らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

井笠鉄道記念館

2009-08-05 | 旅行
先月末、家内の実家に行った際、近くある「井笠鉄道記念館」を訪ねてみました。

井笠鉄道は大正2年に開通した総延長37キロに及ぶ軽便鉄道で、岡山県の南西部、瀬戸内に面した町、笠岡を起点に、井原、矢掛、神辺を結ぶ私鉄で、通勤、通学、買い物客などの足として利用されました。
かつては、中に入りきれない人たちが車両にぶら下がり、鈴なりになるくらい利用された時もあったそうですが、昭和40年代からの押し寄せる車社会の波には勝てず、昭和46年に全線が廃止となりました。

・井笠鉄道記念館です。
 廃止となった井笠鉄道を記念して旧新山駅に設けられた記念館で、昭和56年に開館したそうです。


鉄道敷跡地は県道として利用されています。毎年京都で行われる高校駅伝の岡山県大会は、この敷跡地の県道の一部が利用されているようです。
昨年の11月には、中国地区高校駅伝の大会もこのコースで行われていました。

・笠岡を起点に37キロに及ぶ井笠鉄道の沿線図です。


この1号機関車は大正2年11月17日、岡山県の井原・笠岡間19.4kmの鉄道営業を始めた井笠鉄道株式会社が、昭和30年10月7日の蒸気列車全廃に至るまでの42年間を走り続けたものだそうです。

・1号機関車です。1913年のドイツのコッペル社製という由緒ある蒸気機関車です。
 この1号機関車は井笠鉄道廃線の翌々年の1973年(昭和48年)から5年間、西武山口線(東京:東村山~埼玉:所沢間)で「おとぎ列車」の牽引に使用されたそうです。


・1号機関車と木造客車「ホハ 1(1913年日本車輌製)」それに木造貨車「ホワフ 1(1914年日本車輌製)」の編成で再現された軽便列車です。  
 (井笠鉄道記念館HPより)                                                                                                                                 

・この機関車の車体は方向転換用の転車台の上に乗っています。この転車台は「くじ場」駅にもあったそうです。


・正面から見た1号機関車です。(井笠鉄道記念館HPより)
 (私のカメラでは全体が撮影できないので、「井笠鉄道記念館HP」の画像を借用しました。)


・小さな客車、貨物車は通称「マッチ箱」と呼ばれて親しまれていました。(井笠鉄道記念館HPより)

・1号機関車と1913年の日本車輌製「木造客車(ホハ 1)」です。


・小さな客車、通称「マッチ箱」の内部です。(井笠鉄道記念館HPより)


・通称「マッチ箱」と呼ばれた、1914年日本車輌製の小さな「木造貨車(ホワフ 1)」です。(井笠鉄道記念館HPより)


・記念館には営業時に使用されていた備品や当時の写真など、あらゆる資料が所狭しと並べられています。(井笠鉄道記念館HPより)


探訪した日は生憎の休館日だったため、一部の画像については「井笠鉄道記念館HP」より借用しました。

鉄道ファンには必見の価値がある「記念館」だと思います。夏休みに子供さんと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

(参考)
  井笠鉄道記念館
  【開館 時間】 9:00~17:00 
  【休 館 日】 水曜日
  【入 館 料】 無料
  笠岡駅より井笠バス矢掛行(毎時1本程度) 新山下車 徒歩4分