らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

大菊の「福助作り」(その2)鉢上げ

2009-08-10 | 

今日は「大菊の福助作りに挑戦」シリーズの2回目をご紹介します。

1回目は7月20日(講習は18日)に、挿し芽とその後の管理について学び、今日(講習は8日)は、1回目に挿し芽をした菊苗の鉢上げについて受講しました。

通常、挿し芽から2~3週間で鉢上げ可能なくらいに発根するようですが、受講生21名の中には5本とも発根していない人や、1~2本の発根にとどまった人など様々でした。
そんな中、「挿し芽」後の管理方法を指導通り実践した私は、5本の菊苗全てが理想的な発根となっていました。
この管理方法は「大菊の3本仕立て」にも応用でるものと確信ました。
来年はこの方法を実践し、よりよい大菊作りをしたいと思っているところです。

・前回受講した「挿し芽後の管理方法」です。
 ① 挿した後1~2週間は日陰に置き、毎日夜露に当てます。
 ② 水を控えめにし、出来るだけ涼しい場所に置きます。少し萎れさせるくらいのほうが水を吸収する力が盛んになり、早く発根するそうです。
 ③ 萎れたら時々スプレーで葉に噴霧します。
 ④ 2週間~3週間程度で発根するそうです。

・5本とも発根した挿し芽の菊苗です。


「鉢上げ」
・「用土」
 用土は、腐葉土5: 赤玉土(中粒)3: 赤玉土(小粒)1: 籾殻燻炭1 の割合で混和したものを受講生で作り、それを使用しました。
 腐葉土は細かく摺り砕き、枝切れや石ころなどがあれば取り除きます。
 大菊の3本仕立てのときに使用する赤玉土(大粒)は福助作りには使用しません。
・「鉢」
 鉢は菊鉢5号を使用します。
・「鉢上げ手順」
 ① 鉢底を網でふさぎ、排水用に赤玉土(中粒)を薄く底全体に敷きます。
 ② その上に用土を2~3㎝の厚みで入れ、元肥として油粕の乾燥粉末肥料または固形肥料を少々入れます。
 ③ 害虫予防としてオルトラン粒剤を少々入れ、②と③の肥料と薬剤を覆い隠すように用土を入れます。
 
・手順②、③の乾燥粉末肥料とオルトランを入れた鉢土です。


 ④ 苗の一番下の葉が鉢の縁の高さになるように、用土を少し中高に入れます。
 ⑤ 苗を鉢の中央に据え、根を四方に広げて用土を7分目くらいまで入れます。この時、苗の根が伸びすぎていれば3㎝くらいに切ります。
 ⑥ 鉢の表面に水苔を薄く敷き、鉢土の乾燥、温度の上昇、表土の固結などの防止をします。

・手順④の通りに、用土を調整しながら移植した菊苗です。


・鉢上げし、移植が終わった菊苗です。この後、水苔を敷いて完成です。


「鉢上げ後の管理」
 ① 「日照」 移植後、2~3日目から徐々に日光に当てます。
 ② 「潅水」 水は十分に与えます。但し、4~5日間は強い雨には当てないようにする。
 ③ 「施肥」 鉢上げ後5日目頃に、スプーン一杯の乾燥肥料または固形油粕(中)を鉢土の表面3箇所に分けて埋める。
        同時に液肥(ハイポネックス1000倍液)を8月中に2~3回施し、発育を促がす。
 ④ 「支柱」は鉢土が落ち着いてから立てる。
 ⑤ 「ビーナイン処理(植物成調整剤)」 
        180~200倍液を夕方にハンドスプレーで葉面散布する。
        1回目 挿し芽の5日ほど前
        2回目 鉢上げ後1週間目に芽先を中心に葉面全体に霧がかかる程度に散布する。
        3回目 2回目の散布後20日目のころ同様に行う。

・5号鉢に移植し終えた5本の菊苗です。



 ⑥ 「追肥」  9月上旬に追肥としてスプーン2杯の乾燥肥料または固形の油粕を三ヶ所に分けて埋める。
 ⑦ 「増し土」 鉢の中に根が充満してくるので、鉢の表面に2センチほどの厚さに増し土(用土を追加する)を施す。


次回は9月5日の第3回目をご紹介します。