らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

梨の栽培(その3)まもなく収穫

2009-08-22 | 家庭果樹
秋の味覚を代表する果物の一つである梨が実ってきました。
今日は、我が家の「梨の栽培(その3)まもなく収穫」についてご紹介します。

前回ご紹介しました袋掛けから3ヶ月ほど経過し、袋が大きく膨らみ、垂れ下がってきました。
袋の上から掴んでみると意外に大きな感触です。袋を開けてみると立派に実った梨が現れました。


・これが初めて実った豊水です。


梨の栽培は今回が初めてなので、栽培方法を調べながら挑戦してきました。
いよいよ最終段階の収穫時期となり、ワクワクしているところです。
豊水の収穫は8月下旬から9月上旬とのことであり、まもなく収穫となります。

今年の梨の栽培について振り返って見ます。
第1回目は4月21日に「開花」をご紹介しました。

・4月10日の開花後、豊水と二十世紀の花粉を互いの花に人工授粉しました。


第2回目は、5月9日の受粉後、約1ヶ月で直径1cmくらいになった幼果と摘果、そして袋掛けをご紹介しました。

・これが豊水の幼果です。 この位の太さの枝に1個ずつ幼果を残しました。


そして今日の3回目は袋掛けから3ヶ月が経過し、収穫直前となった梨の実をご紹介しています。
私が栽培している梨の木は、今年が定植後2年目の木なので、豊水、二十世紀ともに5個ずつ幼果を残すことにしました。
このうち豊水については、7月に度々台風並みの強風に見舞われて2個が落果し、結局3個が残りました。

・3個のうち、大きく実った2個の梨です。


・これは5月9日にご紹介しました「二十世紀」の梨の木です。
 幼果がたくさん付いていますので、こちらも形の良いものを枝ごとに1個、全部で5個残しました。


しかし、二十世紀については、アライグマの被害により全滅となりました。
・これがその被害状況です。このように袋は引き裂かれ、果実も爪で引っ掻かれています。その下には、引き裂かれた袋が残っているのも見られます。


結局、初めて挑戦した今年の梨の栽培は、豊水が思いのほかよくできたものの、暴風、防獣対策が課題として残りました。
来年はこの課題を克服し、下記の栽培方法を実践しながら収穫増を図りたいと思っています。

「梨の栽培方法」
1、土作り
 植え付けの半月ほど前に、植え付け場所に穴を掘って元肥を施し、土と肥料をよくなじませておきます。
 更に、晩秋から冬にかけて、木の周りに穴を掘り、腐葉土や寒肥を施して土を柔らかくします。このときに石灰を混ぜて酸性土壌を中和します。
2、植え付け
 「1」でなじませた土に、11月から3月頃に植えつけます。3~4年目以降はこの時期に剪定作業を行います。
3、受粉
 品種の違う花粉を筆を使って人工授粉します。
4、摘果
 5月中旬、幼果がビー玉くらいになった頃に形の良い幼果を1つ残し、他は摘果します。
5、病害虫予防
 3月~10月にかけて黒斑病などの病気予防と害虫駆除の薬剤散布を行います。
6、袋掛け
 病害虫や野鳥などからの被害を防止するために袋掛けを行います。
7、収穫
 8月下旬から9月頃が収穫時期です。