箱根山の大涌谷では火山活動が活発になっています。
国土地理院は今月8日に、箱根山の大涌谷で、直径200メートルほどの狭い範囲が最大で6センチ隆起したと発表しています。
気象庁も、傾斜計などにより今回の火山活動に関連するとみられる地殻変動を確認しているそうで、今後、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な水蒸気噴火が発生する可能性もあると警戒を強めています。
大涌谷は大勢の観光客が訪れる観光スポットですが、水蒸気噴火の可能性が高まったとして、6日に、噴火の危険度を示す「噴火警戒レベル」が「1(平常)」から「2(火口周辺規制)」に引き上げられたことから、現在は入山することができず、湯けむりも、名物の黒い温泉卵にも、お目にかかることができません。
早く、火山活動が治まって欲しいものです。
・4年前に行った時の大涌谷の湯けむりです。
・同じく黒い温泉卵です。この卵を“1個食べると寿命が7年伸びる”とか云われています。
その箱根を歌った唱歌に皆さんよくご存知の「箱根八里」があります。
♪ 箱根の山は 天下の険
函谷関(かんこくかん)も 物ならず・・・
が、歌いだしの歌詞ですが、題名の箱根八里の「八里」とは何処から何処までかご存知でしょうか?
「箱根八里」とは、旧東海道で小田原宿から箱根宿までの四里と箱根宿から三島宿までの四里をあわせたものだそうです。
東海道では大井川とともに難所として知られており、箱根馬子唄でも「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と歌われています。
今日は箱根に因んで、懐かしい「箱根八里」を、音羽ゆりかご会の歌で聴きたいと思います。
箱根の山(箱根八里)
箱根の山は 天下の険
函谷関(かんこくかん)も 物ならず
万丈(ばんじょう)の山 千仞(せんじん)の谷
前に聳え(そびえ) 後に(しりえに)支う(さそう)
雲は山をめぐり
霧は谷をとざす
昼なお暗き杉の並木
羊腸(ようちょう)の小径(しょうけい)は
苔(こけ)滑らか
一夫関(いっぷかん)に当るや
万夫(ばんぷ)も開くなし
天下に旅する 剛毅(ごうき)の武士(もののふ)
大刀(だいとう)腰に 足駄(あしだ)がけ
八里の岩ね踏み鳴す(ならす)
斯く(かく)こそありしか
往時(おうじ)の武士(もののふ)