入も可能で、報告した藤堂具紀氏(東京大学脳神経外科)は「遺伝子操作でゲノムをデザインできる改良型ヘルペスウイルスは、癌の多様性に対応できる真のアカデミア発の創薬につながるのではないか」と語った。藤堂氏らは現在、独自開発した第3世代のヘルペスウイルスを用いた第I/II相臨床試験を計画している。 薬事日報2006-10-05

バイオ塾情報創庫DBから(2006-10-07)

2006年10月07日 | 医薬工学 製剤 DDS
◇遺伝子の働き抑え薬効回復 耐性がん治療に新手法
  バイオ塾情報創庫2006-10-07
◇食用廃油:バイオディーゼル燃料転換へ回収始める 札幌市
  バイオ塾情報創庫2006-10-07
◇肝臓細胞の増殖方法、該方法により得られる肝臓細胞、およびその用途
  バイオ塾情報創庫DB 2006-10-06
◇Statistical Approach to Optimization of Fermentative Production of Gellan Gum from Sphingomonas paucimobilis ATCC 31461
  バイオ塾情報創庫DB 2006-10-07
◇哺乳類の不死化肝臓細胞
  バイオ塾情報創庫DB 2006-10-03
◇Blood Transfusions Might Aid Treatment of Bird Flu
  Scientific American.com August 30, 2006
◇シャープ,トウモロコシ由来の新しい塗料を開発し,亀山第2工場製「AQUOS」から採用
 シャープは関西ペイントと共同で,トウモロコシのでんぷんを主原料とする塗料を開発した。従来の塗料と比べて乾燥時間を縮めることで,塗装工程の簡易化を実現している。日経BP TechOn! 2006-10-06
◇Pharmacological profiling of drugs with cell-based assays
  バイオ塾情報創庫DB 2006-10-07
◇BTJジャーナル●メタゲノム特集、
 建造費600億円「ちきゅう」が下北半島沖で試験掘削開始、大深度地殻の微生物を網羅的に解析へ
 日経BP Boitechnology Japan 2006-10-02
◇C型肝炎ウイルス、どう増える 阪大教授ら仕組み解明
  朝日新聞2006-10-06 バイオ塾情報創庫2006-10-07

タンパク質アレイ及びその作製方法

2006年10月07日 | 創薬 生化学 薬理学
【公開番号】特開2004-347317(P2004-347317A)
【公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【発明の名称】タンパク質アレイ及びその作製方法
【課題】タンパク質を小領域に高密度で配向制御固定化することのできるタンパク質アレイ用基材、及びそれにタンパク質を固定化したタンパク質アレイを提供する。
【課題解決手段】一級アミノ基を繰返し構造中に有するポリマー化合物を平面状基材表面に導入してタンパク質アレイ用基材とし、該基材上のポリマー化合物の一級アミノ基に、タンパク質主鎖のカルボキシル末端を結合させて、タンパク質が高密度にかつ均一に配向した状態で整列固定化されたタンパク質アレイを作成する。
明細書全文>>ekouhou.net(管理人 桂川直己)

レトロウイルス性疾患治療アスパラギン誘導体

2006年10月07日 | 医療 医薬 健康
【式(1)】
特開平5-178824 出願人:武田薬品工業株式会社
【公開日】平成5年(1993)7月20日
【発明の名称】アスパラギン誘導体およびその用途
 式(I)で表わされるアスパラギン誘導体、ならびに該誘導体を含有するレトロウイルス性疾患治療剤。
ekouhou.net(管理人 桂川直己)http://www.ekouhou.net/disp-A,H05-178824.html

たんぱく質異常:認知症FTDと難病ALSで共通

2006年10月07日 | 医療 医薬 健康
--欧米3カ国のグループ解明
 認知症の一つで前頭側頭葉が萎縮(いしゅく)するFTDと、筋肉が次第に動かなくなる筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者の神経細胞で共通したたんぱく質の異常があることを、欧米3カ国の研究グループが初めて発見した。新たな治療法の開発につながると期待されるほか、アルツハイマー病など他の神経難病との関連性も注目される。毎日新聞 2006年10月6日 東京朝刊


C型肝炎ウイルス、どう増える 阪大教授ら仕組み解明

2006年10月07日 | 創薬 生化学 薬理学
 C型肝炎ウイルス(HCV)が細胞内の特定のたんぱく質と結びついて増殖する仕組みを大阪大学微生物病研究所の松浦善治教授(分子ウイルス学)らが解明した。この結びつきを阻害する化合物を見つければ、ウイルスを直接攻撃しないため、薬が効かない耐性ウイルスができにくい薬の開発につながるという。朝日新聞2006年10月06日