らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

一段落

2016-05-08 | 雑学

皆さまは「一段落」、この漢字をどのように読みますか?
「ひとだんらく」でしょうか、それとも「いちだんらく」でしょうか?

最近、一段落を「ひとだんらく」と読む人が増えているようです。
この言葉の意味は、一つの段落、ひとくぎりの意味ですが、読み方は「いちだんらく」が正しく、「ひとだんらく」ではありません。

でも何故、「一段落」を「ひとだんらく」と誤読するようになったのでしょうか?

一段落の意味は、先にも書いたように、物事が一応片付くこと。一つの区切りまで物事が進んだことを意味しますが、このときに使う「一区切り」という言葉は「ひとくぎり」と読むことから、誤読されるようになったのではないかというのが通説のようです。

例えば、「仕事に一区切り(ひとくぎり)ついたら、お茶にしようか」と、
      「仕事が一段落(いちだんらく)したら、お昼ご飯にしよう」の場合ですが、
この二つの表現は同じ状況で使うことが多いので、意識していないと誤読しかねないということです。

「一段落」について文化庁では、平成五年に次のような見解を示しています。
・ほとんどの辞書で『ヒトダンラク』という語形は認めていないこと。
・また、『イチダンラク』では、その意味を表すのに不都合だとも考えにくいこと。
・そのような点からは、『ヒトダンラク』という言い方は許容としては認められても、普通の言い方としては『イチダンラク』を採るのが穏当であろう。
と言うものです。

結論は、『ヒトダンラク』と読んでも誤りではないが、『イチダンラク』と読んだ方が無難であるということのようです。
因みに「一段落」という言葉が使われるようになったのは、森鴎外、夏目漱石の頃からだそうで、もちろん、当時はすべて『イチダンラク』だったということです。