バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

核酸医薬を標的特異的に細胞内送達するための製剤

2006年05月09日 | 医療 医薬 健康
出願番号 : 特許出願2004-302250 出願日 : 2004年10月15日
公開番号 : 特許公開2006-111591 公開日 : 2006年4月27日
出願人 : アンジェスMG株式会社 発明者 : 服部 喜之 外3名

発明の名称 : 核酸医薬を標的特異的に細胞内送達するための製剤

【課題】核酸医薬を標的特異的に細胞内送達するための製剤、特に核酸医薬を包含する安定なナノ粒子製剤を提供する。
【解決手段】核酸医薬を標的特異的に細胞内送達するための製剤であって、遺伝子またはその類似体等の核酸医薬が、[3β-N-(N',N'-ジメチルアミノエタン)カルバモイル]コレステロール(DC-Chol)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート80(商品名;ツイン80)および葉酸-ポリエチレングリコール-ジステアロイルフォスファチジルエタノールアミン(folate-PEG-DSPE)からなる組成物に包含されており、脂質二重膜により内部に水が封入されたリポソームではなく、内部に水を含まないナノ粒子であることを特徴とする安定化製剤。

日本農芸化学会奨励賞 信大真壁助教授が受賞

2006年05月09日 | 創薬 生化学 薬理学
 信州大学大学院農学研究科機能性食料開発学専攻(南箕輪村)の真壁秀文助教授(39)が、抗腫瘍(しゅよう)、免疫抑制、抗マラリア、殺虫など多様な機能で注目されている熱帯・亜熱帯産のバンレイシ科植物の化合物の合成研究で、2006年度日本農芸化学会奨励賞を受賞した。
 バンレイシ科植物は民間薬として知られていたが、約20年前から研究が始まり、400以上の化合物が単離されている。真壁助教授は東北大学大学院在籍時の1993年、国内で最初にこの化合物の合成研究を開始し、合成の方法論を確立。 困難だった化合物の合成に成功した業績が評価された。受賞対象は「呼吸鎖電子伝達系を阻害するバンレイシ科アセトゲニンの有機化学的研究」。
 同学会は会員約2万人で農学関係の学会では国内最大規模。3月下旬、受賞した真壁助教授は「会員が多く研究分野も広い中で10件(奨励賞)の1つに選ばれ、いまだに信じられない。励みになります」と話している。 長野日報2006-05-09

ヒト完全長cDNAを用いた遺伝子免疫による抗体作製

2006年05月09日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
伊藤 巧一ほか(科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業)
蛋白質の機能解析において強力な道具である抗体を作製する手段として,大腸菌で発現させた組換蛋白質でマウス等の動物を免疫する方法を用いるが,この方法は多大の時間と労力を要する。そこで抗原蛋白質をコードする完全長cDNAを組み込んだ発現ベクターを動物に直接接種する遺伝子免疫による方法について検討した。遺伝子免疫には,プラスミドDNA溶液を筋肉に注射する直接注射法とプラスミドDNAをコーティングした金粒子を遺伝子銃で皮内に打ち込む遺伝子銃法がある。両者についてモデル蛋白質を用いて予備的な検討を行った所,遺伝子銃法が抗体産生や細胞免疫の面で良好な成績が得られた(図1)。遺伝子銃法により実際にヒト完全長cDNAクローンを用いて抗体作製を試みた。その結果,ヒト完全長cDNAを免疫源として用いた方法で蛋白質に対する特異的な抗体が作製でき,かつ得られた抗体が種々のアッセイに使用できることを示した。この方法で抗体産生が認められなかった抗原蛋白質については,II型膜蛋白質の膜貫通ドメインを融合して膜型にした抗原蛋白質を発現させることによって,抗体を産生させることが可能になった。 J-Store>>創造科学技術推進事業

細胞チップ作製方法と標的蛋白質スクリーニング方法

2006年05月09日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願2002-99323 出願日 : 2002年4月1日
公開番号 : 特許公開2003-294750 公開日 : 2003年10月15日
出願人 : 科学技術振興事業団 外1名 発明者 : 加藤 誠志 外1名

発明の名称 : 細胞チップ作製方法と標的蛋白質スクリーニング方法

【課題】 微少領域に高密度で標的蛋白質発現細胞を固定した細胞チップと、アレイアー等の特別な装置を必要とせずにこの細胞チップを作製する方法、さらにはこの細胞チップを用いた標的蛋白質スクリーニング方法を提供する。
【解決手段】 発現パターンの違いによってそれぞれが発現する標的蛋白質が特定可能である複数種の真核細胞の混合培養物を、担体上の微小領域に高密度で固定配置することを特徴とする細胞チップ作製方法と、この方法で作製された細胞チップ、並びにこの細胞チップの各細胞にプローブを反応させて、プローブと結合する標的蛋白質を検出することを特徴とする標的蛋白質スクリーニング方法。

出願番号 : 特許出願2002-99339 出願日 : 2002年4月1日
公開番号 : 特許公開2003-294736 公開日 : 2003年10月15日
出願人 : 科学技術振興事業団 外1名 発明者 : 加藤 誠志 外1名

発明の名称 : 蛍光蛋白質融合プローブを用いたスクリーニング方法

【課題】 プローブ蛋白質と標的物質との結合スクリーニングを簡便に行うための方法を提供する。
【解決手段】 担体上に固定配置した複数の標的候補物質の中からプローブ蛋白質が結合する標的物質をスクリーニングする方法であって、プローブ蛋白質と蛍光蛋白質との融合蛋白質である蛍光蛋白質融合プローブを調製し、この蛍光蛋白質融合プローブを全ての標的候補物質に接触させた後、蛍光蛋白質の蛍光シグナルを検出することによって、プローブ蛋白質が結合した標的物質を同定する。

軟骨を骨に変えるたんぱく質発見…変形関節症治療に光

2006年05月09日 | 医療 医薬 健康
 軟骨の一部が硬い骨に変わることで痛みを引き起こす病気に関与しているたんぱく質を、東京大医学部の川口浩・助教授、三楽病院(東京都千代田区)の山田高嗣医師らのチームがマウスを使った実験で突き止め、病気の進行を抑えることに成功した。多くの高齢者を悩ませる変形性関節症などの治療につながる可能性があるという。読売新聞2006年5月9日