らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

間髪を容れず

2016-05-15 | 雑学

「間髪を容れず」という慣用句があります。
ご存知のように、「即座に」、「とっさに」と言う意味で使われますが、読み方はどのように読むのでしょうか?
1.「かんぱつをいれず」
2.「かん・はつをいれず」
(1)(2)のどちらだと思われますか?
今日は慣用句を読む時の区切りについてご紹介します。

答えは(2)の「かん・はつをいれず」のように区切るのが正しい読み方となります。
この慣用句は「間不容髪(かん・はつをいれず)」という中国の古典『文選』に収録されている枚乘(バイジョウ)の「上書して呉王を諫む」にでており、その意味は「間(あいだ)に髪の毛一本さえ入らない」、つまりそれほどゆとりがないということで、そこから転じて、「即座に、とっさに」という意味になったわけです。
「間髪」と言う熟語は辞書にも載っておらず、しかも「間」と「髪」は離れており、読み方は「髪(はつ)」となっています。

「間髪を容れず」は「かんぱつをいれず」ではありません。
「かん・はつをいれず」と間と髪の間を区切って読みます。
そして、髪は「ぱつ」ではなく「はつ」と読むので、間違わないように気をつけたいですね。