らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

霜降と木枯らし

2011-10-24 | 季節

今日24日は二十四節気の一つ「霜降(そうこう)」です。
霜降が過ぎると木枯らしが吹く季節となりますので、今日は「霜降」と「木枯らし」の関係についてご紹介します。

「霜降」
「霜降」とは、露が冷気によって霜となって降り始める頃のことで、楓や蔦が紅葉し始める頃です。
この「霜降」で、暦の上では「秋」が終わり、15日後に訪れる次の二十四節気は、冬の到来を告げる「立冬」となります。
しかし、大阪地方は霜が降りるどころか、一昨日の22日には日中の最高気温が27.5度の夏日となり、汗をかくほどの暑い日でした。
矢張り、地球温暖化の影響でしょうか?年々、秋の季節が短くなっているように感じます。
例年、この頃から立冬までに寒い北風が吹き、この北風を一般的に「木枯らし」と呼んでいます。

「木枯らしの定義」
そこで木枯らしの定義について調べました。
木枯らしとは、「霜降」の日から、立冬(今年は11月8日です)までの間に吹く寒い北風のことで、通常、10月半ばから11月末にかけて西高東低の気圧配置になった時、8m/s(㍍毎秒)以上の北よりの風の発生が見られ、気象庁ではその風を「木枯らし」と認定しています。
そして、最初の木枯らしを「木枯らし1号」として発表しています。
この発表は気象庁による関東地方と、大阪管区気象台による近畿地方に限られており、その他の地方では発表がありません。
因みに昨年の木枯らし1号は、関東地方、近畿地方ともに10月26日でした。


・「霜降り」を詠んだ歌を1首ご紹介します。
 「葦辺行く 鴨の羽がひに 霜降りて 寒き夕(ゆうべ)は 倭(やまと)し思(おも)ほゆ」 志貴皇子(しきのみこ) (万葉集64)
  (意訳) 葦の生えた水辺を行く鴨の羽に霜が降って、こんな寒い夕暮れには大和のことを思います。)
        この歌は706年(慶雲3年)に難波宮にいた志貴皇子が、京のことを思って詠んだ歌です。
(参考)
志貴皇子(しきのみこ)(668年~716年)は、飛鳥時代から奈良時代初期にかけての皇族で、父は天智天皇(中大兄皇子)ですが、第3皇子とも第7皇子とも言われた皇族だったため、皇位継承とは全く無縁で、政治より和歌などの文化の道に生きた人だったようです。